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【ドイツ①】おもしろ学生寮「バウホイズレ」と 最古の彫刻「ライオンマン」

スイスを出て、ドイツの南部エリアへ。
まずはシュトゥットガルトを目指す。


1日目:スイス→ドイツ

カールスルーエへ向かう電車で、カールスルーエの前の駅がバーデン=バーデンだと気づいて途中下車。

Barden =「入浴」

ドイツの電車は、改札がなくて乗車中にチェックされるタイプ(信用式)なので、区間と期間が問題なければ途中下車は自由で寄り道OK。(ただし電車によって異なる場合があるそうなので注意)

朝ごはん。ブレッツェル美味しい
バーデン=バーデン


バーデン=バーデンは世界遺産に登録されている温泉保養地。なんと古代ローマ帝国時代からの温泉街で、ヨーロッパで最も有名な温泉街の一つ。(フランスのTimもおすすめしてた)

ドイツといえば、「アウフグース(熱波)」の発祥の地として知られている。熊本のサウナ湯ラックスに行った時のアウフグース体験がかなりよかったので期待。


10:30 フリードリヒスパ

バーデン=バーデンで最も有名なフリードリヒスパへ。

建物が立派すぎる

フリードリヒスパは、古代ローマ式の入浴スタイルで有名。↓のように順番にサウナや温泉に進んでいくスタイル。(厳密にはアイルランドのサウナのスタイルもあるらしく、ローマンアイリッシュスタイルらしい)

ドイツでは当たり前とされる混浴のサウナ。(日本人からするとかなり異空間だけど、こちらでは基本的に 男性専用サウナ=ゲイサウナ となっているみたいなので注意!)

何周しても良くて時間無制限。寝れたりするスペースもあるので、仮眠。ヨーロッパはシャワー来てからシャワーのみだったので温泉ありがたい。

すごくよかったんだけど、アウフグースやってなかった…
ただ、この古代ローマ式の風呂は良くて、日本にも作ったらすごくウケそうだと思った。

帰ったら、テルマエロマエ見よう。


そして、シュトゥットガルトへ向かい、今夜もバカでかいホステルに宿泊。


シュトゥットガルト
今回の旅で初めて知った地名だけど、ドイツに行った人に聞くと高確率でみんな行ってる大きい街。ドイツは首都にみんな集まっちゃう、みたいなことがなく、地域密着型の中小企業が多いらしく人口もうまく分散しているらしい。この街もかなりでかい。ポルシェやメルセデス・ベンツの本社がある。

街の感じは、これまでのヨーロッパの国とは一変、という感じでかなりビルみたいな建物が多い印象。中世ヨーロッパ感みたいなものはほぼ全く感じられなかった。

この日は宿でゆっくり。



2日目:学生寮バウホイズレとライオンマン


9:00 学生寮バウホイズレ

友達のゆずがバウホイズレに住んでいた清水さんという方を紹介してくれて、バウホイズレに行くチャンスをもらった。ありがとう!

清水さんはすでに退去済みなので、清水さんの友人のフィリップが案内してくれるとのこと。手土産を買って、早速バウホイズレのある大学方面へ。

シュトゥットガルトメディア大学の近くにある

少し歩くと、異質な建物を発見!

バウホイズレ

⚠️ ここは住居で、突然訪問して入るような観光名所ではないので注意!


どこから入るのかわからないけどどこからでも入れそう
めっちゃいい
共有キッチン&リビング

フィリップ、寝ていたみたいで起こしてしまって申し訳ない…
クイックツアーをするよ、ということでバウホイズレ全体を一緒に回りながら説明してくれた。


清水さんの留学体験記


増築をなんでもしていいよ、って感じでみんなそれぞれ好きなように作ったり、週末はみんなで寮の改修作業をしていたりするらしい。

たとえば、このソファの部分はつい先週くらいに爆誕したらしい。
今も何かを作っている形跡がある。
こんなふうに植物を育てる場所も作ったり、それぞれすごく自由にやってる。

完全には理解できなかったけど、何かみんなの共用部に関わることとかはみんなで話し合って決めたりするらしい。

この猫ちゃんはみんなの人気者らしく、
もう4代目だって言ってたと思う
みんなで共通の生き物を愛でるの良い


ピザ窯(左の三角屋根のやつ)やバスケットゴールもお手製
こちらの倉庫もみんなで使えるようで、わからなければ先輩が教えたり、的な感じらしい

他にも、シアタールームがあったり、共有キッチンは二つもあったり、トイレにはみんなの写真が貼ってあったり、フリーマーケットスペースには色々ものが置かれていたり、面白かった。この雑多でみんなで作ろう精神がある感じはすごく好き。

住民は30人ほどで、シュトゥットガルトのどの大学に通っている学生も住めるらしい。ただ、なかなか空かないのでフィリップもようやく最近入れたらしい。みんな面白い人ばっかりで生活は楽しそうだった。よくテレビなどで紹介されたりもするらしく、人が外から来ることにはみんな慣れてて英語もほとんどの人が話せた。住民の方とも話ができてよかった。

フィリップにお茶を出してもらって話をして、駅に向かった。寮のこと以外にも、これからのこととかも色々話してくれて楽しかった。
Danke schön!

清水さんも、本当に紹介いただきありがとうございました。

またどこかでまとめたいけど、日本のシェアハウスとも重なる部分があって面白かった。住民の自治で成り立っている場って意外と少ないようにも思うので、また他国のそういう場所もあれば行ってみたいし、そこでみたことを自分も活かして場を作っていきたい。


13:30 ウルムのライオンマン

電車でウルムという街に移動。

ウルム大聖堂。162mで、教会堂建築として世界一高い。ただ、サグラダファミリアが完成すると抜かされてしまうらしい。

ドイツ!って感じの街並み

落ち着いた街

ここでの大目的は、ライオンマン!

世界最古の彫刻。3万年前と言われていて、
ラスコー壁画が2万年前なのでかなり古いもの。
お気に入りすぎてこんなキャラまで作ったりしている


ライオンのような顔をしていながら、人の身体。このフュージョンから、「当時の神のような存在」とか「シャーマニズム的なもの」とする説が多い。

"アイデアは、組み合わせで生まれる。"
をやっていて、シンプルながらすごくいい。

マンモスの象牙でできている

ライオンマンとして知られているが、これはクマなんじゃない?とかいろんな議論がある。ライオンなのに、立髪がないじゃんって話になるけど立髪がないライオンも当時いたということでそうかもってなってる感じ。結局文字もないので完全には永遠にわからなそう。

本来、ライオンマンはこの美術館に入っているけど改修中なので隣の美術館にいる

その他にも美術品がいくつかあった。

一番気になったのはこれ。1480年って、まだまだダーウィンもいない時期に、宗教画で人を猿っぽく描くってすごくないか…?マグダラのマリアっぽい。

ライオンマンを見れて大満足。ネットでも全身はなかなか見れないし、サイズ感とか質感みたいなのも実際に見るとなるほどなあとなる。


15:00 アインシュタインの街を散策

ウルムはアインシュタインが生まれた街としても有名。

結構こわめ
後ろに Fuck you!って書いてあって悲しい

こちらの公園内にはたくさんお墓があった。

夕飯はデカ盛りケバブで優勝。

巨大ケバブ、7ユーロ。この日は日曜日だったけどやってた。


まとめ

今回は、古代式温泉とおもしろ学生寮と最古の彫刻という統一感のなさそうな感じの組み合わせではあるけど、これは全部「場」という点でくくれる。古代ローマの温泉は学問や議論の場でもあったり、参加型建築の学生寮はまさに現代的だし、最古の彫刻も一人が作ったのかもしれないけど多分みんなでそれに祈ったりしていたと思う。当時のことはわからないけど、今でもあんまり変わっていない部分あると思うし、すごく本質的なことがこういうところにあると思う。

ウルムの街


学びのある充実なドイツ旅。
次回は、デザインの祖が大集結していた芸術学校「バウハウス」に宿泊!

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