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忘れてもいいよ、わたしが覚えてる。


すこしずつ認知症が進行していく祖母との日々は、考えさせられることが多いです。

3分以内に先ほどと同じ話をはじめること、いろんなことに「がまん」ができなくなってきたこと、気分の浮き沈みなどなど、毎日いろんな顔をしながらわが家にやってきます。

(* 祖母とは母屋と離れのような感じで、同じ敷地内に住んでいます。)


お昼間は機嫌が良くても、夜になるとこの世の終わりのような顔をしていたり、全てに感謝を述べるくらいテンションが高い夜だったとしても、朝になったら何もかもイヤイヤ病を発症したり。

まるで、イギリスの天気を彷彿とさせるわたしのおばあちゃん。


今日も、「あんたと一緒に食べるから、こんなケーキでもおいしいんや」と、おばあちゃんが買ってきた誰も食べ(たく)ないスーパーのケーキをついさっきまで一緒に食べていたはずなのに、夜になったらふてくされモード。

そうかと思えば「こんな “くそばば” と一緒にご飯食べてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えてくれる。

(* 総入れ歯に変えるために現在上の歯が万全状態じゃないので、余計に気持ちが不安定です。)


日々のこころの揺れ動きや老いていく自分との闘い、高齢期の承認欲求についてなど、おばあちゃんを観察をしながら、のこりの人生をたのしく過ごせる方法を一緒に模索しているところです。

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そういえば以前、祖母に聞き書きのようなことをしてみたこともありました。

過去の文章は基本的に恥ずかしいのでじっくり読むことはできないのですが、一つわかったことはこの頃よりも認知症が進行していること。

家族であるわたし達が今さら悲観することはないのですが、時々「宮子日記」を書きながら、気持ちを整理できたらと思います。

お花の苗を買ってきてガーデニングをする時や、歌う時、デイサービスにいく時はとてもうれしそうなので、今後も笑顔のおばあちゃんを見続けるために、できることをしていけたらいいなって思います。

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在宅ワークができる環境に感謝しつつ、大事な人を大事にできる「働きかた」や「職場環境」みたいなものがもっと広まっていったらいいなと思います。

わたしはやっぱり、働くのが好きだから。


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