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第8回おりおりめぐり~お花見~

4月20日を過ぎ、二十四節気は「穀雨」となりました。
「穀雨」の由来は「雨降って百穀を潤す」という言葉です。この時期になると、柔らかい雨が降り、田畑を潤します。種まきに適している季節とされ、農作業はこの時期を目安に進められるそうです。
私やましきもちょうど数日前、枯れかけていると思っていた植物からまた新しく新芽が出て参りました♪穀雨、恵みの雨ばんざい!🌱

さて今回は、もう桜は散ってしまいましたが「お花見」のお話をしたいと思います。皆さんにとっても身近なイベント、お花見。3月下旬~4月上旬になると、探さなくてもピンク色の花が視界に入りますね。今となっては身近に咲くのが当たり前となった桜ですが、これは江戸時代の人々のおかげだったようです🌸

今となっては「お花見」=「桜」をイメージしますが、奈良時代の定番は「梅」でした。
桜のお花見が浸透し始めたのは平安時代で、当時は貴族が美しい花を見て歌を詠んだり宴をする行事でした。一方で、農民の間では桜の咲き方で収穫を占っていたそうです!桜の木は山から下りてきた田の神様が宿る場所と考えられており、咲き方を見て農作業の準備をしたそうです🔮

それから桜を見て愛でる形で庶民にも広がったのは、江戸時代になってからです。江戸時代は園芸が盛んになった時代で、品種改良なども行われたことで桜が増えました。3代将軍徳川家光公が上野や隅田川沿いに、8代将軍徳川吉宗公が飛鳥山に桜を植えさせ、それらは今尚続く桜の名所となっています🌸
桜の時期になるとよくテレビで目にする桜は江戸時代の将軍からの贈り物だったんですねぇ…^^

お花見のおともの和菓子といえば、桜餅、花見団子(三色団子)です。どちらも江戸時代から続いています。団子の色の意味は覚えていますか?以前の”第6回 本と映画とおもちとあんこ「夜明けのすべて」”で紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね^^✨
私は今年桜餅をたくさんいただき、今まで以上に好きになりました。塩漬けされた桜の葉が良いアクセントになっていてとても好きです。江戸時代の皆さんと同じものを食べられていたと思うと趣を感じます^^
もうすぐこれらの和菓子の時期も終わります。寂しい気持ちは尽きませんが、来年もいっぱい食べたいと思います🍡

https://note.com/ancotai/n/ndab13b19712a?magazine_key=m7b0bd0718110

第6回本と映画とおもちとあんこ「夜明けのすべて」|あんこマガジン

話は戻りますが、「穀雨」が終わるのは5月初旬で、その頃「八十八夜(立春から数えて88日目)」を迎えます(八十八夜といえばあの歌ですね♪)。その頃には日差しが強くなり、気温も上がっていきます。
もうそろそろ春の変化の多い天気も安定し暑い夏が近づき始めますね。半袖も準備し始める頃合いでしょうか。
気候の変化にお気をつけて。来月もどうぞよろしくお願いします🍵🍡

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