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ずっと欲しかった一人の時間

ずっと欲しかった何にも邪魔されない時間。

いざ、一人になってもしたいこと何もできなかった。
したいと妄想してたこと、なのかもしれない。

コロナになって、持病持ちの家族には絶対うつせない!
ということで、7日間のホテル療養を経験しました。
高熱出るけど、ちょっとホテル療養が楽しみかもしれないとウキウキして準備をしてしまった。

意外にもコロナがキツくてやる気が出なかったことはあるかもしれないが、何一つ楽しくなかった。

あれだけ望んでいた一人の時間なはずなのに、
家族で過ごす方がよっぽど楽しい。
娘、夫、母と過ごす日常がこんなにスペシャルなことだ、と。
一人で7日間過ごすことで気づいてしまった。

こんな最高に楽しい毎日。
楽しく過ごせている日常がこんなに愛おしいものだとは。
失う擬似体験をして気づいたワケです。

有難い生活。
ありがとうございます。


話は飛びますが、

入院して家に帰りたがる祖母の気持ちも、少し分かったかもしれない。
一人でトイレも行けないし、早く施設に帰ったらいいのにと思った過去の自分をぶっ飛ばしたい。
一緒に居れる時間を大切に思えなかった自分をボコボコにしたい。
家に帰りたいという感情が、どういうものなのか今なら分かる。


何一つ祖母の思いを知ることなく、
お別れをしてしまった。

施設に行くといつもヘルパーさんたちから
ミャンマーにいたんでしょ?とか色々話しかけられたことがあった。
いつも祖母は私の話をいろんな人に話して自慢してくれてた。
でも施設に行くと、祖母と母が痴話喧嘩みたいになるのが嫌で、早々に帰りたいと思ってた。

近くにいる人を大切に思えない、思いやることも考えなかった昔の自分が情けなさすぎるけど、経験により人の痛みを理解し思いやれるようになっていくのだろうか。
もっともっと経験して、痛みの分かる人になりたい。

傷つくことや失敗を恐れがちだけど、
未経験の世界へ飛び込んでいかないと、人としても成長しないのかもしれない。

40歳になって、少しは人生分かってきたかもしれないと思う瞬間があるが、
こうして日々、何も知らないことを突きつけられる瞬間の方が増えている。

若気の至りを反省しつつ、
世界の見え方が日々変わっていくことが面白い。

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