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教育とは、学ぶとは、知識そして知性とは?

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日本の学校教育このままで大丈夫でしょうか。私たちは何のために学ぶのか、知識とは、知性とは、について考えていることを書いています。
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#未来のためにできること

2023年危険な夏ー我かく過ごしたり。未来の私への伝言

今年の夏は連日35度を超える日々が続いた。それも日本全国、北海道まで36度超え。東京は50日連続真夏日だそうだ。来年以降も現在の状況が続くのだろうか。(恐らく、そのように覚悟しよう!) 世界では山火事が頻発。「地球が沸騰している」と国連事務総長の声明が発せられた。かと思えば、大洪水が街を押し流すところも。地球が危ないと言うのに戦争なんてやっている場合か、プーチン氏。SDGsなどと言う人類の目指すゴールが吹っ飛んでしまったではないか。 そんな中でも私の日々の生活は地味に続い

今日ときめいた言葉67ー「許し得ぬを許せし人の名と共にモンテンルパを心に刻む」(美智子上皇后の歌) ー 八月に思うことー

(タイトル写真は4travel.Jpより転載 モンテンルパ刑務所) 毎年、8月6日、9日、15日が来ると考える。式典が催され、これらの日だけはマスコミもこぞって特集番組を組み、戦争体験者を登場させ、戦争は2度とあってはならないと語る姿を放映する。そして決まったように、体験者が少なくなっていくなかで、この歴史的事実をどのようにして継承していったら良いのかで終わる。だが、ここには被害者としての日本国民しか語られていない。 2023年8月11日付 朝日新聞「強いた犠牲 日本に自

今日ときめいた言葉66ー「心のケアが難しいと感じた国があります。それは日本です」

(2023年8月10日付 朝日新聞 「心のケア 苦手な日本」精神科医 桑山紀彦氏の言葉から) 国内外の紛争地や被災地で30年以上も心のケアをしてきた桑山氏の言葉である。 なぜ日本では、心を支えにくいのかー 「日本の社会がずっと、トラウマを『触れてはいけないもの』として扱ってきたからでしょう」と言う。 「日本では、心に傷を負った経験が『恥ずかしいこと』だと捉えがち」なのだそうだ。傷を負った本人も表明を避けるし、周囲も「触れてはだめだ」という態度をとる。「胃潰瘍で体調が悪い

未来のためにできることー「民主主義とは何か」と問い続けること

昨年書いた記事は、「善き人間であろうと学び続けること」ー私にとって「善き人間」とは「善良な市民」のことである。市民は自分が暮らす社会が平等で公平で自由であることに責任があり、それを維持して行く義務がある。次の世代もその社会で幸せに暮し続けられるために。 「個人は相互に自由かつ平等であり、それを可能にする政治・経済・社会の秩序を模索し続けるのが人間の存在理由です。民主主義をどこまで信じることができるのか、それがいま、問われています」(「民主主義とは何か?」宇野重規 著) 「

寄付のお願いーこんな可愛い呼びかけならつい乗ってしまうでしょう❣️

「寄付してくださ〜い」 とアメリカに住む次女がiMessageにサイトを送って来た。開けてみると彼女の長男の小学校からの寄付の呼びかけ。 おおもとは、小学校の実施するファンドレイジングfundraisingだが、小学生個々人の名前で自分のゴールを設定して自分が寄付を集めるという心憎い方法。 彼の場合は、設定額25ドルであるが私が30ドル、夫が60ドル、三女が10ドル寄付したので、合計100ドルで、棒グラフで示されている。すでに目標額達成❗️寄付の方法は、クレジットカード

知らなかったのは私だけ?ー「PTAは任意加入の団体」で、「加入を義務付ける法的根拠はない」という事。

Wikipediaによると、PTAとは以下のように定義されるようだ。 「日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)は、各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体。児童・生徒はPTA会員ではない。皆等しく活動の支援対象でもある[1]。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のための無償ボランティア活動というのが、本来のあり方である。」 私は長いことPTAが

今日ときめいた言葉1ー「呼び寄せたのは労働力だが、やってくるのは人間だ」 他

ー2022年9月4日付 朝日新聞 「日曜に想う」沢村亙 の記事に見つけた言葉ー 「呼び寄せたのは労働力だが、やってくるのは人間だ」 この言葉、現在の日本の外国人労働者について言ったものかと思ったら、1960年代のスイスにおけるイタリア人労働者を見下すスイス社会の欺瞞性を質した警句だそうだ。この言葉を発した人は、マックス・フリッシュ。20世紀スイスを代表する作家だそうだ。スイスはその後、移民を包含する多文化の国として自己変革を目指し、現在にいたっている、と。 外国人労働者

10代の君へー「必要だったら自分から聞きなよ」(五味太郎氏の言葉)

(画像はAmazon.com.jpより転載) ー2022年8月22日付 朝日新聞 「10代の君へ」の五味太郎氏の言葉から。 五味氏は絵本作家である。冒頭写真は、彼の作品「きんぎょがにげた」の表紙の一部である。五味氏は、記事のタイトル「10代の君へ」の中で、「言いたいこと?全くないよ」と言いつつも、大人になった我々の耳に痛いことを言っている。 五味氏によると大人には大雑把に分けて2種類の人間がいるそうだ。 「充足した人間」と「そうでない人間」 それで若い人に指導したがった

未来のためにできることー善き人間であろうと学び続けること

未来のために、たった一人でもできること。私にもあるだろうか?先がそう長いわけでもない私は、具体的にこんなことができると言えるものはない。でも未来のために何かできるとしたら、私は「学び続けること」と言おう。 日々映像で流される世界の悲劇ー貧困、死、飢餓、難民、国内では子供の貧困、虐待等々。こうした世界の不条理に苦しむ人の心が想像できる自分であるために学び続けたい。そして、少しでも違う世界を創造できる知性を身につけたい。 佐藤優氏が2022年7月23日付朝日新聞で「実際に戦争