無意識に傷つけていること

わたしには「SNSを遡りたくなる」癖がある。たまにその癖がむくむくと出てきて、時間も忘れてただぼーっと自分のSNSを遡ってしまうのだ。

さっきまでも久しぶりにその癖が発動して、自分の個人アカウント(確か大学1年生の時に作ったもの)を見返していた。

「あの頃はこんなことを考えていたんだな」「あんなことがあったな」「この頃は○○にハマっていたんだな」なんて懐かしい気持ちが押し寄せてきて、なんだか昔よく遊んでいた友人に連絡したくなったり。

そこでふと、手が止まった。

ある人からブロックされていたのだ。

最近何しているんだろう?と相手のプロフィールに飛んでいくと、そこにはでかでかと「ブロックされています」という表示が出ていた。

   

中学生からずっと仲が良かった男友だち。青春時代を一緒に過ごし、なんでも言い合えるお兄ちゃんのような存在で、信頼していた。大学に進学して地元を離れたあとも、地元に帰ればそれとなく連絡をとってごはんを食べに行ったりもした。わたしがしんどくなったとき、夜中なのに何時間も電話をしてくれた。

でも、なぜかパッタリと連絡を取らなくなってしまったのだ。

わたしに彼氏ができたことも報告していたし、相手に彼女ができた報告も受けていた。ただの友だちで、それ以上でもそれ以下でもない。別に隠すような間柄でもないし、喧嘩をしたわけでもない。それなのに。ただ、相手の彼女がヤキモチをやいてしまいがちな子だ、ということは聞いていたから、わたしから連絡したり会ったりするのは控えた方がいいのかな、とは思っていた。

別にブロックされるようなひどいことを言った心当たりはない。でも、もしかするとどこか気づかないところで無意識で傷つけていたのかもしれない。LINEは知っているけれど、この調子ならきっと、既読にはならないだろう。

「何かしてしまったならごめん」「悪かったところがあるなら言って」ブロックの文字を見てから数十分、既読にならないことを覚悟でどれほど聞こうと思ったか。今となっては彼の気持ちを知る術はないけれど。

連絡を頻繁には取らなくても、ずっと仲良くしていたいと思っていたのはわたしだけだったのかな、と少し悲しくなった。

   

これから先、こうやって知らないうちに離れていってしまったり、大切だと思っていたのはわたしだけだったと突きつけられたりすることが増えていくのだろうか。

他人の悪意や嫌悪を人よりも多くすくい上げてしまう性質だから、こういうことできっと人よりヘコんでしまう。わたしの何が原因だったのだろうと考えてしまう。頭の中では「来るもの拒まず、去る者追わず」と思っておけばしあわせになれるのだとわかってはいるものの、理由がわからないが故によりえぐられる。

   

なんだか下向きなエッセイになってしまった。寝て起きたらきっと気持ちが晴れているはず。

今日は恋人も帰ってこないみたいだし、何か楽しいことを考えて寝よう。


最後までありがとうございます! いただいたサポートは、すてきな言葉に触れるための書籍代にします^^