好きなことを素直に認められなかった理由と、許容できたきっかけ

胸を張って言える「好きなこと」ってありますか?

「趣味は?」と言われればいくつか出てくるけど、「好きなことは?」と聞かれると、私は自信を持って答えられませんでした。

「好きなこと」って、好きで好きでたまらなくて、飽きることを知らず熱中できることで、うまくいけばそれを仕事にして毎日楽しいことしながらお金まで稼げちゃう・・・みたいなイメージがあったから。

私は飽きっぽく、一つのことをとことん突き詰められるようなタイプではない。わりと好きなことはあったけど、上述したレベルほどの好きではなかった。

好きなことを自信を持って好きとはいえなかった理由を、もうちょっと具体的にして3つ挙げてみました。


1そこまで時間やお金をかけてないから

好きなこと=いくら時間とお金をかけても惜しくないこと というイメージがある。

私はファッションが好きだけど、ハイブランドのアイテムを買ったことは一度もない。毎シーズントレンドを細かくチェックしているわけでもなければ、ファッション系のアプリやインスタを見まくっているわけでもない。

ファッションに興味がない人も含めた平均値よりは時間とお金をかけていると思うが、おしゃれに関心のある人なら私と同等以上に時間とお金をかけている人など山ほどいるだろうと思う。ちなみに衣類にかけるお金は正確には計算してないけど、月平均で2~3万円程度です。


2もっと得意な人がいるから

それこそ、好きを仕事にした人のイメージ。

またファッションの例を挙げると、服が好きでアパレル関係の仕事に就く人はたくさんいると思う。そういう人たちは1日の多くを費やす仕事の時間をファッションに囲まれて過ごすわけで、自然と知識も増えるしセンスが磨かれる。その世界で抜きんでたものがあれば、自分のビジネスを立ち上げて理想を形にしながらお金を稼げるのかなと思う。

私は今の安定した仕事を捨ててまで好きなことで稼ぎたいとは思わない。すでに仕事としてやっている人達に知識や経験で勝つことは難しいし、仕事にしたらかえって好きだと思っていたことが楽しくなくなるかもしれないと思う。


3熱く語るのが恥ずかしい

好きなことを熱く語っても、興味がない人からしたら退屈だし、引かれてしまうのでは?と思う。

「誰に何と言われようが、好きなものは好き!」と割り切って我が道を行ける、オタク魂のようなものが私にはない。

仮に興味を持ってもらえたり、共感してもらえたりしても、時間とお金のかけ方(上の1)や、知識や経験の量(上の2)が、熱く語っている割には大したことがないと露呈するのが恥ずかしい。


自分の「好き」を許容する

そんな理由から好きなことを好きと素直に認められなかった私ですが、今はだいぶ認められるようになってきました。

きっかけは、自分が時間とお金をかけてきたことはと聞かれ、人に話したこと。

他の人と比べて時間とお金をかけたかではなく、自分が今までしてきたことの中で時間とお金をかけたものは何かという視点で考えるという条件だった。

話してみたらすごく楽しい気持ちになった。聞いてくれた人にも私が楽しそうだったのが伝わったみたいだった。

これでいいんだ、とようやく腑に落ちました。

まあ、いまだに好きなことを知人友人に熱く語るのは恥ずかしいけど。笑


「好きなことがない」と思っている人たちも、「好きなこと」として認めてもいいと考えているハードルが高すぎるだけで、実際は身近なところに、好きが転がっているのかもしれません。

他人との比較ではなく、自分の中での比較で思いつく好きなことを、勇気を出して誰かに語してみてはどうでしょうか?

自分のことを知っている人に話すのが恥ずかしければ、赤の他人でもいいと思います。話したことを否定しないで聴いてくれる人を探しましょう。

そんなことを書いてたら、私もいろんな人の好きなことの話、聞いてみたくなってきた!

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