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【ビジネス】某専門誌のオンラインチームがOMSとWebディレクターの仕事について語る

ビジネス向け教育関連の専門誌のオンラインサイト立ち上げを開始してから1年。担当している&donutsプロジェクトのメンバー3人でこの1年を振り返ってみました。

「OMS」を導入したサイトの立ち上げ

meg:このプロジェクトが始まった頃のお話を聞かせてください!

miyo:1年前くらいに、弊社開発コンテンツ・マネジメント・システム(以下CMS)「OMS」を導入するプロジェクトが始まりました。その頃、運用ディレクターとしてチームに参加しました。

meg:そうなんですね。運用もゼロからの出発だったと聞いていますが、どのように運用業務を進めていったのですか?

miyo:運用チームの主な仕事は、発行される雑誌を元に記事を作成し、それをオンラインページに公開するという作業なのですが、まずはルール作りから始めました。

クライアントとは「どのような流れで公開していくか」という運用のフローを確認し、それぞれの役割を明確にし、公開スケジュールの調整などを行いました。

デザイナーさんには、想定されるレイアウトパターンを提出し、読者層に合わせた読みやすいデザインとレイアウト設計、CSSの確認、ブラウザごとの見栄え確認、ユーザーのログイン・未ログイン時の仕様確認などを連携して確認しました。

エンジニアさんには、OMSの使い勝手の所で改善要望を出し、改善してもらっては、実装の動作確認を行い、記事作成作業が更にやりやすくなるよう努めました。

運用チームは、記事作成をスケジュールどおりに無理なく進行できるよう調整し、記事のクオリティを保てるような仕組みづくりから手掛けました。不明点があれば都度確認し、ルールに落としていくという作業の繰り返しでした。

ai:1年前のmiyoちゃん、たしかに忙しそうだった〜!

miyo:そうですね、すごく充実した毎日でした(笑)。
運用のバックアップ体制確立のため、4ヶ月前からmegちゃんが参加してくれて、自分が運用チームを一人で回さなくてはという気持ちも楽になりました。今は日々改善できる点はないか意識しながら、megちゃんと運用業務のアップデートを行っています。

meg:オンラインサイトリリースから3〜4ヶ月後の運用が落ち着いてきたところで、aiさんがWebディレクターとして参加したそうですね。

ai:そうです。現状のサイトの状況を把握するためにアクセス分析を始めました。当時、クライアントからは、オンラインサイトへのアクセス数を増やしたいというご要望があったので現状分析と改善提案を行っていきました。

分析してわかった「OMS」というCMSのすごさ

meg:現状分析したときの当時のお話を聞かせてもらえますか?

ai:OMSのシステムに関する事前知識が全くない状態で現状分析を行ったのですが、サイトをローンチしてから半年も経っていないにもかかわらず、自然検索からの流入が多く、びっくりしたんです。

その要因としては、大きく二つあります。

一つ目はコンテンツ(記事)の質が高いこと
Googleの提供しているSEO対策ガイドラインには「読者が求めているもの(トレンド)を把握し、他のサイトが提供していないオリジナルの調査情報を提供する」こと、「専門性と権威性を明確にする」ことが推奨されています。つまり、そのようなコンテンツは検索エンジンの評価が高くなるわけです。このオンライン教育情報サイトはこの要件を十分に満たしていました。SEO対策をする上で、実はこれが一番重要なんです。

もう一つの要因が、OMSのベースがSEO対策を意識してきちんと設計されていることです。必要な機能がデフォルトで備わっているため、意識せず記事をUPしてもSEO対策が取られたページになっているのはもちろんのこと、追加の施策もスムーズに実装することができました。

社内ディレクターにその話をしたら、そんなの当たり前だけどね、と言われました(笑)。でも、なかなかSEO対策ができないWebの制作会社は多いんです。SEOの基礎知識がある人が制作したシステムというのが大きいです。

meg:OMSでSEO対策を意識しなくても、記事を作れば自動的にSEO対策がセットされたソースができるっていうことなんですね。

ai:そうです。あともう一つ、OMSに関してすごいなと思ったこと。
何か機能追加したいという時も、最小限の工数で機能追加ができる拡張性の高さです。情報(データベース)設計や一つ一つの機能のモジュール設計が優れているんですね。

meg:私はCMSを普段触ることがなかったので、比較はできないんですけど、タグ付けやリンク集が簡単に設定できるOMSはすごいなと思いました。

miyo:他のCMSと比べても、OMSが一番使いやすい感じがします。動作も早いですしね。
また、すぐ改修できるのも自社製品の良いところ。

OMSも良いですけど、弊社のチームワークの良さもありますよね。調べても自分一人では解決できないような問題も、ディレクター陣やエンジニア陣と相談しチームで解決できる。個性強めには感じますけど(笑)、基本みんなとても優しい、みんないい人。採用チームの「人を見る目」がすごいな〜助けられてるな〜と日々感じています。

リモートワークでも距離を感じずに働けるツールも揃ってる(SlackやDiscordなど)し、チームワーク良く、フットワーク軽く動けると感じています。

ai:エンジニアさんは皆さんコミュニケーションスキルがとても高く、神スタンプを100個つけたいくらい優しい(笑)。

meg:苦労した点とか聞きたいです。これが大変だったとかあります?

miyo:記事作成担当者が家庭の事情で休みが続き、スケジュール通りに上がらないことがあり、その時は自分がフォローに入ったりして、大変でした。なにしろ記事量が膨大でしたからね。でもそういうフォロー体制があり、休みたい時にきちんと休めるのが&donutsの良さなので、お互いさまですね。

あと、膨大な記事作成の後でデザイン変更があり、htmlのタグを全変更しなくてはならず、それは地味にすごく大変でした(笑)。

Webディレクターができるまで

miyo:aiさんはWebディレクターですが、具体的にどんなことをするのか、想像つかない人も多いと思うので、掘り下げて聞いてみたいです。
まず過去の業務経験について教えてください。

ai:システム管理者からシステムエンジニア(エンジニア)に転向した後、プロジェクトマネージャー(PM)を経て、医療業界のビジネステクノロジー部門でマーケティングをサポートしていました。その流れでマーケティング部門作成する製品サイトのPMも担当することになりました。それがWebディレクターとしての入り口です。

上司の女性が中々すごい人で。私がやったことのないことを「やって」って言うんです。例えば、マーケティング部署向けにアクセス解析ツールの講師をしてほしいとか言うのよ。突然。アクセス解析をやったことがないのに講師やれって言うのよ〜すごいでしょ!

そんな感じで、色々と無茶ぶりされながら、調べて対応していくうちに、Webの知識が増えていったんですよね。外部の代理店に色々教えてもらいました。最終的には、社内製品、マーケティング、Webの知識がついたので、情報設計〜どうWebに載せるのかよいのかというコンサル業務をやっていました。

miyo:そばで仕事を見るうちに、aiさんの分析力と判断力、説得力がすごいなと思っていましたが、長年の経験と知識の裏付けがあるからなんですね。

ai:今の自分があるのは当時の上司のおかげだと思ってます。色々と経験させてくれ、できると信じてくれて、何かあれば守ってくれたから。

私がディレクターをやる時モットーとしていることは、チーム内でどんな問題が社内にあったとしても、その責任をとるのがディレクターの役割だということです。それができるかできないかが、スキルよりも一番重要なんじゃないかと。

miyo:Webディレクターを目指したい人は、まず何を努力していったらよいのかアドバイスください。

ai:クライアントが何をしたいかを、クライアントの目線に立って理解することが、一番重要だと思います。クライアントがやりたいことの真の目的を理解して把握する、やりたいことが目的を達成するために最適なのかどうか、本当の要件は何なのかを理解すること。そしてシステム側からみたときにどういう問題点があるのか知識と総合的に考えて、どうあるべきなのが最適なのかを考えること。どうあるべきなのが最適なのかは、社内でディスカッションしても良いので、まずはクライアントの要望をきちんと理解するコミュニケーションスキルが必要。

つい、私たちの直接のクライアントにだけ目がいきがちだけど、クライアントの目線の先にいるエンドユーザーの満足度をどう高められるか、そのためにサイトがどうあるべきなのかを考えることが大切だと思います。技術力とかじゃない、全体像を理解するコミュニケーションスキルを磨いていくことかな。

meg:私は今、運用オペレーターとして参加していますが、PV数・会員数なども把握する必要があるのかな?

miyo:運用として手を動かすだけでなく、全体を俯瞰で見られるようになってくると、運用の改善ポイントが見えてくるかな〜と思います。

ai:自分がどう成長していきたいかによる。アクセス解析はすべての根底にあるものだから、やっておいて無駄や損にはならない。自分の可能性の幅を広げていけるようにしていけるといいんじゃないかな。

チームで担当している教育情報専門誌のすごさ

meg:子どもから大人までの教育や学びについての最新の情報に触れることができて非常にためになります。親として知っておきたい教育事情についてもさまざまな情報が掲載されているので、運用業務を行いながら気になった記事を日々チェックしています。

miyo:誰もが手探りの対応をせまられているコロナ禍で、最先端の事例や具体策が満載の専門誌。こういった独自性のある情報を取り入れ、自分のおかれた状況に合わせて、うまくアイデアを組み込んでいく事で、さらなる活躍をされる方が増えるんだろうなと思っています。

ai:日本各地の様々な企業が社員教育や個々のスキルアップをどのように実施、サポートしているのか、目から鱗のユニークな施策の事例が満載でとても勉強になります。社員を大切にする日本企業の良さも発見することができました。

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