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問題に向き合おうとしない夫と向き合う

悩みやモヤモヤを誰かにきいてほしいとき、
誰を選びますか。
女友達が最も話しやすいけれど、
物理的に会うのが難しかったり、身内話だったりすると、
とりあえず身近にいるパートナーに・・・ となりますよね。

しかし、
まじめな話に向き合おうとしない男性は一定数います。
うちの夫もその類でした。


ワタシは母親にマインドコントロールされて育ち、
大人になってもひとりで抱えきれなかったので、
思い切って夫に「母が苦しい」と打ち明けてみた。

でも、その話題はイヤだと言う。

ワタシの長男が幼かったころ、母が初孫に夢中になった。
「子どもの生活やワタシの心がかき乱されてつらい」
と夫に相談した。

しかし、聞きたくないと言う。

3人目の子を流産した。日々涙に暮れて塞いでいた。
するとある夜、
「もういい加減にしてくれ!」
と夫が強い口調で言い捨てた。
耳を疑った。
驚きで涙が止まり、
しばらく茫然とした。

あなたは子を失っていないの?


長い年月の中で
「夫にこんな態度をとられた」
「夫はあのとき〇〇してくれなかった」
が蓄積、熟成され、結婚20年がたった頃には
夫への嫌悪感でいっぱいになっていました。
夫を恨むような気持ちさえ芽生えました。

これはさすがにまずい。

夫も少しは大人になっていることを願い、
気持ちを聞いてもらう場を設けることにしました。

たしかに、今までの夫を責めることになるので
夫は傷つくかもしれない。
しかし、このまま負の感情がどんどん大きくなるのは
家族の維持にとってもマイナスでしかないので、
必要な「手術」と判断しました。
(だいぶ遅くなってしまったけれど。)

すべて(いや、7〜8割だろうか)を話し、
気持ちが落ち着いたところで夫にきいてみると、
 「若い頃はわかろうとしなかったが、今ならわかる」
 「あの頃はひどい自己中だった」
 「覚えていることと覚えていないことがある」
 「むかしから思い込んだら周りも見ず行動するタイプで
  ミスも多く生きづらかった」
とのこと。


他者の気持ちやシリアスな問題に向き合わない男性は、
「向き合いたくない自己中」か「向き合えない特性」の
どちらか(あるいは両方)です。

「ではいったいどうすれば?」と思われた男性。
ひとまず、
パートナーの近くでうなずきながら話を聞いてください。
傾聴の姿勢です。
女性側は決して解決策や答えを知りたいのではなく、
「共感」と「安心」を得たいもの。
そうゆう「仕組み」だと知っておくことが必要です。

そして、いま現在
“問題を受け止めない男性パートナー” に辟易している方。
今からでも遅くはありません。
恨みに似た感情を墓まで持っていくことになる前に、
相手と向き合って話すべきです。

以下に、具体的な準備を記してみます。
参考になれば幸いです。

【準備するもの】 
大きめの紙、えんぴつ、1人の時間
【方法】
①紙に、不満やモヤモヤを全部書き出す。
②それらをカテゴリーに分ける。
③伝えたい論点を3〜4つ以内に絞る。
 (情報過多では伝わらない可能性があるので。)
④各論点の「トピック・センテンス」を決め、
 それにまつわる具体例をいくつか列挙。
⑤今後どうしたいと考えているのかを、簡潔にまとめる。

これで「論点メモ」が完成します。
相手と対話する際は、
この「論点メモ」を見ながら話すことをおすすめします。
(感情の波が襲ってきても論理的でいられます。)

そして、「ながら」おしゃべりではなく、
きちんとマンツーマンで向き合ってください。
ちなみにワタシの場合はこんな感じでした ↓ 。

子供たちがいない時間帯に話したい、とあらかじめ夫に伝えておく。
当日はコーヒーを用意。
リビングの座卓で相手と斜めの位置に向き合って座る。
(本当は並び席の方がベター。)
「論点メモ」を見ながら、落ち着いて話す。
淡々と、論理的に。


時には感情の波にのみこまれ言葉が詰まるものです。
それでも、
熟成させてしまった思いを知ってほしい、
このままでは死ねない、と思い、
最後までがんばって話してください。

もし、話すことで
相手が逆ギレのような反応を見せたら、
パートナー関係そのものを考える必要があると思います。


過去は消せないけれど、
言いたかったことを言えた今は
すがすがしい気持ちで日常生活を送っています。
どんなに年月が経っていても、
言葉にして伝える、行動を起こすって大事です。

みなさんには清算しておきたい感情、
ありませんか。

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