私はフレンドリーな日本人?

「アメリカでは、道ですれ違う見知らぬ人にも笑顔で挨拶をしたり軽く言葉を交わしたりする。」

と、いう話を日本に居る頃あちこちで見聞きしたので、そのことをしっかり頭に置いて渡米した私。

私がよく歩く道は住宅街エリアにあり、すれ違う人は散歩中の人がほとんど。

私は、冒頭に書いたことを意識して、自分から”Good morning!"とか"Hi!"など挨拶をしている。
そこから会話が生まれて話し込む…ということは残念ながら無い。
私は暇を持て余しているほうなので、おしゃべりが始まることを少し期待したりもするが。
たいていは、挨拶を交わして終わり。数秒のこと。

それほどわずかでも、見知らぬ人と挨拶を交わすと、自分がアメリカに住み、ここに馴染んでいるような気分になれるので心地いい。

しかし、ふと考えた。

もしかして、私が挨拶をするから相手もしてくれるだけで、何も言わなければ黙ってすれ違うだけなのでは?

アメリカ人はフレンドリーだと思って、それにならって私もすれ違う人に挨拶をしてきたけれど…実は、私の方が、「フレンドリーな日本人だな」と思われてるかもしれない!?

それもあるかもしれない。

実際に数年住んでみて感じるのは、道ですれ違う人に挨拶をするかしないかは「人や場所による」ということ。
様々な国から移り住んでいる人が多い地域だということも関係していると思うが、すれ違う人が皆、フレンドリーに挨拶をし合う様子があるかというとそれは疑問だ。

それでも、こちらが挨拶をしたら驚いたり怪訝そうな顔をしたりせず、挨拶を返してくれるので、「道ですれ違う人に挨拶することが珍しい」ということでもなさそうだ。

とりあえず、私は今日も笑顔ですれ違う人に挨拶をして、「フレンドリーな日本人」のイメージをアメリカに広めようと思う。

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