その時わたしは、46歳。
20年先のことなんて、現時点でわかっていることの方が少ない。
こうなっているといいなぁ。みたいなことはいくつかあるけれど、そんなことを忘れてしまうほど、いまの考えとは180°違うことをしているかもしれない。でも、答えがないからおもしろいんだろうなぁ。
何を伝えようかと考えるうち、
自分が大事にしているものが、
少しずつ具体的に見えてきたりとか。
先日、たまたま「メリーゴーランド京都」で石川さんの写真展を覗いていたので、こうやって知ることができてうれしい。
撮影された写真の前で、同じ場所に立っているイメージができるかといえば「NO」と即答してしまうほど、険しい山たちと向き合ってこられた石川さん。
でも、なぜだか、「いつか自分の目で見てみたい」と思ってしまった光景だった。わたしのなかに「旅人」としてのわたしがいて、その風景にちょっとうずうずしている。
2020年がおわった頃に、すこし長めに旅に出てみようと思う。
その時に登山をするのであれば、いまからすこしずつトレーニングしないとなぁ。英語ももう少し話せた方がいいなぁ。地元を紹介できるものがほしいなぁ。時々、仕事も絡めて行けるといいなぁ。もちろん、資金も貯めておかねば。やることは山積みだけど、いまの仕事の延長にできる気がする。
まだ、わたし自身に明確なテーマがない。なんとなくもやもやとキーワードは集まってきているけれど、明確ではない。世界中の「霧」をあつめた写真を撮ってみるのもおもしろいかもしれないし、世界中の民芸や暮らしを辿るのもいいかもしれない。世界の市場や商店街を巡ってくるのもたのしそう。
そんなことを考えていると、やっぱり外の国で気づいたわたしの興味と、いまの仕事がきちんとリンクしている箇所がいくつかあることの気づく。がむしゃらに走ってきたようで、自分とのつながりはきちんともっている。だからまた、安心して走り続けられるのだと思う。
さて、46歳のわたしはどんな風になっているんだろう。
そのとき手のひらにあるものがきっと、わたしが大切にしてこれたものになるんだと思う。それはちょっとたのしみだな。でも月並みな答えになるんだろうな(笑)。
アイキャッチは、2010年より北アイルランドで唯一の在住日本人アーティストとして活動する増山士郎さんのプロジェクト。彼も10年近くその場所に住んでるんだもの。すべてを肌で感じるには、人生は短い。
増山士郎 個展「Self Sufficient Life」@京都場 〜3.10.sat
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