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【映画感想】パラサイト/半地下の家族(2019)

2019年のカンヌ・アカデミー賞作品賞ダブル受賞の韓国映画。

結構話題になったので、いつか見ようと思っていた作品をやっと。

韓国の格差社会を、ブラックコメディ+クライムサスペンス+スリラー+サイコホラーで味付けし、どれがメインの味付けなのか分からないくらい隠し味を入れまくってどっぷり濃い味に描いたエンタメ作品。

私の感覚的には、韓国のリアルが異国的に感じられ、社会風刺的に考えさせられるというよりは、風刺や人間の性も含めエンタメ性が強め(日本人的意見っぽい…)。伏線もモリモリ張ってモリモリ回収(たまにぶっちぎる)のもエンタメ的。

美術的なメタファー演出が素晴らしく良いので、考察好きな人はかなり好みでは。引きの絵の説得力がすごい。
ポスターも秀逸。匂わせがあるのは、日本の漫画カルチャーを感じるのですが(表紙に物語の展開の匂わせがあるコミックとか、あるよね)、どうなんでしょう。

キャストのビジュアルが全員作品にぴったりで、マンガっぽいエンタメ的分かりやすさが◎。私、登場人物がだれがだれか分からなくなりがちなもので(笑)俳優さんの分かりやすさは大事。助かりました。

基本的に映画は字幕で観ますが、今回は悩みながらも吹き替え版で。理由は一家のお父さんの声が山路和弘さんだったから…。(声聞けば知ってると思いますが、映画吹替声優さんでは大御所。誰が有名なのか…アル・パチーノとかヒュー・ジャックマンとか?)すごく良かった。

グロ&ホラー&ドッキリ演出もあるので、誰でもいつでも面白い♪とは言えないですが、重め濃い目のエンタメ気分の時にはオススメ。

サムネは映画のイメージと韓国屋台を重ねて。
本当にこの映画、(韓国の伝統料理ではなく)今どきの韓国料理のように辛くて赤くて盛れててチーズたっぷり映えちゃう!イメージで、ぶっこみ感がすごい。オシャレと思いきや庶民派で、高カロリーすぎるし、味が口の中に残りすぎる(笑)
でも、観るにもカロリー消費が激しいのでプラマイゼロカロリーかもしれないところも、カプサイシンたっぷりの韓国料理っぽい。

ラストは、どうなんでしょうね。あれが韓国の古き良きなにかを感じさせてくれるのかもしれません。

韓国エンタメの本気の盛りっぷりを体感した作品でした。

#映画感想文 #パラサイト #半地下の家族 #映画 #ネタバレ

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