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積み重ね。
毎年あったはずの光景に、今年はじめて出会うことができた。
退屈な毎日も 当然のように過ぎてゆく
気づかないような隙間に咲いた花 来年も会いましょう
くるり / 奇跡
何気なく歩いていると見過ごしてしまうような、そんな光景を意識して集めるようになってから、自分のまちを知ることがたのしくなってきた。
だからこそ、変わってゆくものも、変わらないものも、いまはとにかく全部大事にしてみたい。
変わりゆく時代のなかで、変わらなかったものを「記録」していくような、標本箱のなかにひとつひとつ入れていくような作業。
流れの真ん中にいる間はきっとわかんないこともあるだろうし、いまはそれを定義づけたり、仕事にしたりすることはしたくない。それだけは「ナマモノ」として、いつかのために積み重ねる。
いまはとにかく、積み重ねることだけを意識する。
じんわりと発酵させてみることで、滲み出てくるものがあるのだとしたら。焦りや悔しさはあるけれど、“何者でもない” 時間をどう積み重ねるかで、30代や40代のわたしが変わってくるのだと思う。
日々の仕事やインタビューを通して、いろんな人たちの人生に触れられるわけだから、自ずと自分自身の人生と照らし合わせることもあるよね。
なにをどう伝えるのか、伝えていきたいのか、ひとりの聞き手として 自分に問いかけてみようと思う。
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