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裏話 ウィル・スミスとクリス・ロック

もうこの写真見飽きたくらい出回ってますよね。テレビでもネットでもあらゆる評論家(?)と呼ばれる人からの解説。日本で聞く・読む情報とアメリカからの情報全然違うんです。

ちょっと聞いてください。

アメリカではそもそも黒人以外の人からのコメントはいらない。これが一番表に出ている情報です。

暴力は避けよう
暴力はダメでしょう
などのコメントを言う権限があるのは黒人のみ。

これを聞いて・読んで確かに最初は「???」と思いましたがじっくり考えてみたら当たり前。これを知らないのであろうある白人アメリカ人男性の解説を日本で聞いていたら確かに「全然分かってないわね」としか思えませんでした。

そもそもクリス・ロックとウィル・スミスはいわゆるこの話の「主人公」となっていますが一番重要なのはジェイダ・ピンケット・スミスさん。なぜか彼女が主人公になっていない。ここが問題#1。

問題#2。黒人の髪の毛は黒人社会では深刻な課題。これを知らない人からのコメントは必要ないだけではなく非常識。センシティビティーがない。白人はとにかくこの問題には触れない。避けてください。これがアメリカにいる黒人からの本音です。

問題#3。「愛があるからおかしな事をする」はD V加害者が使う決まり文句。それをビンタした理由に使うのも非常識。

問題#4。ジェイダさんは夫に「守ってもらいたい」とは言っていないし思ってもいないそうです。そもそも怒るのであればジェイダさんが怒るのであってウィル・スミスは怒ったのなら「妻を馬鹿にするな」などは後でクリス・ロックに言えばいい話。

問題#5。コメディを使って人の障害・病気を馬鹿にするのは許されると思っているのがおかしい。これを許すこのようなイベントもじっくり反省するべき。

などなど日本にいるとなかなか分からない裏の情報があるのです。
日本にいる外国人コメンテーターはどこまで外国の事情を把握しているのか。この課題は特に今、アメリカでは深刻に取り上げられている大きな問題。女性のパワー、黒人のパワー、夫婦関係、ネタには何でも使っていいのかなど国によって常識とルールが違います。説明するなら裏を知って詳しく解説してもらいたいです。

たまたま日本にいる間に起きたこの「事件」。余りにも日本とアメリカのコメンテーターの言葉の差にちょっとしたショックを受けてます。

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