エンタテインメントなバレンタイン
2月14日のバレンタインデー。
あなたはいくつ贈りものをしただろうか。
あるいはいくつ贈りものをもらっただろうか。
バレンタインデーのチョコレートも、旅行のおみやげも「食べるのがもったいない」といって結局食べない夫について先日noteに書いた。
結局そのまま冷蔵庫で存在を忘れられ、賞味期限が近づき、毎度わたしがせっせと消費しているオチだ。
もはや「もったいないから」というのも、本音なのかと疑念を抱くレベルである。
「食べるのがもったいない」と聞けばそれなりに喜んでもらえているように感じるものだが、本当は「いらない」と言えなくて、苦肉の策での「もったいない」なのではないかと。
…まあしっくりこないけどね。可能性は低いと思う。
だってわたしが映画に行くだのライブに行くだの「一緒に行く?」と声をかけても「まったく興味がないからひとりで行ってくれば」とばっさり言い捨てるのだから。
「まったく」まで言わなくてよくない?
ふつうに「興味ない」でよくない?
そこまでばっさりと言い切る夫だ。
チョコレートやおみやげに関しても、本当にいらないなら「食べないから買ってこなくていいよ」ぐらい言いそうなものである。
つまり「もったいないから」というのは、あながち嘘でないし、たぶん気遣いでもないし、意外と本音なのだと思う。
ただし賞味期限が比較的長いチョコレートだとか、冷凍庫に入れたまま存在を忘れがちなアイスクリームだとか「保存がきく」ものは適さないのだ。
本当に「もったいない」と思って食べるタイミングを逃しつづけているうちに、忘れ去られていくのだろう。
ということで今回「賞味期限の短い生ものだったら食べるのでは?」説を検証するために、ケーキを買ってきた。
2月14日
つかれきって帰宅し、夕飯を食べてお風呂に入ると即寝た。
2月15日
つかれきって帰宅し、お風呂に入り、夕飯を食べ、「そういえばケーキ食べないと悪くなるな」とおもむろに冷蔵庫からケーキを取り出し、恵方巻きでもないのに無言で食べていた。
テッテレー!!
思惑、大当たり。
ジョセフ・ジョースターの「おまえの次のセリフは…」ではないけれども、わたしは人の行動や思考パターンをつかむことに喜びを感じる人間である。
…こうやって文章にすると少々気持ちが悪いが。
夫とはもうけっこう長い時間ともに過ごしているけれども、やはり人間とは奥深いものでまだまだ謎な部分が多くある。
ブラックボックスのなかにある回路があらわになる瞬間が楽しい。
先日、職場の飲み会で最近はやりの16personalitiesが話題にのぼったそうだ。
…ほう。
当ててみせよう。
あなたはESFPだったんじゃないの。
テッテレー!!
正解。
…自分はこういう診断でカテゴライズされるのが嫌いだというのに矛盾めいたことをしているのはわかっているが、別にわたしがテストを受けてみろとそそのかしたわけじゃないし。
ESFPはキャラクターでいうとエンタテイナーらしいのだが、エンタテイナーという響きが気に入ったらしい。
「俺ってエンタテインメントしてるんかね?」などとでゅふでゅふしていた。
そうだね。
日頃「おい!なんでそうなる!」と腹の立つことも少なくないけれども、そうしたピリ辛なスパイスも含めてわたしはエンタテインメントを提供してもらっているのかもしれないね。
なにしろ夫を見ていると自分とは真逆の部分が多いからね。
共通点は短気なところと笑いのツボぐらいだろうか。
自分とはまったく異なる人間と生活をともにするというのは興味深く、おかげで愉快な毎日だよ。
さーて、次はどんな仮説検証ができるかな?
わたしの毎日をエンタテインメントしてくれてどうもありがとう。
なお来年以降もバレンタインはケーキを贈りますね。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたのもっとも身近な人をひと言で表すと、どんな人ですか?
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