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雑感と見立て

FOMCを通過して9月もほぼ終わりを迎えた。 次回FOMCは11月予定で、利下げ幅はどうなるか、ひいては経済の先行きが今後の焦点となるだろう。そのため、今後データの重要性が増してこようと考える。 物価については、PCEがほぼコンセンサス通りの結果だったので割愛する。 まず目先は雇用だろう。 来週はJOLTS、ADP、雇用統計が控えている。 雇用者数はあまりにも形骸化した指標となってしまっているので、中身をより詳しく見ていく必要がある。 前回結果は市場予想に対して雇用者数

    • 備忘録(24/9/23~27)

      FOMC・日銀を無事通過。無事じゃなかった人もいるかもしれないけど。ともあれ利下げの事実が世界を一周した。 なんとなく今のテーマとしては以下の2つな気がする。 ・今後の利下げ幅 ・経済が維持できるかどうか 利下げ幅に関しては経済の先行き次第なので2つ目と紐づけて良い。 といったところで今週を振り返ってみたい。 小売売上高 売上は総合上振れ、コア下振れの結果。 総合:予想-0.2%、結果:0.1% コア:予想:0.2%、結果:0.1% コアが下振れたものの、前月分上方改定

      • 分水嶺?

        FOMCは50bp下げ。直前の予想に対してほぼ織り込み通りの結果。 ドッツはロンガーラン上方修正。(下図)24~26年の下方修正は直近の軟調な雇用指標を考えればまぁ当然かといった感想。目先は経済の下支えへシフトしたく、長期的に見ればインフレは抑制したいという二重の意図が見える。 FF金利の年内予想はトータル利下げ幅100bps。ここは変化なし。ただし今回50下げた事で次回以降25下げに縮小するにはそれなりの理由が必要になったとの見方もある。 声明とパウ爺の会見内容を見るに

        • 備忘録(24/9/9~13)

          超ざっくり現状を整理すると ・インフレ?なんだそれは? ・消費は強くありたいね… ・FED<50bp利下げとかどうですか?(提案) と言った感じで、消費の強さ確認と、目先の利下げ幅がどうなるかが重要となっている。 まず今週を振り返りたい。 今週水曜はCPIがあり若干上振れたもののトレンドを覆すインパクトは無く、ただの押し目提供イベントになった。まぁ今回に関しては通過することに意味があるので。 中身について言えば、コアが前月比0.1%上振れ。 他はほぼ横ばいで、総合前年

        雑感と見立て

          備忘録(24/9/2~6)

          まず結論から。 ・雇用市場減速 ・からの謎の総悲観 ・利下げ幅は25bpsがコンセンサス ・目先景気を測る指標は小売り ■今週の振り返り まず週明け(月初め)の動きとしては、レイバーデー明けで投資家が戻ってきて手じまいなどのポジション整理が入っているよう。つまり買われたものは売られて、売られたものは買い戻されてる動き。なので水曜日以降の値動きのみにフォーカスする。 ISM製造業 景況指数は先月よりやや改善するもコンセンサス下振れ。依然50を下回る水準ではあるが、長いス

          備忘録(24/9/2~6)