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1/150でいいじゃないか。

頭もよくて、スポーツもできて、友だちも多い。
どのクラスにもいたのではないか。
スクールヒエラルキーのトップ・オブ・ザ・トップに君臨するような彼・彼女が。

映画やアニメの主人公は、だいたい愛されキャラである。
RPGだってどんどん仲間がふえていく。

人から好かれる人が「善」はわかる。
では、人から好かれにくい人は、よくないのか。

そうではないだろう。

だって「はいそうです」と言ってしまったら、自分を否定することになってしまう。

わたしたちは知らず知らず刷り込まれているのだ、きっと。

∽∽∽

わたしは人から好かれにくい。
幼稚園では「遊ぼう」と声をかけられることもなかったし、小学校ではもう明らかに嫌われていた。
中学校でも(たぶん)うっとうしがられる存在だったし、高校でも、大学でも、会社でも、どこでも、人から好かれにくい。

だけど中学のとき、1人だけずいぶんと仲良くなれたクラスメイトがいた。
彼女は今パリに住んでいて、たぶんもう日本には帰ってこないがしかし、今でもちょこちょこメールのやりとりをしている。

高校2年生のとき、クラスで浮いている男子と仲良くなった。
互いにまったく恋愛感情を抱かなかったが、だから仲良くなれたんだと思う。
別れた彼女とよりを戻したいだとか、物理のヤマを教えてくれだとか、今となってはくだらない悩みを、当時は大真面目に議論していた。

確率でいえば1/150だ。
150人に出会えば、そういう人が1人現れる。
それでいいじゃないか。

みんなに好かれようとしなくても。
1/150でいい。

そう思うと、だいぶ楽になった。
もっとわたし、わたしでいよう。



短いけれど、今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたを好いてくれていると感じる人は、誰ですか?

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