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海外大学生は別にキラキラしていない

皆さんは海外大学生と聞いてどんなイメージが浮かぶだろうか。
それはまあ人それぞれ色々なイメージがあると思うが、海外=High School Musical(以下HSM)の幻想が捨てきれなかった身としては、思い描いていたのとは違うことが多々あることが判明した。

HSMの幻想についてもう少し詳しく説明すると、”人種は関係ない”・”みんな仲間”・”みんなフレンドリー”等を主軸とするバカポジティブな思い込みのことである。このドラマはアメリカのものであり、ただでさえ間違っているこの幻想をイギリスでの生活にも抱くというのはとんだ間違いであったことを渡英数日で思い知った。

詳しくは↑この記事でメンションしているのだけど、現実としてはHSMの幻想のように”みんなトモダチ!!”のような雰囲気は微塵もなく、みんな粛々と自分のコミュニティに属していた。そもそも日本でもあり得ないようなことを淡く期待していた自分が恥ずかしいばかりだが、ローカルの子たちのグループに入って、”ベスティー”になって、毎週金曜日にはパーティーに行って楽しむ、みたいな海外かぶれにも程がある理想は留学早々消え去った。

今となっては自己理解の足りなさ具合も甚だしく、こんな交友スタイルが自分にできるはずないということさえわかっていなかったという、、泣

海外girlのインスタだと、毎朝5時に起床、その後ジムに行ってシャワーを浴びる、その後でスキンケアとメイクを済ませ、おしゃれな格好で学校へ。午前の授業の後はおしゃれなランチを食べ、午後は図書館でStanleyのタンブラー片手に勉強、その後は友達とパーティー🥂 みたいな投稿をよく見かけますが、はっきり言います。

そんなことしてる人は周りで見たことありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんなもっと、ダラダラしてる(と思う)し、そこまでキラキラしてる人は正直見たことありません。いるのかもしれませんが見たことありません(大事なので3回)。

人様に公開するようなものではないですが、ここで私の1日スケジュール。
朝は9時から授業のため8時起床、ちょっと二度寝して8時20分くらいに起きて、スキンケア。メイクは日焼け止めとパウダーでフィニッシュ、服はスウェットパンツに暖かい上着を羽織って終わり。日本の大学生だったら信じられないとは思いますが、こんな感じでも全く浮かない環境なのです。
14時くらいに全ての授業が終わって、お昼ご飯。ランチと呼べるようなおしゃれなものは食べません、自炊ご飯が一番です。イギリスは価格とおいしさが全く比例していないのです。その後は自由時間。課題をしたり、Netflixを見たり、昼寝したり、、図書館にはあまり行きません。部屋が一番落ち着きます。
夜も基本は出歩きません。夜ご飯も自炊して、YouTubeを見たり、映画を見たりして夜を過ごします。色々悩んで考えすぎて眠れなくなる夜も多々あります。

正直、程度の差はあれど、普通の人はこのようなデフォルトに落ち着くのではないかと思っています。なので、留学生のキラキラインスタは決して、マジョリティではありません!!!!!これはキラキラ系の人のアンチではなく、実際に留学して約2年経った人の実感です!!!!!

気持ちが昂って全てですます調になってしまいました。すみません。

もちろん私も、適度にソーシャルは楽しんでいる。
何か興味のあるイベントがあれば参加するし、休日にはパートナーとシティにも出かける、たまには外食もするし、私の大好きな友人たちと部屋飲みしながらくだらない話を朝まですることもある。学期末にはパーティーにも顔を出すし、Pre(パーティー会場のお酒は高いので、会場入りする前に寮で飲んで良い感じに酔うための場)でもちゃんと飲む。ただ、これくらいのささやか〜な感じが自分には心地良いし、外界との関わりを保ちながら自分自身にストレスを溜めないポイントなのである。

たまに、交換留学生が全てを経験しきるぞと言わんばかりに朝から晩までスケジュールをこなしている姿を見ると、そのパワフルさには感服する。

最初は、もっと友達を作らないと、ソーシャルに参加しないと、もっと何かしないと、という漠然とした焦燥感に駆られていた。なんなら、両親に日本の大学の何倍も高い費用を払わせてしまっているという現実に強い罪悪感を抱いて、どうしようもなく落ち込んで勝手に辛くなっていた時期も長くあった。しかし、両親に恩返しするためにも、自分のできることをしなくてはと改心し、今は自分のペースで過ごせていると感じる。


もし留学生活を控えている方がいて、幻滅させてしまったら申し訳ない。
ただ、インスタで見るようなキラキラした留学生活だってやろうと思えばできるし、慣れて行くうちにそれぞれ落ち着く場所があるはずだ。


ただ、インスタの額面上のキラキラにとらわれるのではなく、自分の中で一生輝くような経験をするのがいちばんの財産だと思うよ、ということは自戒の意味を込めても書いておきたい。その点私は、みんながみんなできるわけではない、こんなにも貴重な体験を人生の早い段階でさせてもらうことができて、両親には感謝してもしきれない。それぞれ留学の目標やゴールは違うと思うが、残りの留学生活も自分のペースで充実させていきたいと思う。


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