見出し画像

能ある鷹はと言うけれど ~ストレングスファインダー個別セッションを受けてみた

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)という才能診断ツールをご存じでしょうか?
アメリカのGallup社が提供するテストを受けることで、34個に分類された「資質」の中から自分に当てはまる強みを知ることができます。

テストは有料で、ストレングスファインダーの書籍を購入した時についてくるコードを使用するか、オンラインでテストを購入することで受けられます。
上位5資質のみを知れるプランと全34資質の順位を知れるプランの2種類があり、お値段は結構変わりますが、個人的には後者がおすすめ。
(このあと出てくる個別セッションも全資質の結果が必要でした)

個人的に性格診断系のテストには興味があり、ストレングスファインダーも何年か前にテストを受けています。
内容自体は納得感をもって受け取っていたのですが、今の仕事上の立場と自分の強みが合っているのか、最近疑問を感じ始めていました。
チームリーダーであるにも関わらず、他人に向くタイプの資質が上の方に少ない。
チーム運営、人材育成、顧客とのやり取りなど求められることも幅広い中で、仕事面でどう強みを生かしていけばいいのか迷いがある。

そんな中、自問自答ガールズ・るつたさんの記事でみかけたしずかみちこさんの個別セッション。

るつたさんの記事でも紹介されていた、自分の資質の使い方が可視化される「強み路線図」が面白そう!
しずかみちこさんのブログも見てみたところ、解説が分かりやすく、一人ひとりの強みに寄り添っていただけそうな方だと感じました。
個人的に予定が詰まっており、セッションを受けられるチャンスも限られていたので、善は急げと直近の空いている時間帯で予約してみることに。

さっそく当日

個別セッションは2時間となっており、前半1時間はまるごとヒアリングに充てられます。
事前に全34資質のテスト結果を送っているので、しずかさんは私の資質の順位については把握されている状態。
当日は順位の高い資質から順に、各資質の特徴をまとめたカードの説明を読み、自分に当てはまる部分はどこかを過去の経験を交えて話していきました。

自分の強みについて分析していただくためには、自分のことを知ってもらいたい。
出来事だけでなく考え方の部分も、簡潔に、でも隠すことなく伝えることを心がけました。
(なお、隠すことなくという点はのちに疑問符がつくことになる)
しずかさんは私が話したエピソードに関連した質問をしつつ、一つ一つ興味を持って聞いてくださるので、すぐに緊張も解けて色々話すことができたように思います。

途中に挟まれる資質についての解説も面白く、特に適応性の話に納得でした。
適応性は今にフォーカスする資質。
前回の記事で書いた「時間感覚が短い、半年先のことなど分からないと思っている」というのは適応性の資質の特徴ということで、ストレングスファインダー的にも説明がつきました。
仕事で半期に一度の目標設定をしなければならないので、その時の対処法も教えていただきました。
次の振り返りの時にはぜひやってみます!

一通り資質を見たあと、しずかさんが私の上位資質を順位にこだわらず並び替えていきます。
そして強みを最大限に発揮するための王道パターンである「強み路線図」を提示してくださいました。

上位資質の傾向

私の上位資質は14個。
上位資質の数は8~14個で人によって異なるそうですが、私は数が多いタイプとなりました。
上位資質が多い人はやってできなくはないとなんでもやってしまいがち、また器用貧乏になりがちだそうです。思い当たる~!

34個の資質はそれぞれ4つの領域に分類されます。
・戦略的思考力
・人に影響を与える力
・実行力
・人間関係構築力

私は戦略的思考力・実行力に偏っている職人タイプとのこと。
自分に集中していけばよい、背中を見せていくリーダーシップを発揮するタイプとのことでした。

私の強み路線図

この路線図は私へのヒアリング内容を元に作っていただいた、たった一つのもの。
同じ資質を持っていても・同じ組み合わせだったとしても人によって発揮のされ方は変わります。

自分自身で経験したことを伝えることにより人を導いていく。
口八丁手八丁でうまく見せていけるタイプではないが、自分に集中して自分を突き詰めることにより、年齢を重ねていくと経験に裏打ちされた広さも深さも出てくるとのこと。


この路線図を出していただいたときの第一印象は、違和感はない、だけど本当に自分にできるのか?でした。


上位資質14個のうち強み発揮のスタート地点となるのが、テストの結果としては13番目だった「自我」。

「自我」は、意味があることや重要であることを大切に感じる資質です。

「自我」の特徴は?活かし方は?英語名は?【ストレングスファインダー】 | 自分の心を殺してはいけない| Gallup認定ストレングスコーチしずかみちこブログ (koto1.com)

しかしどこか遠慮している気がする、自我に暗幕がかかっていると言われました。
言われた瞬間はうっとなりました。
嫌な気持ちになったというわけではなく図星だったから、見ないふりをしていたことを改めて自覚させられたからです。

自分が重要だと思っていることをしたい、自分にしかできないことをしたい、という気持ちはある。
けれどもそれって自分勝手じゃないか、人にどう思われるだろうかと気になってしまい、強みとしては発揮できていないように思う。
さらに、分野によっては今の状態が当たり前になっていて、暗幕がかかっているかどうかさえあまり自覚できていない気がする。

一方、「自我」を抑えることなくふるまい、強み路線図のとおり資質を使えている分野もあります。
それがファッションです。

ファッションは何を着ようが、基本的には人に迷惑をかけることはない。
人と比べて多少目立つ格好と思われたとしても、「ファッション好きなんです!」と素直に返せる。
よほど悪意を感じる言い方でなければ、派手も個性的も褒め言葉として受け取ると思います。

自問自答ファッションで得たコンセプトを決めてファッションを選ぶ方法は、まさに「自我」を活かすことそのもの。
自分が経験して心が動いたこと、やってみてよかったことをnoteに書くと、感想をいただけたりもする。
強み路線図では青で示されている、「人を導く」まで繋がっている状態です。
他人に変化や行動を促すわけではない個人的な経験を綴った記事が、誰かの役に立ったり、時には行動につながることもあるのは心から嬉しい。

そんな楽しい循環が実際にできているのだから、他の分野でもできないことはないはず。
暗幕を外していきましょう!とエールをいただきました。


とはいえ、である。
ファッションのように好き勝手やっても他人に影響がないことならいいけど、仕事など他人が関わることや自分の都合だけでは進められないことだと、自分がこうしたいという考えは言いづらくなるように思います。
ルールだから、会社の方針だから、お客さんが求めているからと、自分が納得できていないことは当たり前のように飲み込んで組織人に徹する。
モチベーションが上がらないのは分かっていたけど、仕方ないというかそういうものだと思っていた。

確かに組織として何かを進めるなら、自分の気持ちは脇に置いてやるべきことをやることは間違っていないとは思います。
人によって強みやその発揮の仕方は違うことを思うと、自分にとって大切か・意義を感じるかをあまり重要視せず、他人の決めた方針に従うことにストレスをさほど感じない人は意外と多いのかもしれない。
でも私の場合は、自分の気持ちを脇に置いてしまうと強みを十分に発揮しきれないらしい。

スタート地点が十分発揮できてなくてその後が続いてないのって、本当にもったいないですよね。

確かに自我は発揮できていないとも言ったし、自分が意義を感じているかが大事だという表現は、過去の経験の話をする中で何度も使ったように思います。
でもたった1時間のインタビューで路線図を作って、最初のところに暗幕をかけてしまっていると見抜いてしまうなんてすごくないですか?
さすがはプロだと思いました。


さて、当日は「なるほど、そうだったのか……」というところまでで終了したのですが、
実は抑えられていたということに気づいた自我が翌日、翌々日と荒ぶっておりました。
(自分に集中したすぎて、自分宛の連絡は全て放置したし、月曜の仕事も有休を使ってしまったほど)
荒ぶった魂が落ち着いてからこの記事を整えてますが、とりあえずアウトプットを優先したかったのでまだ全然まとまっていない状況です。

まず、全ての面で自我を満足させようとすると今の生活を変えなければならない予感しかしないし、それを実行する勇気もスキルも実績も足りていないのはよく分かっています。
だからいきなり0/100思考に走るのではなく、今の仕事や暮らしの中で、ファッション以外にも心を燃やせるポイントを見つけて、そこに集中していきたい。

ちょうど荒ぶってたタイミングでゆとりさんの記事を読みまして。
その心の叫びに共感しました。

私も何者かになりたい。
(ヘッダーの牧野植物園の温室の天井、私も大好きです!)

話が逸れるようですが、私には推しの概念がないに等しいです。
そんな私が「この二次元キャラが好き!」と思えるのが、鬼滅の刃の甘露寺蜜璃です。
自分が自分のままいられる場所で人の役に立てることをしたいと望み、命がけで鬼を狩ることでそれを実現しているって、めちゃめちゃかっこいい。
しかも男っぽくて強いのではなく、女の子のまま強いのが良い。
みつりちゃんの在り方、自分が目指したい方向性と近しいものがあるのでは、と思っています。

女の子なのにこんな強くなっていいのかなって
また人間じゃないみたいに言われるんじゃないのかなって
怖くって力を抑えていたけど
もうやめるね

鬼滅の刃 14巻より

「能ある鷹は爪を隠す」というけれど、「鷹(わたし)の爪(ネイル)かわいくない?」ってうきうきしているくらいでちょうどいいのではないか、なんてことを考えている。
自分が心から意味を感じることが何なのか、それを実現するにはどうするかを探っていきたいです。

おまけ

最後に、セッションには全く関係ないことを。
たまたま場所が上野だったので、自問自答ガールズに話題のみはしのあんみつ食べてきました!

フルーツクリームあんみつ 白玉トッピング

あんみつは和菓子界のパルフェ……!と思いながらおいしくいただきました。
個人的なハイライトは白玉と求肥を連続で食べ比べたこと。笑
白玉も求肥も同じ餅ジャンルだけど、同じタイミングで食べたことなかったなと。

白玉はつるっとして歯ごたえがあって中心部に程よい硬さが残る。食感を楽しむお菓子。
求肥は柔らかくほんのり甘くて嚙むうちに溶けていくよう。優しい甘さを楽しむお菓子。
同じ餅だと思っていたけど全くの別物で、お餅に対する解像度が上がりました。

あと、シロップにあんこやアイスが溶け出すのは許し難しと思っていたけれど、完全な思い込みでした。
あんこやアイスが少し溶け出したシロップは最後の一口まで美味しかったです。(もしやそこまで計算してる?)

結構回転が速くお店の滞在時間は短かったのですが、ボリューム満点で美味しくて大満足でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?