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ナルシストのナルセ先生

中学時代苦手な教師がいた。

そいつの名前は「ナルセ」
僕が中学2年の時に配属された新米教師。

悔しいが、奴はイケメンだった。(ウエンツ似)
肌は白く、細マッチョ体系。腕には程よく血管が浮き出ており
小中学生が憧れる運動できる系イケマンだった。

でも、

「何かいやだコイツ」って感じの奴だったのよ

奴の担当教科は「数学」
部活担当は「バスケ」※経験者だったらしい
委員会担当は「放送委員」だった。

当時はコロナ前の世の中だったため、平常時マスクをする人は少なかった。
中学生で年頃ということもあって元気なのにマスクする人は複数人いた
(僕も一時期マスクずっとしていた)←こんな時期あるよね

そして奴もマスクをしていた。
しかも「あごマスク」
授業しながら髪をかきあげ、マスクをイジイジし、常時あごマスク。
話し方は嵐の一員みたいな感じ。(伝われ)


「マスクするならちゃんとつけろや」
イライラした。話し方、振る舞いが完全に女子ウケを意識したような感じ。
「中学生が同じ事するならわかるが教師のお前がそんな感じは違うだろ」
そう思った。

運動会では教員代表としてリレーに参加して自慢の快速を披露。
たしかに速かった。
しかし、、
奴のシューズは酔いそうになるくらい眩しい蛍光色(黄)だった。

なんか嫌だった。

女子人気はというとナルシスト全開だったため、中の下程度。
「お前ら見る目あるな!」という感じで少し安心していた。


そんな中で事件は起きる。
昼の放送で流れる音楽用に僕が放送部に貸していたCDが紛失した。

放送委員の後輩に聞いても分からない、知らないと言われたので
放送委員担当のナルセの下を尋ねることに。(めっちゃ嫌だった。)


ナルセの担当教室に入り要件を伝える。

「先生、放送委員に貸した僕のCDなくなりました。」
「おぉ、何てCD?」
(足を組み、ペン回し的なことをしながらメモの用意)

(うわぁ・・・)
「エブリデイワールドです。」

「ほうほう、」(everyday worldと筆記体でメモを取る)

謎のどや顔で気取ってこちらを見るナルシストのナルセ


我慢できずに僕は言ってやりました。


「先生、エブリデイワールドは筆記体ではなくてカタカナです。」

「・・・・・」

数秒間の沈黙

「おう」(筆記体のeveryday worldを二重線で消す)


しゃしゃりってきたところをおもっきしカウンター決めてやってやったのだ
カッコつけて書いた筆記体を消す姿がとてもよかったな


結局CDは戻ってこず、泣き寝入り。


ナルセこのやろう。

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