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「苦手」の全てに説明がついた

私には欠けているものがある。
それも結構な数ある。

それらを補おうとせずして、どうやって社会の中で幸せに生きられるだろうと思っていました。

そこで私はメイク、ファッション、恋愛リアリティショー(鑑賞)、女の人生に関するインタビュー記事やエッセイの読書、婚活、ダイエット、転職、貯蓄や節税などの資産運用方法に、時間やお金を費やして夢中になった/注力しました。
(現在進行形もある)

メイクやファッション、ダイエットは、外見に自信がなく、大人にはそれなりの装いをすることが求められたから。

恋愛リアリティショーは、他人との付き合いや共生をする上で、私が知る以上のベストな言い回しや対応方法を探りたかったから。

女の人生に関するインタビュー記事やエッセイの読書は、趣味もありますが、この先の人生における不安の先取りをすることで、課題を認識し備えられるものなら備えておきたかったから。
(見えない課題よりも見える課題の方が良いからね)

婚活は、結婚できない=人として未成熟と思い込んでいたため、一人前になりたかったから。
(今は全くそう思わない)

転職は、心身の健康を保った上で、自分で自分の食い扶持を稼ぎ、浪費傾向にある自分が健全な範囲で楽しめる収入を一生得たかったから。

貯蓄や節税などの資産運用方法は、とにかく貯金が苦手なので、まともに好きなことをしながら老後も生活できるようにしたかったから。

これらは全てコンプレックスの見直し・改善行動で、自分がより幸せにいるためだったため、ある程度和らいだり、解決の目処が立つと、別の問題が目についてしまいます。

また、先に着手したものは、次の問題に移った時点で継続して強い関心を持てず、たまのアップデート以外はノータッチ。
熱し易く冷め易いとはこのことかと言わんばかりの移り気具合です。

この繰り返しで次々と違う問題に着手してきました。

もちろん結果を出せたり、自分の中で折り合いがつけられたりする度に、満足感や達成感もありました。
そして、着手する前よりはずっと息がしやすいし、胸も張れるようになったのです。

ところが不意に、ある考えが頭を過ぎりました。

完璧な人はこの世に存在しないのだから、問題は永遠に無くならなくて、幸せのための土台作りだけで人生が終わるんじゃないか。

そもそも今がそれなりに幸せなのだから、既に土台は出来ているんじゃないか。

でも、この目の前の問題を放置し続ければ急に不安に襲われることになる。
それは本当に土台が出来ていると言えるのか。

これまでの私の行動に、本当に意味はあるのか。

改善行動に囚われていて、実は幸せから遠ざかっていないのか。

考え始めたらこのまま突き進んでいいのか、自信が持てない瞬間が時々訪れるようになりました。

また、漠然と仕事やキャリアへの不安も抱えていました。

今の仕事は一生勉強が必要で、今の私は勉強が好きなわけでも、情熱があるわけでもない。

かといってまた転職で自分の強みを説明できる、売り込む程の実績を上げていなければ自信もない。信念もない。

そんなことに一生を費やしていいのだろうか?
方向転換するなら20代の今のうちじゃないだろうか。

そんなある日、はらだ有彩さんの「ダメじゃないんじゃないんじゃない」を読んでいて気がついたんです。

もっと自分のやりたいことや、出来ないことを責めず、心苦しくならないように生きても良いんじゃない?

今抱えている漠然とした不安は、自分自身がどういう生き物なのか把握しきれていないから、確信が持てないせいで生まれているはず。

これはこうなんだから仕方ないし、それを責めたところでどうにもならない。
と分かれば、改善行動→達成→改善行動への疑問、のループに苛まれることは無くなるはず。

ファッションの面では、あきやさんの提唱する自問自答ファッションに従い、自らの望みやなりたい像をファッションコンセプトに落とし込んで、方向性を定めることが出来た。

今度は、自らを本質的に知ることが解決の糸口になるはず。

そんな私が助けを求めたのはストレングスファインダーでした。

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーとは、アメリカのコンサルティング会社であるGallup社が開発・提供している才能診断ツールです。

有料のWeb診断で、177の質問に答えることで、アメリカの大学教授、ドン・クリフトン博士が考え出した、人の強みの素である34の資質の内、自分がどこに強みを持っているかを診断することができます。
※日本語で診断もその結果も提供されます。

ここでいう資質とは、初対面の相手と仲良くなるのが得意とか、目標に向かって進むのが得意とか、人が生まれ持っている特性のことを指していると受け取ってます。

上位5つの資質だけ結果が分かるものと、34の資質全ての結果を見られるもの、2つのプランがあります。

診断結果は英語をそのまま翻訳したような日本語のため、それだけを読んで理解するのは私には難しく………😭

ざっと読んでも各要素でピンとくるものはありましたが、それを実際の自分の思考回路や行動の何とどう紐づけたら良いのか分かるような分からないような……………といった感じでした。

そんな私のような人にも優しいストレングスファインダーでは、Gallup社が認定したコーチと呼ばれるプロに、個別セッションという形で結果自体や資質の解説、活用方法のアドバイスを求めることができます。

個別セッション

結果の解釈に困っていたところ、TwitterでJJGのRascalさんからしずか みちこさんのブログを教えていただきました。

結果との向き合い方や各資質の説明、仕事自体の極意など私の知りたいことばかりの内容で、すぐにセッションを受けるならこの方が良いと思いました。

セッションの申し込みまでは、悩みとは全く関係ない事情で少し時間が空きましたが、先日ようやく受講が叶いました!

申し込み後は、事前にストレングスファインダーの結果を送って、支払いを済ませるだけ。
こちらの事前準備は無い、といったお手軽さ。

有料である以上、聞きたいことは聞けるように、自分の悩みを整理し、それについての質問をいくつかメモしておきましたが、本当にそのくらいです。

当日、セッションが始まると、穏やかな笑顔のしずかさんが早速私の診断結果を元に、ヒアリングを進めていきます。

リラックスした雰囲気を作ってくださるのと、元々自己分析が大好きなので、ヒアリングの際には思い当たることの具体的な経験や、その根底にある(と考えられる)気持ちを素直にお話し出来ました。

上位資質

各上位資質についても説明いただけるので、結果だけ見てもピンと来なかった要素やワードについても、自分の経験に落とし込んで理解できました。

ここでストレングスファインダーをご存知ない方向けに、上位資質、中位資質、下位資質とは何なのかについて挟みます。ご存知の方は読み飛ばしてください。

上位資質とは……
ストレングスファインダーでは全34資質の資質があり、上位資質、中位資質、下位資質に分かれます。

上位資質:常に使っている資質
中位資質:使おうと思えば使える資質
下位資質:使ってはいけない資質

スマホに例えると、こうなります。

上位資質:バックグラウンドで常に稼働しているアプリ
中位資質:アイコンをタップすれば起動するアプリ
下位資質:起動させると端末がフリーズするアプリ

自分にどのようなアプリが搭載されているかを知り、アプリを使いこなすことで、常に最大のパワーを出すことができるようになります。

上位資質は人により、8〜14個あると言われています。
下位資質の数も人により違います。

私のセッションでは、お話を伺い、資質の働く様子を見た上で、上位資質、中位資質、下位資質を明確にします。

自分の心を殺してはいけない GALLUP認定ストレングスコーチ
しずかみちこのブログ「強みを知って、自分を生きる。ストレングスファインダーのコーチング・個別セッションについて」https://koto1.com/archives/9183 (参照:2023/6/3)

私の診断結果で上位資質とされているものについて、特に納得度が高かったポイントについては、以下の通りです。

※どういう資質か、についてはGallup公式の説明や、今回のセッションを通して感じた、あくまで私の意訳となります。

1位 回復志向

どういう資質か
→問題を見つけて、いち早く原因を探り、解決に向けて行動する。

納得ポイント
→そもそもストレングスファインダーに行き着いたのは、自分の問題解決にばかり意識が向きがちなことに疑問を持ったから。

これが1位にある限り、私は問題に目が行くし、それを解決しないと気が済まないし、無視できない。

義務感と使命感でやってしまう行動の根本にあるのは、この資質のせいだと説明がつく。

2位 個別化

どういう資質か
→他人を個別に認識し、個々人の個性に合わせて対応・理解しようとする。

納得ポイント
→オタク友達との交流の中で、それぞれの萌え・推しを尊重する文化圏にいるため。

また、個人主義なところがあり、共同体よりも個々人の利害を重視する傾向にある。

3位 内省

どんな資質か
→行動の前に考え、頭で納得してから動きたい。自問自答が得意。24h365dは他人といられない気質。

納得ポイント
→アドリブが苦手過ぎる。
仕事でも発表や説明の場で、予めきちんと調べて台本を作らないと対応できない。

あと、とにかく一人の時間が無いと死ぬ。
実家でも、友人とルームシェアしていた時も、一人の時間が一定以上無いと無理だと痛感している。

4位 原点思考

どんな資質か
→過去に興味がある。物事の原因は必ず過去にあり、未来は過去と繋がっているという時系列の考え方。「そもそも」といった原因や本来の目的に立ち返るような言葉が口癖。

納得ポイント
→未来への興味が薄い。
自己分析する時や、他人から相談された時に、過去の出来事との因果関係を必ず気にする。

あと「そもそも」ってめっちゃ言う。

5位 規律性

どんな資質か
→秩序、規則性を重んじる。計画を立てる、ルーチン、マニュアル化、予定調和が好き。

納得ポイント
→何事もめっちゃ計画立てる(遂行出来るかは別)
そういえば新卒の就活の時にやった適職診断では、秩序を重んじる職種がおすすめされてた。
仕事においても突発的なトラブルとかめっちゃ嫌い。

6位 分析思考

どんな資質か
→明確に物事の理由や原因を知りたい。論理派。自分の行動には必ず理由があるため、他人の言動も同様に考える。

納得ポイント
→意識しないと理詰めしようとする。両親もそのタイプで子供の時から、悪いことをすると理詰めで叱られてたので、理由なき行動は悪だと思ってる節がある。
(子供の時にやる悪いことって大抵、大した理由がない、筋が通ってないので)

なので、多分両親もこの資質持ってる。
少数派なので他の人から理解されにくいらしいが、両親の愚痴を聞いていてもそう思うし、自分の愚痴もそんな感じの話が多い。

7位 調和性

どんな資質か
→全員を尊重し、みんなの合意が得られる落とし所を探る。対立している人の共通点を探して良い結論に導こうとする。

納得ポイント
→ドラマや映画などを見ていて、これをしている登場人物がかっこいいと感じているので、真似したいと思っている。

8位 収集心

どんな資質か
→実用性のあるものを収集、蓄積したがり。物理的な物、情報、何を収集するかはその人次第。

納得ポイント
→積読200冊くらいあるし、読み切ってなくても自分が興味ありそうなものは新たに買うし、ネット記事ならブクマしまくっている。

コレクターとは違うらしく実用的なものを集める人とのことで納得。
私は情報だけを集める派。

9位 責任感

どんな資質か
→有言実行。誠実に自分や他人の期待に応えようとする。自分で実行し、他人に任せないことが多い。

納得ポイント
→つい数年前まで他人に任せるのが苦手で、代わりに一人で得意でもないことを抱え込んでやってしまうタイプだった。

昔は仲間が当事者意識を持って、同じ目線で物事をやろうとしてくれないことにめちゃくちゃ怒ってた。
今は改善できてきたが、自己否定に苛まれるパターンの一つに、有言実行できなかったこと、がある。

自分で自分を追い詰めるの得意だなあと、感じるポイントの原因だと思ってる。

10位 適応性

どんな資質か
→「今」の積み重ねが未来を作ると考えているため、「今」の流れに身を委ねて進む。突発的な事態への適応能力、柔軟性がある。

納得ポイント
→未来のことを不安がって行動している割に、イマイチ身が入らないのは絶対これのせい。

突発的な事態は好まないが、対応できないことはない。

あと子供の頃に転校したことがあるので、ゼロの人間関係からのスタートを早くから経験しており、計画したことや思い描いたことが、その通りにならないことの多さに気がついていたせいもあるかも。

11位 コミュニケーション

どんな資質か
→自分の考えを言葉にするのが得意。ドラマティック、印象の強い表現をしようとしがち。

納得ポイント
→ストレングスファインダーのコミュニケーションは、双方向ではなく一方的な発信の方らしい。

コミュニケーションにおいて聞くことが苦手なので、コミュ障だと思っていた。
一方的に喋るのはどちらかといえば得意。

あと自分の熱を持って発信するのを、苦に思わずしているのはtwitterやnoteで実証済み。

上位資質の路線図

ヒアリングが一通り終わると、上記の上位資質が物事においてどのように働くのか説明いただけます。

※名前部分は、るつたではないので削除しています。

この通り進めば自分の資質を満足度高く発揮できるそうです。
図を見ると分かる通り、とにかく問題解決に勤しむのが私の生業のようでした🌝

どういうルートを辿るのか、上から順に説明すると、
まず見つけた問題の本質や原因を探り、分析して、どのように解決出来るかを考えます。
そして考えた内容を人に話してさらに精度を高めます。

問題解決にはチームであれば『調和性』を発揮して皆が納得いくように、
個人が相手であれば『個別化』でその人に合ったアプローチで解決していく。

解決まで辿り着ければ、『規律性』を発揮してマニュアル化や構造的に問題が起きないような仕組みづくりに取り組みます。

一連の流れの背後で、状況に応じて柔軟に(『適応性』)、そして『責任感』が遂行を後押ししてくれる感じです。

この説明を受けた時に、私が今抱えている不安や、自身が未熟に思っているポイントの、全てに説明がついて感動しました😭
(どう説明がついたのかについては後述します)

34資質の順位を通して

セッションでは、最後に全ての資質を並べ、中位資質、下位資質とも見比べて、質問タイムになります。

全ての資質は、行動原理にあるものによって、図の右下にある4つの領域に分類されます。

『人に影響を与える力』は、他の人と影響を与え合うこと。
『実行力』は、自分自身の中にある熱意。
『人間関係構築力』は、誰かのために、という思い。
『戦略的思考力』だけは少し変わっていて、一人で考える時間が必要なため、脳内でできることが一段落してから行動に移ります。

私の場合、『戦略的思考力』が上位に、『人に影響を与える力』が下位に、『実行力』『人間関係構築力』がまばらに全体入っています。

『戦略的思考力」と『実行力』は一人が好きで、『人に影響を与える力』と『人間関係構築力』は誰かといるのが好きな資質だそうです。

私の場合、一人の時間がないといけないタイプですが、誰かといる時間も必要と、如実に結果に出ていました。

それを知って、自問自答ファッションにおける、ファッションコンセプトが完全一致過ぎて驚きました。

私のファッションコンセプトは「ドラマティックで自由を愛する孤独の達人」です。

基本的に一人の時間を充実させて過ごしたいですが、好きな人たちからの刺激を受けられる生活を送りたいことから生まれたコンセプトでした。

まんまじゃん😳

このコンセプトを思いついてから、揺るがない真理に辿り着いた気がしていましたが、ストレングスファインダー的にも私にぴったりだったんですね………天才では🤔

さて、ここまで話題に出していない、中位、下位資質についても触れていきます。この資質の割合は人によって違うそうです。

中位資質は、頑張れば出来るけど、エネルギーを消費して頑張らないとできないものです。

私は比較的、中位資質が多いので、なまじ頑張ればそれなりに出来る。
それ故に初めから諦められない、でもその出来も満足できない。といった具合に劣等感に苛まれていたように思います。

下位資質は、使ってはいけない資質とのことで、『社交性』『信念』『競争性』には、本当に思い当たるところもなければ、自分でその資質を伸ばす手段やその過程の想像がつきません。

ちなみに、下位にあたる3つの資質は、簡単に紹介するとこんな感じです。
※こちらも私の意訳になります。正確な内容はしずかさんのような認定コーチのブログ等で確認ください。

『社交性』は、新しい人と出会うのが好きで、打ち解けるのが早い。
『信念』は、揺るがない芯を持ち、その使命を全うする。
『競争性』は、既に築かれたルール・基盤の上で競い合い一番を目指す。

どれも私と無縁の資質だなあと感じます☺️

この中の『信念』に関しては、ある人がカッコ良いと思っているので、揺るがないものがない、芯のない自分に劣等感を抱えていたのですが、
私が目の前の問題解決にしか興味が無いことがはっきり分かったため、信念があったらそれが全う出来ない場面もあるだろうし、向いてない志向なんだと気付けました。

ちなみに『信念』が上位の人は、その人にとっての使命を全うするために怒り続けているそうで、やっぱり私では無いなと思います。

それなりに地に足をつけて、世の中にも少しは関心があるはずなのに、ふわふわしているなあと思っていたのは、完全に「信念」の資質が下位にあったからでした😫

今回のセッションを通して、自分に無い、苦手、不安に感じている要素について、自分なりに説明がつき、納得出来たのでそれぞれについて納得ポイントも書いてみます。

※伝聞調でない書き方については、セッションの中でいただいたアドバイスではなく、私個人の解釈になります。

料理

私は料理を殆どしません。
2工程までの料理ならたまにしますが、自分の中では料理にカウントしてません。

(ここで言う1工程とは「切る」だけ。「焼く」だけ。のように1種類の作業のことです。
2工程の料理とは袋麺タイプのインスタントラーメンのような①お湯を沸かす、②麺を茹でる、のことを指します)

苦手な訳ではなく、作ろうと思えば丁寧なレシピを見ながら実行することができます。
もちろん場数が圧倒的に少ないので、初歩的なことから調べることになりますし、要領はめっちゃ悪いです。

でも食べれない物を作ったことはないし、私の味覚では美味しいものを作ることができます。

なので、料理をしないのは「私がやりたくない」からです。

私は『回復志向』が第一位に来るので、料理をしないことで何か問題が起きたりしませんが、料理をすることで問題が生じると考えているのが一番の原因だと思います。

前提として、問題解決を生業としているようですが、問題を起こしたいとは微塵も思ってません。むしろ嫌です。

問題を起こしてしまう料理を嫌っています。

じゃあ料理をすることによる問題とは何か。

それは、第三者から料理を上手にすることを期待されてしまう、ことです。

どういうことかというと、料理という作業には安全に美味しく腹を満たすことが前提にあります。
下手に作ろうと思う人は少数派でしょう。

つまり、「安全」「美味しい」「腹を満たす」ことが期待されます。

もし他人に料理を提供するのであれば、この3つの期待に応える必要が出てきます。そのために受けた指摘やアドバイスは、絶対に遂行しなければならないと、私の『責任感』が許しません。

おまけに食事は毎日何回か発生するので、食事の度にそれを繰り返さなければなりません。

責任感に苛まれながら、好きでもないことを強制される、それが私にとっての「料理」です。

じゃあ他人に作らなければ良いのではないか、という意見があると思います。

自分のためだけに作る料理自体には、正直そこまでの嫌悪感はありません。
なので、たまに作るし、2工程までなら辛うじてやります。

でも、自分が料理をしていることを、他人に知られると余計な口を挟まれることが多いのです。

もっと効率よく、もっと美味しく、もっと後片付けを楽に………もっともっと、と際限なく方法があり、
それらを全て一定水準に持っていくには「やりたくも」「好きでもない」ことを、「誰も困ってない」のに、それなりの時間とお金をかけて追求する必要があるのです。

他人に料理を提供して「美味しい」と言ってもらえることで、そういった苦労が払拭され、また自身も美味しいと感じることで達成感を感じられれば良かったのですが、
どういう訳か私にはポジティブな感情はどれも得られないので、料理にはネガティブ要素しかないんですよね………

という訳で、私の中の『責任感』の資質が私を追い詰める行為が料理のため、やりたくないと思っているのでした。

また、後述する中位、下位資質を見ていると他人の意見を聞き入れる資質が、自然にできるものではなく、エネルギーが結構いるものでした。

喜びもなく『責任感』でやっていることに、他人からあーだこーだ何か言われるのが、とことん性に合わないんだと思います。

なので、世の中の他人に自分の料理を提供する人のことを本当に尊敬しています。
皆さんのおかげで、今日も私は美味しいご飯が食べられます🍚
ありがとうございます🙇‍♀️

子供

私は子供が苦手です。

直接的な原因は、実妹の無邪気な好意からの振る舞いによるものですが、副次的に子供全般が苦手になりました。

これは『規律性』によるところが大きいと思います。
筋の通っていないところや、理屈に依らないところ、カオスなものがとにかく苦手です。

おまけに99.9%くらいの子供のしたことは、許さなければならない正しさに従事する『責任感』も重なって、とにかく私と相性が悪いんだなと納得しました。

とはいえ、罪のない子供達の前でそういう態度は出さないように振る舞うことを心掛けるし、公共の場で子連れに配慮できる程度には大人です。

一生付き合わなければならない「呪い」と思っているので、これからも対外的には社会性を発揮していこうと思ってます。

アドリブに弱い

これは仕事や就活面接、プライベートでも話し合いの場面でしばしば感じています。

ちゃんと相手に説明して、理解してもらわなければならない場面で、事前準備なしに対応することがとても苦手です。

1番苦い思い出は、新卒のとある会社の就職面接の中で数日にかけて行うグループワーク中のことです。

私は資料作成や話の整理を担当して、発表が得意なメンバーに説明は任せていました。

最終日のフィードバックの評価も上々で、安心しきっていたところ、時間がまだあるからと、突然通常の面接のような質問をいくつか投げかけられました。

その日はグループワークだけだと油断しており、その会社向けの想定問答を振り返っておらず、あわあわするばかりで、結局薄い回答しか出来なかったのです。
他のチームメンバーはみんなそれなりの回答が出来ているにも関わらず。

その後の選考に進むことはできましたが、この時自分は突発的に話を組み立てて、納得してもらえる説明をするのが本当に苦手なんだと自覚しました。

これは『内省』『分析思考』の影響だなと思います。

自分の頭で納得してから動きたいので、話の展開に追いついていないと、自分の答えを論理的に組み立て出すことに時間がかかります。

新卒の就活の中で受けたどの適職診断でも、論理的な人物と結果が出てましたが、私としてはそういった力を見られる試験は苦手な方だったので、ずっと疑問に思っていました。

これは持ち前の頭の回転の速度と、『内省』があるせいで、すぐに論理化して答えを出すのが難しいきらなんだと気づけて腑に落ちました。

今では長時間残業することになってでも、予め下調べを済ませ、台本を作り、想定問答を用意してから臨むことでカバーしています。

解決方法は今のやり方で間違いなさそうなので、付き合い方に確信を持てて安心しました。

コミュ障

私はコミュニケーション能力に自信がありません。

コミュニケーションは双方向の特性を持ちますが、特に「聞く」方、傾聴が苦手です。

ストレングスファインダーでは『コミュニケーション』が上位にあるのですが、これは一方的に「話す」方に関する資質のため、私の自己認識に間違いは無かったみたいです。

また、他人に寄り添って慰めるようなことも私には難しいです。

どこかで借りてきたような言葉をかけたり、どこかで見かけた振る舞いを真似することは出来ますが、心根の優しさが滲み出すような、慈愛に満ちた慰めを求められると応えられません。

初めて私には難しいのだと気がついたのは、中学生の時です。

運動会のリレーで失敗してしまい、クラスの順位を最下位に落としてしまった子が、待機列にいた私の近くで泣いていたのです。

一般的に慰めた方が良いのは分かっていましたが、同時に人には自分がして欲しいことをしてあげるべきという考えも頭にありました。

私なら失敗で泣いてしまった時、一刻も早く涙を止めるために誰にも何もされたくありません。放っておいて、無かったことにして欲しいと心底思います。
優しい言葉をかけられたら、涙はもっと止まらなくなるから。

そうやって頭の中でぐるぐるしているうちに、結局、何をしてあげたら良いのかわからず、その姿をただ見つめていました。

そうこうしているうちに、その子と仲の良い子が来て、肩や背中を撫でながら、慰めの言葉をかけ始めました。
私の想像する、一般的な心のある人の対応でした。

その様子を応援席にいた私の母は見ていたらしく、後で「何故、慰めてあげなかったのか」「(仲の良い子が慰めていたので)冷たいのね」と言われました。

自分の感覚は一般的じゃないんだ、だから一般的な振る舞いを見よう見まねでもやるべきなんだ、と思うようになったきっかけの一つです。

今回のセッションで、これは、相手の気持ちを敏感に察する『共感性』や、他の人を受け入れる『包含』の資質が、中位資質の中でも比較的下の方にあるため、それなりに頑張らないと出来ないことだと分かりました。

コミュニケーションは、社会で生きる上での基本なのに、そんなことも難しいのかと、私にとって自己否定に繋がりがちな要素でした。

やっぱり資質の順位が低いこと、そして全く向かない下位資質に位置する訳ではなく、要所要所で頑張れるものだと分かり、自分で自分に期待することを辞めることが出来たのです。

人に寄り添うということは、私にとって難しいものである、でも本当に頑張れば絶対に出来ないことではない、とかなり気が楽になりました。

集中力がない、熱し易く冷め易い

セッションを受ける前に、診断の結果だけ見た時、『回復志向』が最上位にあり、問題解決にばかり興味があるにも関わらず、
解決に向けてやらければならないことへの集中力が無い時がしばしばあったため、疑問に思っていました。

セッションの中で質問して分かったのは、私にとって問題には、3種類あることが原因ということです。

  1. すぐにでも解決しなければならない問題

  2. 問題だと頭では分かっているが、現時点では大したものではないと感じている問題

  3. 解決までのプロセスにテンションが上がらない問題

1はすぐにでも私のエンジンがかかるので、先程の路線図通りに動き始めます。

これまで夢中になって着手してきた婚活・ファッションなどは、このエンジンがかかっていたので、障害なく進行できました。

2は1の予備軍だったり、その内予備軍から外れたりするものです。

そのため、どうしたら解決できるか、時々道筋を考えたり、下調べの準備をしたりしますが、アクセルを踏んで進めようとまではせず、時には集中力が途切れてエンジンが止まってしまうことがあるのです。

他にも、解決への道筋の途中で一定以上の光が見えると、エンジンが落ち着いてくることがありました。

それもまた、私の中の問題度合いが弱まってきていることが原因だと思います。
1だったものが、2に降格してしまうのです。

2に関しては、1として自分が捉えられるようになれば、解決に動き出すことができます。
なので、解決できていないことに深刻にならず「今はタイミングじゃない」と思えば良いと、セッションの中で言われてかなり救われました。

逆に言えば、2だけど、どう考えても今後のためにやった方が良ければ、やらなきゃいけない環境に飛び込んだり、追い込めば良いのです。
自分のコントロール方法も分かって安心しました。

そして、変わり種が3です。
1として進行しているうちに、何らかの理由で路線図通りに動けない場合が該当します。

例えば、自分の力だけで解決に動き出せず、殆ど他人に解決してもらわざるを得ない時。

例えば、自分の頭で考える時間があまりに少なく、しかし期限もあり、ろくに原因を考えられないまま、それっぽく解決したように見せなきゃいけない時。

今の仕事にのめり込めないのは、この例のような場面が度々あり、路線図通りに動けなかったからなのだと分かりました。

今の仕事で突き進んで良いのか、業種や業界を変えた方が良いのか、について悩んでいたのは、自分にとって何が最適な仕事パターンなのか見えていなかったから。

路線図通りに必ず出来る仕事はこの世にないと思いますが、比較的この状況に身を置ける場で働くにはどうしたら良いのか、一つ先のステップに考えを進めることが出来るようになりました。

余談ですが、セッション後に、何か聞けていない質問事項がないか考えていたところ、いくつか浮かび上がりました。

が、本当に解決策が浮かばないのか突き詰めると、全てこの問題の種類が2か3であることが原因で説明がついてしまいました。
そのため、この点が分かったのが一番の収穫だったと思ってます。

結構、自分がイキイキとしている時と、そうでない時の違いって、明確に分かっていないものじゃないでしょうか?
恐らくですが、今イキイキしている人は、分かっている人なんじゃないかと思います。今後はそちら側になれたらいいな。

ここからは私のロマンチストな部分の妄想ですが、これが分かるだけで、人生の選択の指標になるから、一度考えてみたほうがいいよって高校生くらいの時に、誰か信用できる大人に言ってもらいたかったな……。

絶対その大人のことめちゃくちゃ尊敬して好きになってたと思う。
でも、それはその場ではなく社会人になってから。
(その時から素直に考えたり、その言葉をきちんと覚えていればの話ですが………)

完璧主義、プライドが高い

文字通りです。

昔から(自分が認識しているように)正しくできないなら、そもそもやるべきではないと思っている節がありました。

ここ最近は鳴りを潜め始めて、正解じゃなくても保険をかけてでもやってみようと思えるようになってきましたが、やっぱりまだ存在を感じます。

私の自己否定の原因は基本的にこの『責任感』が悪さをしているように思います。

セッションの中で『責任感』だけは他の33の資質と違い、発揮し続けると自分を追い詰めて心身を害してしまうような危険性がある(意訳)ため、注意が必要と言われたのも納得がいきます。
周囲もそうですが、自分自身も害してしまう諸刃の剣感が凄い。

あくまで想像ですが、今診断を受けたから9位に来ていますが、もしもっと前に受けていれば順位は更に上だったのでは?

このまま引き続き潜んでいてもらいたいところです。

キャリアプランがない

私は未来への意識が低いんだろうなあ、と薄々思ってました。

マイナスな方向になりたくない気持ちだけはあって、それに対する対策は何となくやって来ましたが、仕事におけるキャリアプランが本当にありません。

単に仕事への情熱が皆無だからなのかなと思っていましたが、何度も繰り返している通り、
私が問題解決にしか興味がないため、顕在化していない未来の問題は、然程問題視していないということが判明しました。

しかし、これに関してはもう一つ。
『適応性』の影響もありそうです。

この資質が上位にあると、「今」にフォーカスするため、「未来」をあれこれ考えることが少ないようです。

「今」どのような経験を積むか、で「未来」が変わると考えているため、今に適応して過ごそうとします。
5年後、10年後を考えるより、今積み重ねているものが、未来の自分にとって良いものかどうかを考えるべきと、お話がありました。

今、つまらないものを積み重ね続けると、5年後、10年後もつまらない未来になってしまうため、今自分がやっていることをどう感じているのかが大事なようです。

私の場合、過去が気になる「原点思考」が更に上位にあり、未来が気になる「未来思考」が低めなため、本当に未来に強い興味が無いんだとはっきりしました。

本当はこのセッションを受けた後に、キャリアカウンセリングを受けようと思っていました。

しかし、今回のセッションの中で、今の仕事におけるつまらなさや不安は、路線図通りに動けるスキルや立場に無いことが原因と分かりました。

このままスキルの研鑽を積んでいけば、充実した今を過ごせる気がしているので、もう少し今の仕事と勉強を頑張ってみようと思いました。

セッションを通して得たもの

このように自分の苦手や不満に説明がついたことで、自分の動かし方、気持ちの落とし所が分かり、平たく言えば取扱説明書が手に入りました。

中には解決方法が元々思いついていたものもありますが、コーチングのプロに後押ししてもらえることで、確信を持って突き進むことが出来ます。

ストレングスファインダーにおける自分の資質や活躍方法などについて、何もかも教えてもらうというよりは、ヒントを得たい、その後自分でどうするべきか答えを出したい人には、とっても向いている手法だと思います。

私は自分の今やっていることに確信が持てないまま、進むことが出来る人では無いので、たった2時間のセッションで得られたものは一生物の気づきばかりでした。

今回、自分自身を知る上で、ストレングスファインダーとしずかさんのセッションを選んだのは理由があります。

それは根底に、自分が下位の資質を求められるものは、得意な人にお願いしようという考え方があったからです。

今でこそ分かりますが、私は『責任感』から自分で何でも抱え込んで、完全体になろうとしてしまいがちですが、視野を広げればそんな必要は無いのです。

やるのが難しいこと、向いてないことをあえて頑張って、自分の劣等感を刺激するような行動をしたところで、その場は乗り切ったとしてもそれ以上のもの得るのは難しいです。

だって資質が低いので。

※誤解のないように補足しますが、もちろん下位だからといって頑張り続ければ成長したり、上位になってくる可能性はあるので、努力に意味はあります。

上位の資質をどのように発揮できるか、成功パターンを知れば自分の身を振り方や、環境選びをすることが出来ます。

その材料としてストレングスファインダーの良いところは、誰もが上位、下位の資質があることだと思ってます。

本当のところは同じ上位の資質を持っていても、能力としての優劣はあるのでしょうが、それでも自分の強みや個性が「分からない」もしくは「無い」と認識しているよりずっとマシです。

確実に自分の上位の資質を、下位でしか持てない人がいるはずなので、多かれ少なかれ自信が持てるようになります。自分にも出来ることがあるのだと。

得意なことも、苦手なことも、説明がついたことでこの先どうすれば自分を活かせるのか、理解した上で行動に起こせるし、苦手なことに適当な諦めがつく。
自分の適性を伸ばすことに頭のリソースを割けば良いので、余計に不安がることも無い。

自分のできることをすれば、あとなるようにしかならないのだから、今回知ったことを元に進んだ先は天に任せていいんだなあ、と思えるようになりました。

とはいえ能力を底上げできることに越したことはないので、私は下位の資質の範疇にある努力を全くしないのではなく、上手く出来なくても自分を責めない。
一番は出来る資質に尽力する、といった方向性にチェンジすることにします。

なので、今後も自分の興味のある問題解決に注力するし、苦手なことを「やれることはするが上手くは出来ん!ごめんな!」と言っていきたいと思います。

私は自己分析が趣味なので、それなりに自分のことが分かっている方だと思っていました。
でも今回得た気づきの多さに、やっぱり専門家が時間やお金をかけて生み出した技術や手法には敵わないなと痛感しています。

私の持つ資質による感想だと思いますが、他者から受ける良質な刺激は適度に求めるべきだと考えます。
そのためには人生に余裕を持たねば。

また一つ人生のコツを掴めたので、引き続き楽しくQOLを高く保って人生送っていけるように頑張ります💪