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感性を楽しむ映画25選

社会の変化を取り上げるダニエル・ピンクの著書『ハイコンセプト』の中では、デジタル化がら進む世情では、人の感情の機微を感じ取る力や共感できる力、そしてごく日常的な出来事を楽しむ感性が、より大事になっていくと示唆されています。

実際、映画や漫画、音楽、絵画など人の感動を生むさまざまなアート作品には複雑な人間らしさを考えさせるなと思います。

今回は感性を楽しむ映画作品をピックアップします!


1.グッド・ウィル・ハンティング

格差の中で埋もれる才能を持ちながらも、心に傷を負って人生に投げやりになっている不良青年が、恩師となる精神分析医との言葉と、友人、恋人の存在によって、自分の人生に向き合うストーリーに心を打たれます。
終盤にベン・アフレックが演じる友人が、主人公の決断を肯定する心情をセリフなしで表現されているシーンが、人生の岐路における選択の重さと儚さを感じさせられ感動的です。

2.8mile

ラップで成功を勝ち取る夢を描く主人公が、家族のために働き、地元の仲間と現実味を帯びない夢を語り合う日々に苛立ちを抱えながら、不遇に打ち克っていくストーリーです。
身も心もズタボロにされた主人公が「夢はいつ諦めていいのだろうか?」と弱音をこぼすシーンと対比で最後に大逆転して周囲から称賛されながらも仕事に戻るシーン、合間合間にメモ帳に思いついたリリックを書き留める細部の演出に努力の尊さを感じさせられます。

3.ショーシャンクの空に

無実の罪で投獄された主人公が絶望的な環境の中で20年の歳月を過ごしながら、希望を見出していく姿には意志の強さがもたらす感動を覚えます。

4.グレイテスト・ショーマン

ジョービジネスを生み出したサーカス興行師のP・T・バーナムの成功物語を題材としたミュージカル映画で迫力のある演出によって感情の躍動感が表現され魂が震える作品です。
コンプレックスを抱える劇団員の異才を作品に昇華する表現に希望を感じられます。

5.はじまりのうたBEGIN AGAIN

シンガーソングライターの主人公が、人気スターとなっていく恋人と対比して、気の合う仲間と共につくりたい音楽を追求していくストーリーです。
主人公を演じるキーラ・ナイトレイと、恋人を演じるアダム・レヴィーンそれぞれが歌う主題歌『Lost Stars』で表現される人生の岐路における選択の儚さには感極まります。

6.パールハーバー

真珠湾戦争を舞台にパイロットの主人公と親友、恋人の複雑な心情を表現したストーリーです。
主人公が戦死した誤報による悲しみの中、親友と恋人が結ばれた後に、主人公が帰還する物語には、時の流れの重みと人の感情の複雑さを考えさせられます。

7.スタンド・バイ・ミー

それぞれに家庭の問題を抱える12歳の少年4人が家を飛び出して、荷物を抱えて冒険に出る物語です。
好奇心を追いかける作中の青春とラストシーンのその後の半生の解説の対比が人間関係の切なさを感じさせます。

8.ラストサムライ

異国の侍の国に訪れたトム・クルーズ演じるアメリカ軍の将軍が近代化が進む日本の侍と共に帝国軍と戦うストーリーで、時代の変化の脅威に抗う武士道から美意識の尊さを感じます。

9.風をつかまえた少年

TEDにも出演された実話で、厳しい現実の中で、周囲の常識に負けずに意志と希望を持ってイノベーションを起こすストーリーに感極まります。
「そんなことをしている暇があるなら畑を耕せ」と否定をされても意志を失わず、革命を起こす瞬間に周囲の歓声に包まれる姿は、1人の人間の努力が生み出すことができる可能性の偉大さを感じます。

10.セッション

ジャズドラマーの主人公がスパルタ教育の音楽教師から期待とプレッシャーを受けながら才能を開花させていく姿が描かれ、狂気の努力を表現する迫力のある演出に圧巻されます。

11.シング・ストリート

不況と家庭崩壊の中、荒れた学校に転校させられた主人公がバンドを組み、さまざまな感情を音楽に変えていく青春物語で、純情の美しさに魅了されます。

12.ニュー・シネマ・パラダイス

少年時代に映写室に忍び込み映画に魅力された主人公の半生を描き、ノスタルジーが味わい深い作品です。
青年になった主人公に「人生はお前が見た映画とは違う。人生はもっと困難なものだ」と投げかけられるシーンが印象的です。

13.きみに読む物語

格差の壁に別れた2人の恋人が、それぞれの半生を歩みながらも、それでも色褪せることが想いを持ち再び結ばれて人生の終わりを迎える愛をテーマにした物事であり、人生の選択の重さを考えさせられます。

14.フォレスト・ガンプ

知能指数にハンデを持つ主人公のフォレストガンプが愚直な性格の持ち主で周囲の生き方に影響を及ぼしていく半生を描くヒューマンドラマです。
「人生は食べてみなければわからない、チョコレートの箱と同じ」との台詞がピュアに真っ直ぐに生きることによるセレンディピティを感じさせられます。

15.トゥルーマン・ショー

主演のジム・キャリーの演技力がピカイチで、主人公トゥルーマンが家族と平穏な日々を過ごしているある日、自分の人生全てがリアリティショーとして放映され、家族も友人も全てが演出だと気付き、閉じ込められた世界が脱出するために奔走するストーリーです。
自分の人生を生きるということに向き合えます。

16.インセプション

夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すことを仕事とする主人公が記憶を植え付けるミッションに挑み、自身の人生の真実と嘘に向き合うアクション映画です。
レオナルド・ディカプリオの表現力に掛け合わさり、ラストシーンの解釈が受け手に委ねられて、人の心の強さと脆さを感じられます。

17.レヴェナント

開拓時代のアメリカの狩猟民族内の復讐劇を描く作品ですが、雪山を舞台に映像美が卓越しており、力強く生き抜くことの尊さに魅了されます。

18.インターステラー

地球の寿命が迫った世界で、愛する家族のために移住可能な新しい惑星を探すミッションを担いながらも、その代償には地球の数年が宇宙空間の数時間との時の流れの差があるとの残酷な事実が伴うとクリストファー・ノーラン監督の描く人間の複雑な感情物語です。
過ぎ去った時の流れは戻せないことの重みと、守りたいものを守るための覚悟の強さを感じられます。

19.ソーシャル・ネットワーク

メタを創業したマーク・ザッカーバーグがFacebookを立ち上げていく先に、その巨額な利権をめぐった周囲との争い、果ては友情の亀裂に苦しむ半生を描く作品です。
振られた恋人の気を惹きたいFacebook気持ちが立ち上げのきっかけがなったことに人間らしさがあります。

20.ソラニン

不慮の事故でなくった恋人の新曲をバンドの仲間と引き継いでいくストーリーで、夢を追いかけながらも社会の厳しさに不安や悩みを抱える心情の描写に心を揺さぶれます。

21.劇場

演劇の世界で生きることを決めている主人公が恋人との出会いで共依存関係に堕ちていく中で、我欲と思い遣りの葛藤を抱く心情を表現され、人間の意志の脆さと強さが描かれています。
冒頭から何度も繰り返される主人公の「いつまで保つのだろうか?」と自問自答の台詞、恋人が主人公に投げかける「ここが一番安全な場所だよ」の台詞が人生の儚さを感じます。

22.何者

就活を題材に人に潜む見栄や嫉妬心を描写した朝井リョウ作品です。
現代の仕組みにおける生き方を見つめ直せます。

23.アキラとあきら

家業を倒産した過去を持つ瑛と、大企業の御曹司としてのしがらみに抗い続ける彬の2人の主人公が、企業経営の生命線となる資金の融資を担う銀行員となり、自らの信念を追いかける池井戸潤作品です。
誰のための仕事なのかを考えさせられます。

24.永遠の0

太平洋戦争期にゼロ戦のパイロットとして戦死した祖父の生きざまを孫が関係者に取材していく百田尚樹作品です。
国のための名誉ある死が美徳されていた集団の中で家族のために生きようと周囲に蔑まれながらも信念を貫く生きざまと、最後に特攻を選択する覚悟に胸を打たれます。

25.十三人の刺客

三池崇史の監督と豪華なキャストによってリメイクされた江戸時代末期の暴君に13名の志士が立ち上がる時代劇です。
300対13の劣勢の戦いの中で志を貫く志士の生きざまに感動します。


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