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大きな手のひらにぽつんと蟹さん
いや、小さな手のひら
蟹さんには居心地がわるいだろう
どこにいこうか
バイオリンは琴線に響く
聞いてくださるお姉さまは来年はどんな生活をしているかと、生きとったら聞かせてねと。わたしたちもです。
聞いてくださるから練習して本番を迎えられます。練習はひとりなので本番はみんなの視線に緊張します。緊張がありがたい。
この間は指を切ってたので音がほろろでした。こんな時が1番指が不確になるからみんなの中で丸裸、はい、と。
最近ありがたいことだけど緊張してないなと沁みじみと。心地のよい緊張ばかり
桜の花咲く頃に
近くの桜が
今日が最後かな
ここの桜を思う年数も
重ねてこれた
ここの桜のこと
話してきた人の顔も
桜の花咲く頃にと
思いながら
いのちの限りを語ってきた
死んだ先のことを
見ていくこと
今をいきること
この手のひらの
かすかな
鼓動が聞こえるのか
ゆれに、、、
ついていけないんだよねぇ
2年前くらいはついていけたんだ
わたしもトモダチも
ほんでも最近はさっぱり
波乗りのようにはいかんのよ
ざぶんとのまれてさ
如来さんはそのままおいでと
わたしはおっとっとと
はづかしいけどこのままで
満月の灯りに照らされて
灯明ゆらゆらゆれて
わたしもゆれながら
目覚めたわぁ
何かから目覚めた訳じゃない
年末からずっと取れなかった疲れから目覚めた
どないしよと
蚕の繭のように
じーとして
泥のように
対話した
たぶんあのままだったら
大病か事故になってただろうな
まあ先は分からんけど
いのちの境はまどろんで
けっこう日常にあるんだろう
どうしたのぉと
わたしに聞いてみる
みること
からだもこころも
みなかったことにはならんなぁ
みることをしらずに
すごしていたころはあったけど
あちゃーと
すくいとって
じーと
みつめていくと
しんどいこと
かなしいこと
おこれること
つらいこと
ゆれること
おくそこからわいてくる
あたたかさが
ふるさと
ふるさとを思い浮かべて抱きしめる
岡崎の伊賀川のほとりで
同じ桜をみて育った友
なんど桜にしんどい思いを支えてもらっただろうか
ひとり暮らしの父に大切な友に逢ってもらう
父に岡崎に育ててもらった
にんまり笑いながら友に話す姿がたまらない
自意識
あなた何者かになろうとおもってない?
あなたはあなただから。
と言われたことがある。
むくっと自覚してないところで思ってたことがあったんだろうな。
なにがしかのだれだれになった方が生きやすい人と
だれだれのなにがしかになった方が生きやすい人がいるそう。
わたしは後者としてわたしをいきる。
膿がはじけて
夏のあいだずっと気になっていた
左そけいにあった腫れもの
芯があってかたかった
昨日風呂からあがると
ぷちっと弾けた
黄白いものがどっとでて
赤黒いものが途中から
やっと終った
からだに違和感を感じていた
からだを渦のようにとりまく
真ん中に腫れものがあった
夏が終わって吸収すると思ってたけど
不意にでてきた
黄白いのは
赤黒いものは
どんな気持ちなんだ