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W杯を観ながら思ったこと。


未だかつてないほどに、ワールドカップを観ている気がします。これまでだったら、深夜のキックオフなんて絶対に観なかったはずなのに。 

なんとなしに「今日からはじまるなぁ」と思って観ていた初戦のコロンビア戦で、香川選手がPKを決めてから一気に惹き込まれ、気がつけばその後のポーランド VS. セネガルまでばっちり観てしまいました。


そして昨夜のセネガル戦。

田舎の戸建てに住んでいるので、周りを気にせずに母とワーワー叫びながら観ていました。素人目に観ても、もう1点取れそうな瞬間はいくつかあったように思いますが、そう簡単にはいかないのがスポーツです。最後までいい試合運びでした。

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だれだったかが言っていた、「バスケとサッカーは似ている」という話。コートの大きさやコート上の人数は違えど、パスワークやボールを持ったときの駆け引き、合わせの動きなど、確かに似ているところは多いかもしれません。

シュートが決まる瞬間はもちろんですが、昨夜はシュートに至るまでの柴崎選手のボール運びが秀逸だったなぁと思いながら、現役時代のことをすこし思い出していました。


「お前の武器はなんや?」と聞かれて「パスです」と言いたかったけれど、それは武器じゃないと言われていて。

シュートやディフェンスほど役割が明確じゃないかもしれないし、どちらかというと地味だけれど、あいだをつなぐ、もしくはシュートチャンスをつくれる「パス」も立派な武器のひとつじゃないかと今になって思います。そこで「これがわたしの武器です」と言い切れるだけの強さがなかったのかもしれませんね。

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それにしても、やっぱりチームスポーツっていいなぁって思いました! セネガル戦後のインタビューで、「貴士くんが走ってくるのが見えて」「貴士がいいパスをくれたので」「チームの勝利のためにやるべきことを」みたいな言葉が聞こえてきて。

インタビューを受けている2人ともが乾選手のことを讃えていて、なんだかすごくいいなぁって思いました。

試合後って勝敗に関わらず、個人として嬉しいシーン・悔しいシーンはあるはずなのに、みんなちゃんと「チーム」のことを話されるんですよね。日本代表だから当たり前かもしれないけれど、日本代表であってもやっぱり人間だから、そこでコメントを発するにあたって、飲み込んだ感情や言葉があるんだろうなって思うんです。


バスケ漫画「あひるの空」で、マネージャーの七尾ちゃんがこう言います。

TEAMに “I” という文字(スペル)はない。バスケットの基本だよ。

高校時代はわりと競争が激しいチームにいたので、この言葉を何度も自分に言い聞かせていました。チームが勝つために、自分の役割を全うすること。これは、試合に出ることだけに限りません。ずいぶんと時間を隔てた今でも夢を見てしまうくらい、悔しいこともたくさんありました(笑)。


高校バスケと日本代表を比較するのはおこがましいですし、今回はいい試合の直後&ヒーローインタビューなので文脈はすこし違うかもしれませんが、それでもやっぱり試合後のインタビューは聞き方次第ですごく良いものになると思うから。

スポーツに限らず、そんな風に飲み込んでしまった感情や言葉を話したくなるような聞き手になれるよう、これからもいろんな「こころの動き」を観察していきたいな〜ってこっそり思いました。


とりとめもないことを書いてしまいましたが、次のポーランド戦もたのしみ!

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