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読書

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記事一覧

それでも母を許せない自分~【書評】「愛という名の支配」田嶋陽子

煮魚はね、読みたい本は基本的に図書館で借りるのね。で、これは買いだなと思ったものは買うようにするのね。定価で。大人になって、チョサッケンとか、定価で本を買う事の意義とか理解できるようになってきたから、あまり古本屋には行かないようにしてる。それでもたまーーに行ってしまうのだけど。で、買っちゃったのがこの本。

表題の本ね。

実は3週間前に図書館から借りていたのだけど、借りたことを忘れていて、図書館

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【書評】同病相憐れむつもりが当てが外れた件~「子どもを連れて、逃げました。」

タイトルまんまじゃんね。こういう本って、どんな人が読むんだろ?少なくとも煮魚は、自分もDV離婚をした身として、どんなケースがあって、自分はどれに類似するのか、「ああわかるわかる、これこれ」が欲しくて、手に取ったんだよね。あとは、これから子を連れて逃げようという人が手に取って参考にしようとする、とかかな?つまり、DV離婚「した人」と「これからしたい人」は手に取るだろうし、後は、ワイドショーを見る感覚

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【書評】他人の人生相談で涙を流す~鴻上尚史のほがらか人生相談

全部読み終わってないけど、今、滝のような涙を流してこれを書いてるのね。今更ながら、染みる。どうしてこの人は、こんなにやさしいんだろう。そして想像力が妄想で終わらず、的確な洞察と相談者に寄り添う回答へと繋がるんだろう。
いいなあ。うらやましい。
仕事上、どうしても若い人にアドバイスすることもある身としては、本当に見習いたい。
そして、それ以上に、これは、多分彼の生い立ちとか経歴に関わってくるのかもし

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感想:「丸腰のボランティア」

これはね、アフガニスタンのボランティアをなさっててお亡くなりになった、中村医師の、著書ではなくて編集したものなんだよね。

もちょっと簡単に言うと、中村医師のもとにボランティアに来た人たちの現地での体験や感想を綴ったものなのね。なんでこれを読んだかというと、たまたまテレビで中村医師の特集をやってて、そこでこの著書の中の中村医師の言葉が引用されてて、それに心打たれたんだよね。

煮魚流にかみ砕いて言

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