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飲食店の椅子の種類と特徴:メリットとデメリット


飲食店の椅子選びは、店舗の雰囲気やお客様の快適さに大きな影響を与えます。

また、上手に選択することでお客様の滞留時間をコントロールし回転率の向上や、居心地を演出し再来店動機や客単価アップにつなげることが可能になります。

今回はダイニングチェア、ソファ、ラウンジチェア、ベンチ、ハイチェアの特徴と、それぞれのメリットとデメリットについて説明します。

1. ダイニングチェア

特徴

ダイニングチェアは、食事をするために設計された椅子で、テーブルとの相性が良い高さとデザインが特徴です。多様な素材やスタイルがあり、レストランやカフェに広く使われています。

座面の高さは45センチ前後となり、オフィスチェアと基準は同じです。
テーブルや机での食事や作業が最もしやすい寸法とされます。

これは平均的な成人の膝からカカトまでの距離から割り出されます。
また座面の奥行や幅も45センチ前後が多く、デザインや特徴を出す際は寸法を調整しデザインされます。
これも平均的な成人のお尻の大きさから割り出された基準となります。

メリット

  • 快適性:食事中の姿勢をサポートするデザイン。

  • デザイン性:多様なスタイルがあり、店舗の雰囲気に合わせやすい。

  • 機能性:テーブルとセットで使いやすい。


デメリット

  • スペース:テーブルとセットで使用するため、設置にスペースが必要。

  • 移動の難しさ:ヒジツキや回転式など、重いものは移動が大変。



2. ソファ

特徴

ソファは、複数人が座れるゆったりとした椅子です。クッション性が高く、リラックスした座り心地を提供します。
ラウンジやカフェ、レストランの一部に設置されることが多いです。

メリット

  • 快適性:長時間座っても疲れにくい。

  • 高級感:雰囲気を演出しやすい。

  • 雰囲気作り:居心地の良い空間を提供。


デメリット

  • スペース:場所を取るため、設置に広いスペースが必要。

  • メンテナンス:体が触れる箇所が多く、汚れやすく手入れが大変。

  • 移動の難しさ:重くて移動が難しい。

  • コスト:高価になりやすい。

  • レイアウト:ボックス式で配置するとスムーズな導線がとりにくい。

  • 用途の限定:ダイニングには不向きな場合がある。



3. ラウンジチェア

特徴

ラウンジチェアは、ダイニングチェアに比べ低めの座面とリラックスした座り心地を提供する椅子です。
ソファとチェアの中間的な役割を果たします。

メリット

  • 快適性:リラックスできる座り心地。

  • デザイン性:スタイリッシュでおしゃれなデザインが多い。

  • 多用途:バーや待合スペースなど、多様な場所で使用可能。


デメリット

  • スペース:場所を取るため、多くの席を設置できない場合がある。

  • コスト:高品質なものは高価になることがある。

  • 用途の限定:ダイニングには不向きな場合がある。



4. ベンチ

特徴

ベンチは、長椅子で、複数人が横並びに座ることができます。
ファミリーレストランやカジュアルな店舗でよく見られます。

メリット

  • スペース効率:多人数を一度に収容でき、スペースを有効活用。

  • コスト効率:一度に複数人が座れるため、椅子よりコストパフォーマンスが高い。

  • 雰囲気作り:カジュアルでリラックスした雰囲気を演出。

  • 収納確保:座面を開閉式にすることで収納機能をもった椅子にできる。


デメリット

  • 快適性:個々の座席に比べて快適性が劣ることがある。

  • プライバシー:隣の人との距離が近く、プライバシーが低い。

  • 移動の難しさ:固定されたベンチは移動が工事を必要とする場合がある。

  • レイアウト:ボックス式で配置するとスムーズな導線がとりにくい。



5. ハイチェア

特徴

ハイチェアは高い座面を持ち、カウンターでの使用に適しています。
このタイプの最大の特徴は滞在時間を短くするのに最も適しています。

座ると、自然と体は前傾姿勢となります。
座り心地を演出するのは難しくなりますが、回転率を上げたいときに効果的です。
この特徴は、ラーメン店などにあるような床に固定された回転式の背もたれのないチェアも同様の効果があります。
また、カウンター内の厨房設備の高さとの整合性をとる場合にも都合がいいです。

メリット

  • 省スペース:縦に空間を利用するため、狭いスペースでも設置可能。

  • 視界の良さ:カウンター越しに視界が広がる。


デメリット

  • 快適性:長時間の使用には不向き。

  • 安定性:高い位置に座るため、安定感に欠けることがある。

  • 用途の限定:カウンター席以外には不向き。

  • 足置きの必要性:足が床につかない、カカトがつかない際はうっ血によりシビレやすいため、足付きする環境を用意する必要があります。



まとめ

飲食店の椅子選びは、店舗のコンセプトや利用シーンに合わせて慎重に行う必要があります。

ダイニングチェア、ソファ、ラウンジチェア、ベンチ、ハイチェアそれぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、最適な椅子を選ぶことで、お客様の快適さ雰囲気を高めたり、お客様の滞留時間をコントロールすることができます。

店舗のニーズに最も適した椅子を選び、快適で魅力的な空間を提供しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



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