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【統括責任者インタビュー】サステナブルな働き方を実現するための取り組みについて

コロナ禍で働き方が多様化する前から、&donutsプロジェクトでは柔軟に働ける環境の整備に注力してきました。なぜなら、子育てや家族の看病、起業などの理由があり、フルタイムで働くことが難しいメンバーがポテンシャルを発揮し、自己実現しながらサステナブルに働くためには柔軟な働き方が必要だから。

その&donutsプロジェクトを推進してきた&donutsの統括責任者・飯田に、広報担当の柳尾が話を聞きました。

── まずは、飯田さんの簡単な自己紹介と、どのように&donutsと関わっているかをお話いただけますでしょうか。

イノベーター・ジャパンへ入社したのは、2014年です。最初はWebディレクターをやっていて、ECサイトやメディアの運用を行なっていました。

その後、会社の広報や採用に関わるようになり、&donutsプロジェクトの運営元であるイノベーター・ジャパンの活動として「InnoCAFE」を立ち上げました。InnoCAFEとは、「異質なものが混じり合うところからイノベーションが生まれる」という前提で、毎回異なるテーマでゲストをお招きし、参加者の方々と一緒に「考える」イベントです。 勉強会のように何かをインプットするのではなく、意見やアイデアをアウトプットすることで、参加者が相互に刺激をし合うことを目的とし、今まで30回以上開催してきました。

&donutsプロジェクトの構想は、2016年の夏から始まりました。2017年1月に柏オフィスが設立された頃から、統括責任者としてプロジェクト全体の戦略立案やマネジメントをしています。

現在は、お客様のところへ訪問して提案を行い、新しい案件を頂いています。また、2017年10月からボードメンバーとして、会社全体のマネジメントにも関わるようになりました。

株式会社イノベーター・ジャパン COO/取締役 飯田 航生

── 2022年1月、&donutsは発足5周年を迎えました。組織として、どのようなフェーズですか?

事業の主軸となるWeb運用業務の構築や採用・広報など、一通り事業の立ち上げに必要なことはしてきました。メンバーも組織としてやるべきことの理解が追いついてきたので、今後は精度を上げていきたいと思っています。

生産性の向上やアウトプットの質の向上など、組織としてさらにレベルアップさせていきます。組織の成長と合わせ、個人もさらにステップアップできるよう、&donutsがプラットフォームとして進化するフェーズにいます。

イノベーター・ジャパンの12周年を祝うため、東京オフィスに集結した&donutsメンバー

── メンバーのステップアップも目指していくということですが、各メンバーの「Will」やキャリアデザインなどを応援する雰囲気がありますね。

当社には、「人の可能性を最大限に引き出しウェルビーイングな社会を実現する。」という理念があります。

&donutsにとって“ウェルビーイングな状態”とはどういうものか?
私は人間の欲求として一番高いのは、マズローの欲求5段階説の一番上にある「自己実現」だと捉えています。それがかなった状態では、みんなが充足感に満たされる。それぞれが、自分のキャリアビジョンを描き、ライフキャリアを実現していっている状態です。

マズローの欲求5段階説は、欲求を「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」に分けています。自己実現の欲求とは、満足できる自分になりたいという欲求のこと。自分の人生観や価値観などに基づいて、自分らしく生きていきたいという望みです。

それをかなえるには、個人の成長が一番の近道。個人が成長すれば組織も成長し、組織が成長すればクライアントの成長にも大きく寄与できる。まさにwin-winです。

── win-winであることは、&donutsを構想している時から基本にある考えですよね。また、働く環境や制度の整備についても、メンバーが数名しかいない時から精力的に取り組んできました。サステナブルな働き方を実現するプラットフォームを目指してのことですか?

半分正解です(笑)。
メンバーの働き方を改善できるのは、事業の持続性があってこそ。

社員を雇い続け、待遇を良くしていくためには、売上を伸ばさなくてはいけません。だから、クライアントの満足度を高め、良い関係を築いていくために我々も成長し続けていく。

それを前提とした上で、メンバーが成長してアウトプットを出していけるような環境や制度を整えています。

── &donutsのサービスを知ってもらうため、2022年5月からWeb全般の課題解決のTipsをお届けするブログ「運用Tips」を始めましたが、それも事業継続のための取り組みですね。

そうです。我々が今まで蓄積してきたノウハウを提供することで、Webに関する課題を抱える方のお役に立てればとブログ記事を書いています。編集を担当するチームはありますが、記事の執筆はメンバーで協力してやっています。

セールスチームだけに売上を任せるのではなく、全員で事業継続に寄与していく。売上が拡大したら、待遇改善でメンバーに還元する ↔ メンバーの成長意欲がより高まる。そのような好循環を生む組織を目指しています。

── 成長する組織づくりについて、もう少し話を聞かせてください。

住む場所や入社順に関係なく、メンバーの成長を支援する機会はなるべく公平になるようにしています。HRチームが実施するキャリアや自己理解を深めるための社内勉強会など、成長したいという意欲のある人には、チャンスのある環境です。

── 個々の成長意欲を高めるためにしていることはありますか?

成長意欲は、自分の内側にモチベーションがないと継続しません。目的を持ち、意義を感じることが大切です。他人から与えられたものは、一時的でしかなく長続きしない。だから、会社側から成長意欲を意図的に促進する働きかけはしません。

メンバーは&donutsというプラットフォームに属しているので、共に目標に向かって努力したり、情報交換を図っています。相互に刺激を受けたり、応援し合うことは、自然発生的に起きています。

環境と機会は提供しているので、それをいかに使うか。結局はメンバー次第ですね。

── 飯田さんはボードメンバーとして、イノベーター・ジャパンの制度設計にも関わっていますね。&donutsならではのこだわりはありますか?

会社のミッションやビジョンが軸としてあるだけで、譲れないこだわりみたいなものはありません。ビジョンに至るまでのプロセスは、いくつものパターンがあります。どのプロセスで行くのか。その時々の社会情勢や組織の状況を見て考え、最適解を選択しています。

社会が変わる中で、私たちは何かに縛られることなく、しなやかに変容しています。逆に、それが特徴なのかもしれません。

── たしかに、メンバーは変化を恐れずにチャンスと捉える側面がありますね。だから、コロナ禍でも生活様式や働き方の変化にも柔軟に対応できました。今も状況に合わせ、さらに変容を続けてますね。

&donutsのクレド(行動指針)にも、「変化を恐れない」という項目があります。固定観念や過去の成功にとらわれず、柔軟な視点で物事を見るよう心がけています。

私自身が思い描く“ウェルビーングに生きる状態”、それを実現させる場が&donutsプロジェクトです。そのような想いを持って、さまざまなことに取り組んでいます。

オンライン・オフライン問わずに、メンバーと気さくに接する飯田

── 社内での取り組みに加え、&donutsでは「andonuts CAFE(アンドーナツ・カフェ)」と称したイベントを無料で開催しています、自分らしい働き方やキャリアアップを軸にした対話の場を創出してきた背景には、どのような想いがありますか。

いろいろな社会のしがらみがある中で、一人でも多く、自分らしく生きる人を増やしていきたいと思っています。

&donutsのメンバーは、最初はオフィスのある千葉県柏市や神奈川県茅ヶ崎市の周辺地域に住む人だけでしたが、コロナ禍にフルリモートワークを導入し、全国採用に踏み出しました。今では岩手や栃木、岡山、台湾、…とメンバーの居住地は広がっています。

我々が課題に対して実践してきたソリューションをメンバー以外にもお伝えしていくことで、働き方に悩む人たちに「そういう選択肢もあるんだ」と感じてもらえればと願っています。

── 11月にandonuts CAFE「私にもこんなにあった!「強み・できること」を見つけるワークショップ」を企画しています。参加を検討されている方へひと言いただけますか。

自分の強みやしたいことに出会ったり、キャリアアップをしていくには、さまざまなきっかけがあると思います。人との出会い、私生活で起きた大きな変化、その中で、見つかるものがあると思っています。

我々が主催するイベントが、誰かの気付きのきっかけになればうれしいです。

── 本日はありがとうございました。

編集後記

11月25日(金)、13時30分から「私にもこんなにあった!『強み・できること』を見つけるワークショップ」を開催します。

今回の開催にあたり、スピーカーを務めるメンバーや運営事務局では、ご参加いただいた方によりウェルビーイングに働くきっかけをつくりたいと打ち合わせを重ねてきました。そこで、今回はみなさんのキャリアにおける「強み・できること」に焦点を当て、ワークショップをお届けいたします。

詳細・お申し込みは、こちらをご覧ください。