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コロナ禍3年間の軌跡②

2023年3月26日

前回、「コロナ禍3年間の軌跡」として、
①資金繰り対策
②店舗休業・閉鎖
について書きましたので、その続きです。

③新事業

【通販事業】
2020年4月、資金集めのためクラウドファンディングに挑戦しました。

結果、100万円目標に対して、113万円、150名からのご支援を頂くことができました。
常連さんからの応援メッセージも頂いて、改めてたまごけんを継続する大切さに気付いた出来事でしたね。

そして、このリターン商品のために小ロットソース(トマトとハヤシ)を大量に製造し、それをEC販売することにしました。
BASEで通販サイトを作成し、店舗から発送する仕組みにしたのですが、、
うまく売れずに在庫が大量に残ってしまいました。

この事業では、
・在庫商売の難しさ
・受注、配送業務の煩雑さ
を学びましたね。
現在はサイトを休止したため、通販事業も終了しています。

目に見えないお客様に商品を送るより、「目の前のお客様にオムライスを作って提供する価値」に皆が気付くきっかけになったのではないか、と思います。

【VR事業】

こちらはコロナ禍で一番伸びた事業ですね。
たまごけんのデリバリーだけを切り取って、他の店舗にフランチャイズとして導入してもらうVR(バーチャルレストラン)事業です。

「オムライスのデリバリー専門店」が元々少なかったこともあり、スタート時から順調に店舗が増えていき、2021年末から始めて1年で約20拠点まで拡大しました。
最初からフランチャイズで始めたので、ほぼ初期投資がかかっていないにも関わらず月間で100万円ほどの営業利益が出るほどまで伸びました。
ビジネスとして見たら、非常に投資効率が高い事業といえます。

この新事業は、今でも主力事業として継続して利益を生んでいます。

④新業態『タイ屋台酒場カオヤイ』

2020年11月、TGKとして初の新業態店舗「タイ屋台酒場カオヤイ」を出店しました。

新宿や新橋で大繁盛の「タイ屋台999」をベンチマークして始めた業態で、
ちょうどコロナが少し落ち着き出したタイミング(2020年11月)で出店をしました。
しかし、その翌月にはコロナが再燃し、緊急事態宣言なるものが発令されて営業を自粛せざるを得ない状況となってしまいました。

その後も時短営業などに苦しめられ、ランチをやってみたり、ゴーストキッチンとして営業してみたりと色々試行錯誤しましたが黒字化できず。。
昨年末(2022年12月)で閉店することになりました。
幸い、居抜き譲渡先が見つかりまして、現在造作の引き継ぎを進めているところです。

カオヤイの敗因は、
「立地選定ミス」
「出店時期のタイミング」
だと思います。

馴染みのない土地(北千住)では、商圏が不明瞭だったこと。
コロナの状況をもっと長い目で見極めるべきだったこと。

当初、専門家達が「終息までは2年間かかる」と言っていたのを信じて、そのタイミングで出店していれば違う結果になったかもしれません。
実際、閉店間際にはかなり売上が戻ってきていて、黒字化が見えていました。

これらの成功や失敗を積み重ねた事によって、会社として大きく成長することができました。

コロナ禍で学んだこと。
これからも、「当たり前でないこと」に対する感謝の気持ちを忘れずにいきたいですね。


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