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渡航準備。


本当は、この場所でほどほどにたのしく暮らせることを知っている。

全部後回しにしちゃいな 勇気なんていらないぜ
僕には旅に出る理由なんて何ひとつない
くるり/ハイウェイ

何かしらの職に就いてひとり分のお金を稼ぎ、好きなお店や職人さんのいるこのまちで休日をたのしみながら、適度な年齢で結婚して親の近くで子育てをする。そんな人生を選ぼうと思えば、いまからでも選ぶことができるとは思う。


でも、まったくイメージが湧かないんだな。

このまま努力を続けたとしても、いつかわたしが求めている(であろう)場所にたどり着ける保証なんて全くないはずなのに、こころが全然言うことを聞かなくて。もちろん、その「いつか」がやって来ない確率が同じように半分あることもあたまでは理解しているのだけど。

同世代の方々が活躍しているなかで、わたしは同じ土俵にすら立てていない。「遅咲きでいいんだ」なんて、間違っても口ぐせにしちゃいけないね。


同世代に限らず、年齢なんてこれからどんどん無意味なものになっていくのだから、ライバル(?)となり得るひとやものはきっと、わたしが思っているよりもはるかに多くなる。

そのなかで、自分ならではのオリジナリティをどこまで出していけるのか。黙々と部屋に篭れるほどわたしの知見は豊かではないし、まだまだ基礎や感性を貪欲に磨いていかなければいけないと思う。


学生の時からもっている葛藤はずっと解消できていないし、地元では技術的なことを学べる機会が圧倒的に少ないので、やっぱりわたしは近い将来に旅に出ないといけないな。理由なんてなくてもいいのだけれど、目的はいくつかあった方がいい気もするね。

渡航するために何を準備していこうかな。あんまり多くはもっていけないだろうから、ものではなくて「視点」を準備していこう。

「食」「建築」「カフェ」「マルシェ」「ツーリズム」「アート」「まちづくり」「職人」「暮らし」「リノベーション」「絵本」

いくらでも興味のあるテーマは出てくるけれど、いつか地元に還元できるものだといいかな。


わたしはどんな風に世界を見て、なにを伝えたいのか。出発までのあいだに考え続けなきゃ。

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