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増えたパンツと現金な夫

うちの夫はずいぶんと家事に参加してくれるほうだと思う。

ちょこちょこ夕飯をつくってくれるし
(鍋もフライパンもボウルも洗わないけど)

掃除もしてくれる
(使った掃除道具は出しっぱなしだけど)

洗濯もまわして干してくれる
(たたまないし、しまわないけど)

ゴミも出してくれる
(そのあと新しいごみ袋はセットしていない)


あと一歩、()のなかまでしてくれたら完璧なのだけれど、求めすぎもいけないと思ってぐっとこらえている。

納期に追われているときに夕飯をつくってくれるととても助かるし、寒い時期は洗濯も地味に助かる。
かさばる厚手の服が多いから、気づくと洗濯機がいっぱいなのよね。


洗濯といえば。
パンツやブラジャーといった下着類はみんな何枚ぐらい持っているのだろうか。

平日5日分?1週間分で7枚?
もっと少ない人もいれば、もっと多い人もいるだろう。

うちはだいたい夫もわたしも4~5枚ずつだ。

ものもちがいいというのか、
単に捨て時がわからないだけなのか、
夫のパンツはだいぶ老兵が多い。

ゴムびろびろ、生地うすうす、ときどき穴。
Mサイズのパンツも、もはやLサイズほどに伸びているのではないかと思われる。
このあいだの年末、さすがにパンツ買い替えたら?と勧めたぐらいだ。

夫もぼちぼち買い替えようと思っていたらしく、12月のなかばごろにパンツやらヒートテックやら、下着・肌着類をまとめ買いしてきた。

持っている4、5枚のパンツをぜんぶ入れ替えるのかと思ったら、何枚かは「まだいける」と判断して残したらしい。
したがって夫のパンツは今7、8枚に増えている。
そしてヒートテックも同様である。


つまりなにがいいたいか。
夫が洗濯をしてくれる頻度が減ってしまった。

夫婦2人だとそもそも洗濯物の絶対量が少ないから、冬でも2日では洗濯機がいっぱいにはならない。
洗濯機をまわすのは3日に1度。
もしくは4日目か5日目に2回転コース。
(どうにも家事が嫌いなものでサボってしまう)

以前の夫は「明日穿くパンツがない」といって洗濯機をせっせとまわしてくれたのだが、最近は手元のパンツ(とヒートテック)が潤沢なために、夫は明日穿くパンツに困ることがほとんどなくなった。
ゆえに洗濯をしてくれる頻度が減ってしまった。

まったく現金である。


思えばたしかに家事に参加してくれてはいるものの、ほとんどは必要に迫られるか、気分が向いたときしか動かない。

困ったものである。
気が向いたときにやればすむものなら、わたしもそうしたい。

…夫は在宅ワークのわたしに対して「家にいるのだから、仕事をしていたって合間に家事もできるでしょ」と、どうやら思っているフシがある。

口に出せば言い合いになることが火を見るよりも明らかなため夫も黙ってはいるが、そんなようなことを一度だけちらりと言われた。
経験してみないとなかなか想像できないのだろうし、わたしも仕事の合間に家事をてきぱきとこなせるほど器用ではないのも原因だろう。
しかし、なんにせよわたしはそのひと言をきちんと根に持っている。


「家の事」と書いて家事なのだ。
基本的にはその家に暮らす者がすべき営みであって、夫であろうが妻であろうが関係なかろう。

最近はわたしも仕事の合間の息抜き(運動)として、スキマ時間に家事をこなしてはいるけれど。
自分が飛び散らかしたわけではないお手洗いの掃除や
自分が飲んだわけではない空き缶やペットボトルの片づけは
じゃっかん頭に血がのぼりそうになってしまう。

自分もまだまだ子どもだな、と思いつつ、解決策はまだ見つかっていない。
行き着く先は「ワークライフバランス」になるのだけれど、一朝一夕にはいかなそうだ。
本当はイライラせずに家事に取り組めるぐらい、余裕を持って働ければいいのだけれど、今のところは精進あるのみ。

相手に変化を求めたって思いどおりになるわけがない。
それなら自分が変わったほうが早いのだ。
自分の不器用さや要領の悪さに情けなくなりながらも、修行の毎日である。

ひとつポジティブに捉えるのなら、家事は毎日のことだから、毎日成長できる機会があるってこと。
明日もがんばろう。


今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたははパンツ、何枚持っていますか?

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