備忘録(24/9/23~27)

FOMC・日銀を無事通過。無事じゃなかった人もいるかもしれないけど。ともあれ利下げの事実が世界を一周した。

なんとなく今のテーマとしては以下の2つな気がする。
・今後の利下げ幅
・経済が維持できるかどうか

利下げ幅に関しては経済の先行き次第なので2つ目と紐づけて良い。
といったところで今週を振り返ってみたい。


小売売上高

売上は総合上振れ、コア下振れの結果。
総合:予想-0.2%、結果:0.1%
コア:予想:0.2%、結果:0.1%
コアが下振れたものの、前月分上方改定もあり、消費が堅調なことを示唆す結果となりドル買いの一助となった。

今後の話をすると、10月から年末にかけて消費が強くなっていく傾向があるので、来月はともかく今後(11月以降)はいったん尻上がりの結果をみせてくれるかもしれない。
景気が不安視されている状況で堅調な消費を見せることができればここは株高に寄与するものと思われる。

FOMC
前回投稿済にて割愛。


他の指標を見てみると、
フィリー指数は予想上振れ。雇用が改善している点は好感が持てる。
わずかながら生産増の傾向もあり、ある程度製造業への楽観が見て取れる。

出典:investing



来週はPMI、PCEが控えている。個人的にはケースシラーと新築住宅販売件数にも注目したい。

製造・サービス業PMI
製造業は上振れ、サービスは若干下振れ予想。
製造業は直近低下基調。ここが持ち直すか否か確認したい。また、サービス業は堅調に推移しており、55を割っても50以上であれば安定しているとみてよいと思う。

製造PMIvsサービスPMI


新築住宅販売件数
先週の中古住宅販売件数は年率換算・前月比ともに落ち込んでいるが、新規住宅販売件数は持ち直しており、新規着工件数も足元増加傾向にある。また、直近の住宅ローン金利は低下基調にあり、住宅関連指標には改善の兆しが見られる。

新規住宅販売件数(出典:TradingEconomics)
15年・30年ローン金利(出典:FreddieMac)

住宅関連指標は遅効性なので、昨年からの住宅価格の上昇が今になって効いてきている印象があり、家賃インフレは切り返している。(下図)

ケースシラー住宅価格前年比(出典:TradingEconomics)
家賃CPI(出典:TradingEconomics)


ここがインフレを再加速させるに足るものかどうか注視していきたい。
とはいえ、前述のとおり遅効性のものなので長期的に見てどうかという点で確認をしたい。


PCEデフレータ
総合は下振れ、コアは上振れ想定。
おそらく住宅価格の牽引でコアを、原油安などのエネルギー価格の低調で総合下振れを想定しているのかなと。

クリーブランド連銀CPIナウキャストは予想より若干下。

出典:クリーブランド連銀CPINowCast


個人的にはほぼほぼインラインか気持ち上振れの結果を予想している。
ここについては一旦データを確認するだけのイベントとなる予定ではあるが、長期的に見ると金利低下→耐久財(車とか)需要増で今後押し上げていくと思われるため、来月以降その重要性も増してこようと推測する。


今週の動きを見るに、FOMC以降で株は買われてはいるけど上値を追って行くほどの力は見えない。ドル円は金利分戻してゴールドは最強モード継続。

で、来週については月末フローも重なりどの銘柄に関しても方向感が定まらないレンジとなると予想する。とりあえず最初の1日2日は様子を見たい。基本的にはノータッチで、触るならトレンドの出ている商品のリバ取りくらい。ゴールドとか。

株についてはどうにもシーズナリティ否定のムーヴっぽいけどイマイチ方向感が見えないので自分は10月中旬くらいまではノータッチでいくつもり。半導体関係が週末売られてたので一旦調整挟みそうな気もするが。

ドル円は、現状ドルを買う理由がないものの、円を買っていく材料もリスクオフ環境以外にほとんどなくなってしまったので、とりあえず横軸を見ていいかなと。ショートベースの考えは変わらない。

月末なので無理せず利益を吐き出さないように注意して立ち回りたい。


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