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「グラフィックレコーディング」やりたいけど何やら難しいっぽい、と引いてしまう人へ。

こちらは、グラレコのアドベントカレンダー2019第2弾
https://adventar.org/calendars/4350 の記事です。
第1弾と合わせてお楽しみください。
https://adventar.org/calendars/4229


私のこと

【自己紹介】湯朝かりんといいます。
薬剤師の資格を持ち、医薬品商社で医療系の記事を書いたり、システム開発ディレクション、eラーニングの制作等、つまり「医療系情報の収集・整理・抽出・編集・発信」を仕事にしてきました。
会社という枠から外れてみたくなったその時、子供にも色々あって退職後、2018年冬よりグラフィックレコーディングを開始。現在は初心者向けの講座も開催しています。

私がグラフィックレコーディングを初めて意識して描いたのはちょうど1年前の12月12日でした。

グラフィックレコーディングにのめり込み、たくさんの講座を受け、本やnote・twitterを読みあさり、レコーダーさんが描いている現場を見に行きました。そして自分でもアウトプットをしまくりました。描ける場があればどんどん描き、練習も相当したと思います。

そしてありがたいことに、発信したレコードに多くの方に興味を持っていただき、コミュニティのメンバーなど知っている方だけでなく、見知らぬ方からも教えてほしいと言っていただけるようになりました。

今だれかの役に立てるとしたらコレだろうという思いで、グラフィックレコーディングに触れる機会をご提供してきた結果、本当に多くの方にご参加いただきました。グラフィックレコーディングや可視化の魅力をほんの少しでもお伝えできていて、ほんの少しでも何かのお役に立てていればと思います。

私自身もグラフィックレコーディングについて学んでいる道半ば。
というよりもまだまだ入り口。
だって、先人と呼ばれる人ですら、常に道を模索しているのですから。


グラレコ気になる、けど。

さて、私は去年はアドベントカレンダーを読む側でした。
今年、私がどうしてもアドベントカレンダーに登録したかったのには、わけがあります。

このアドベントカレンダー。
たくさんのグラフィックレコーダーさんから、とっても示唆に富んだ発信がありますよね。

グラレコを見て自分もやってみたいと思ったら本を買ったり、講座を受けたりして…さらにグラフィックレコーダーの方のSNSをフォローする、アドベントカレンダーを読む、ということもあると思います。
先を行く人たちは何を考えてるんだろう、どんな工夫をしているんだろう、って気になりますよね。

ただグラフィックレコーダーさんのtwitterやnoteを読むと、そのレコードの発信、TIPSの発信とともに、多くの場合

・きれいなまとめ と言うのとは違う
・伝わりやすいのがいい というわけでもない
・グラフィックレコーディング自体に意味があるのか?
・その可視化はグラフィックレコーディングじゃない

というようなことが書いてあります。
(私も書いてます。)

すでに場に立っているような人は自分にもその問いを突きつけてみる。そしてよりよいレコーダーを目指すために、その発信はとてもありがたいものです。相談できる人が身近にいればその解釈を確認することもできます。

ただ、
「ちょっと会社の会議で描いたら何かが変わるかな?」
「今度の講演をグラレコを意識してまとめてみようかな?」
と思った方がこういうものを読むと

「え、なんかものすごく難しそう」
「相当な覚悟がないとグラフィックレコーディングってやっちゃいけない気がする」
「なんか心理学用語とデザイン用語と美術用語と哲学的なことと…難」

という、ハードルのようなものを感じてしまうと思うんです。

なんでみんな葛藤してるんだろう

清水淳子さんの「Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」を筆頭に、いくつか本もあります。

グラフィックレコーダーさんが書いた
「グラフィックレコーディングとは何か」
「自分がどうやって描いているのか」
「どんなことに課題感を持っているか」

という文章だって、ネットの海にたくさん漂っています。



でもやっぱりSNSで発信された「問い」を見ると以下のように感じてしまいます。*

グラフィックレコーディングの実践者、研究者はどうしてみんな悩んでるんだろう。どうしてグラレコに意味があるかないかの議論が必要なんだろう。

確かに使い方を大きく間違えるとまずいのはわかる。
でも、何かを伝える時、整理する時、振り返る時、議論するときに
可視化が意味ないなんてことがあるわけがない。

私は最初の頃、ずっとそう思っていました。

グラフィックレコーディングは、いつの日か「ハガレン」「オザケン」みたいに(どなたかもっといい例えないですか)「グラレコ」と呼ばれるようになった時にその境目が曖昧になり、とても広義の意味を持ち、大衆化されたといいます。

もしかしたら大衆化される前は、こんな葛藤を外に出す必要もなかったのに、今この葛藤を内ではなく外に発信する意味がここにある、ということなのかもしれません。


悩んでるというより、求道者なんだ


実態としては、悩んでるというより、
より良いもの・より良い形を求める求道者たち。

でも、初心者がちょっとグラレコできたらなと思ってツイッターを見ると、
「そんなに難しいんならできないな」
「ぜんぜんわかんない…向いてないのかな」
「やっぱりこのくらい深く物事を考えないといけないのか…」

ここまで深く考えてない自分はやっちゃいけないことなんじゃないか…
と思ってしまったりもするんです。

グラフィックレコーダーは、真剣に場を想うからこそ
それだけ自分に「問い」を持ちながら
自ら、そして実践者同士高め合っていく人たちだと感じています。

決して、これからグラレコ始めようかな?っていう方に向けて
初心者お断り、と言っているわけではありません。

可視化は本当にすごい力があるけれど、使うにはトンマナがあるからちょっとずつでも知っていって欲しいな、という感じなんじゃないかなと、私は捉えています。

…っていうことをアドベントカレンダーでお伝えしたかったんです。

その証拠に、SNSで難しいこと書いていても
私もやりたいっていう人や、私も広めている立場です、という人に対してはぜひやってみて可視化の力を体感してください」というようなお返事をされているのをよく見かけます。

まとめ

グラフィックレコーダーは自分や実践者どうし問い続ける人種。
レコーダーさんのSNSを見て学ぶのはいいけど、不安にならなくていいと思います。その解釈をディスカッションできる仲間や環境があるといいですよね。

最後までお読みいただきありがとうございました☺️
言葉足らず、ご意見などございましたら
ツイッターにいただけると嬉しいです。


訂正追記


●12/13:なんだか大事なところを、誤解を招く表現で書いていたので訂正しました(*)。

『こう言うものを見て』
→『でもやっぱりSNSで発信された「問い」を見ると以下のように感じてしまいます。』


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