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これは、音楽における新しいコラボレーションの形なのかもしれない

毎月16日に、AmPm Deliveringという名前で、私たちAmPmは何からの情報発信とNFTの購入を行なっています。
引き続き、アルバムリリースに向けて、制作を続けているので、告知になるような話はありませんが、新たにNFTを購入したので、ご紹介します。

omgkirby x Channel Tres” のコレクションを今月は購入しました。
こちらは、二人のアーティスト / クリエイターによる作品で、全5550曲の楽曲とループアニメーションが付いており、軸となる楽曲は共通なのですが、それぞれが異なる独自のBPMとキーの違いによって、5550通りの異なるサウンド、作品として販売しております。

| Spotifyでマンスリーリスナー200万人超え

この作品を発表した、二人のアーティストは、それぞれの名義で音楽作品を多数リリースしており、Spotifyでのマンスリーリスナー数が200万人を超える人気アーティスト達です。
omgkirbyは、楽曲だけではなくデザインワーク等の各種クリエティブワークを行うマルチなアーティストで、特にWeb3.0の領域に対しては高い関心を持ち、個人でもこの領域に対して、積極的なアプローチを仕掛けています。

一方で、Channel Tresはプロデューサー、ミュージシャンとして、Tyler the Creatorや、Disclosure、Mura Masa、Tinashe…etcといった錚々たるアーティスト達と作品を作ってきました。実際に彼が携わった楽曲は、私たちAmPmが毎月更新しているプレイリスト、「AmPm Thinking」でも何度も選曲をしているアーティストです。

特にChannel Tresの楽曲は、日本の音楽ファンの方々の中にも好きな人たちも多いかと思います。一方で、彼の楽曲からは、NFTに関心があり、実際にプロジェクトを進めていたことに対して、驚く人もいるかもしれません。

イメージ的に、「NFT」をやっていそうなアーティスト達は(Snoop Doggだったり、deadmau5、Steve Aokiあたりでしょうか)、NFT以前からも常に新しいことに積極的に取り組むイメージが強かったので、驚きも少ないでしょうけど、Channel Tresのような音楽性からは、NFTのような新しいものに対してイメージが結びつかないかもしれません。

私たちAmPmの楽曲をお好きなら、ご存じのアーティスト、曲は聴いたことある!というようなことで言えば、San Holo、pluko、Pat Lok、The Chainsmokers、VERITEといったようなアーティスト達もNFTで楽曲の販売を行なっています。このように、NFTは一過性のトレンドではなく、配信先が一つ増えたような感覚で、着実に取り組むアーティスト達が増えてきている印象です。

| NFT作品だけでなく、音楽に纏わる権利まで付いてきた

今回購入した“omgkirby x Channel Tres” のコレクションには、アニメーションと音が付いた作品というだけでなく、音楽ビジネスをする上で最も重要である、出版権と原盤権が付いてくる。というのがこの作品における最も実験的で、革新的な取り組みであると言えます。

従って、購入者がSpotifyやApple Musicに配信することも可能ですし、YouTube等の動画への使用ももちろん可能です。
また、音楽DSPに配信する際には、彼らの名前をクレジットに載せることだってできます。明記はされていませんが、このトラックを使って、さらにアレンジを加えてリリースすることだってできるでしょう。

このNFTの購入により、Spotifyのマンスリーリスナー200万人超えのアーティストとコラボレーションできてしまう。と言っても過言ではありません。

冒頭にも記載の通り、5550曲からなるコレクションは、それぞれBPMとキー、いくつかのアレンジ違いによって、まるで全て異なる楽曲のように聴こえますが、軸となる楽曲は全て同じです。

このようにNFTを通じて、作品等を配布することによって、受動的、自動的にコラボレーションを量産することができるということになります。
もちろん、弊害も十分に考えられますが、新たなコラボレーションの形として非常に革新的な取り組みであると思い、購入に至りました。

このコラボレーションにより、NFTの作者には収益が入るわけではありませんが、自らの名前が更に拡散され、認知拡大に繋がりますし、DSPの配信方法によっては、マンスリーリスナー数を上げることだってできます。
結果的に、他の楽曲が聴かれる機会も増えるでしょう。

さて、このNFTを私たちは購入したわけですが、純粋にこの作品を楽しむのか。あるいは、付随してきた権利を活用し、新たな何かを生み出すのか、じっくり考えたいと思います。

まずは、このコレクションを販売した二人に敬意を称して、微力ながら私たちが毎月選曲しているプレイリスト、「AmPm Thinking」にも選曲させていただき、また来月16日に向けて、動いていきたいと思います。


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