【映画感想】MEN 同じ顔の男たち(2022)
しまった…結構ビックリグロ系ホラーだったよ~(涙)と薄目になりながら、なんとか視聴。
なにはともあれ、不穏な美しさは期待以上に美しく瑞々しくて素晴らしかった!あんなことがないなら、行ってみたい(笑)
全体的にメタファーいっぱいすぎて、邦題でネタバレしているにも関わらず、村の男たちが同じ顔なのに気が付かなかった…。いつ同じ顔の男が出て来るのかなーと待ってたんだけども(笑)
私的には、映画内はほぼ主人公のフィルターを通したビジュアルという解釈なので、「ちょっとイラつく顔だけどどうでもいい」という主人公とシンクロしていたようで結果的に良かった。
それから、主人公のたたずまいが全体を通していい。人間らしく自分勝手で清廉潔白な感じがしないのがいい。スペクタクル過ぎるシーンの最中の呆れ顔も絶妙。やっぱダメだわ~マジ無理無理~みたいな。
そして、そこからの二人きりのシーンは流れもすごいし、ドラマチックにならずあれだけ絶望というか、希望の無さを感じられる演出の凄みよ…。
ちなみに、不審者グリーンマンも最中は怖いけど、あとからジワジワと面白いんだよな。昭和のドッキリ企画みたいな(笑)テーマ的に赤ちゃんを想起させる部分もあり、確かにかわいい…いやかわいくはないんだけどなんか謎の動物的ピュア感を相対的に感じさせる作りになっているのか?
いやどうだろう。麻痺している気もする(笑)
見ている間は絶対人に薦められぬ!と思ってたけども、感想を整理してみると意外に良作かも…。テーマは骨太、グロホラーとメタファーの多さは好みが分かれるだろうけど、演出も凄みがあって素晴らしいし。
いやでもまぁ…薦めませんけども(笑)
この感覚既視感あるぞと思ったら、LAMBの感想と似ている!さすがA24(笑)