イタリアから帰国後、なんだかんだと慌ただしく8月下旬は体調を崩し、9月入ってすぐには1年続いたオンラインコミュニティのファイナルイベント参加に伴い3泊4日の横浜滞在
急にぽっかり心に穴が空いたような感じ
オンラインコミュニティ関連のイベントに積極的に参加していた方ではないが、それでも私の日常の大きな部分を占めていたと思う 心の支えって感じかな
コミュニティが終わっても知り合ったご縁は今後も続くし、実際、ファイナルイベント後もやり取りしたり会ったりもしている 本当にありがたい
でも、なんか「やる気が起きない」
そんな日がちょいちょいあって、この日も早めに起きてはいたもののうだうだしていて、ふと「自然の中に行きたい」という気持ちが湧き起こったのでいくことにした
☆移動はレンタサイクル
コロナ禍に電車に乗らなくていいからとレンタサイクルを利用したのがきっかけで、今ではいきたい場所が自転車で30分前後で行ける場所且つ利用するレンタサイクルのポートがあれば自転車移動することが増えている
電動自転車で乗り捨てができ、最初の30分は130円(以降15分ごとに100円)なので、電車を使うより安価で短時間で移動ができたりする(地図上で近いのに電車利用だと遠回りしないといけない時)
ただ、いいことばかりではなくデメリットもある
それは
・乗りたい場所で乗りたい時に自転車が借りられるか
・自転車があっても電動自転車のバッテリ残量が十分な自転車か
(バッテリ0とかも結構ある 残量が少ないと借りても途中で重たいペダルを漕ぐことになる)
・返却したい場所に空きがあるか、空きがあれば30分間は返却予約で確保が可能
(返却先にスペースが空いてないと返せないので、他のポートを探すことになる 返却予約していても30分超えるとキャンセルされる)
今回は運良く自宅最寄りで借りて行きたい場所近くのポートに返却予約できたので自転車で行くことに
私が主に利用しているのはこちら
☆深大寺
最初の目的地は深大寺、参道がとても風情があって好きだ
まずは大黒天様と恵比寿尊様にご挨拶、どちらも福々しいお姿で拝顔するだけでいいことありそうに思う
すぐそばには龍と虎の像がある(龍神様が好きで寅年なので1粒で2度美味しい的な像だ)
大黒天様と恵比寿尊様の前をすぎて突き当たり深沙堂を右手へ行くと、風情のある風景
自転車で40分ほど来ただけなのに旅行に来たような感覚、京都の三千院を思い出す
◆深大寺そば
「深大寺」といえば「深大寺そば」を思い浮かべる方も多いだろう
私も「深大寺そば」目当てで来ることが多い
武蔵野の面影を残す深大寺界隈は水も豊かで、お寺では地元の方とともに深大寺在来種蕎麦を守り続けている
いつも蕎麦を食べる一休庵のたぬき様
しかし今回は昼食を済ませて出てきたので深大寺そばは無し
代わりに2年前に食べた時の画像をあげておこう
新蕎麦の季節に食べた「十割蕎麦」(蕎麦粉100%)は最高に香り豊かで美味しかった
蕎麦は無理でも喉が渇いていたので地ビール「深大寺ビール」くらい、、、と思いつつも帰りも自転車の予定なので諦める
◆まずは深大寺参拝
茅葺の屋根が昔話に出てきそうな山門を抜けて本堂へ
ここは幾度となく訪れた場所だ
大学卒業してすぐ、神奈川から移り住んできたのが西調布だったのもあるし、都外から訪ねてくる両親や友人を案内するのにも良いところなので
昼時を当に過ぎた時間、平日ということもあっていつもより人が少ない感じだった 今回もこうしてお参りに来られたことに感謝する
五大尊池は水音が涼しげ、大きな鯉も悠々と泳いでいた
池の辺には赤い曼珠沙華の花が妖艶な姿で咲いていた
もうすぐお彼岸か〜、田舎でも黄色く色づいた稲穂が首を垂れる田んぼの畦道に曼珠沙華が列をなして咲き始めているかなぁ などと思いながら境内を後にする
☆神代植物公園
暑すぎて深大寺は本堂に祀られているご本尊の「宝冠阿弥陀如来(ほうかんあみだにょらい)様」だけ参拝して、参道から脇道を上り神代植物園へ
しかし〜、ちょっと待った〜〜〜!!!
40分近く自転車を漕いでやってきて、深大寺を参拝してもう汗だく汁だく。。。。ちょっと水分補給したくない?
ということで
◆かき氷は何が好き?
昼食時間もとうにすぎて閑散としている茶屋に入った
暑いので店内席へ行くと、そちらもお客ゼロ!
実は両隣の茶屋はまだ店内7割ほどの来店者が食事をしていたのだが、かき氷のメニューに食べたいものがなかった そして、確か10年程前にもかき氷を食べたのはこちらの「玉乃屋」だったので、かき氷メニューは店外になかったが入ってみた
まぁ、なかったら他の味のかき氷を食べればいいか、、、とメニューを開くとあった〜
宇治金時ミルク!
シャリシャリに削られた氷に抹茶と粒あん♪ 今回はミルクもかかったのにした
やっぱこれよね〜と、器の外に落ちないようにかき氷の山を少し崩してから一口ずつ、味わいながらいただく宇治金時よ
最高〜(嬉
崩してしまえば大した量ではないのであっという間に食べてしまったが、身体の芯からしっかり涼むことができた
◆神代植物公園へ
身体のクールダウンと水分補給もできたので、ようやく神代植物園へ
風もある日だったので木陰は幾分か過ごしやすい
風が吹くたび「サワサワ」「シャラシャラ」と音を立てる木々と、一足ごとに踏み締めると香ってくる草や土の香り、癒される
朝起きた時の「無力感」だった身体がチャージされていく感じ
来てよかった
木陰は過ごしやすいと言いつつも、湿度が高いので汗だくになる
どこかで昼寝しようとレジャーシートも持参したが、芝生広場の手前にあった東屋で一休み
先客の蝶々
すぐそばに寝っ転がっても逃げずにいたので、しばらく蝶々を観察
綺麗な柄だよなぁ・・・・ 同じように見えて1羽1羽違うんだろう
全く同じものなんて、工業製品くらいしかないんじゃない?
というか「全く同じ」って存在するの? と1羽の蝶々からあれこれ思考がぐるぐる
考えてもわからないので、せっかくレジャーシート持ってきたし、本も持ってきたし、芝生公園へ移動してしばらく寝転がる
贅沢だよね・・・
平日の昼間、背中に芝生の感触を感じながら、広い空を仰いで昼寝
定収入なし、貯金切り崩し生活、もうすぐ使い切る人が(笑
他の人からしたら、「何やってんの」と思う人がほとんどかも知れないが、私は今しかできないことをやっているし、今を生きている
忙しくしていたOL時代、吹く風に季節の香りを感じ取っただろうか、木々の奏でる音に耳を傾けていただろうか、変わりゆく雲に何かを想像しただろうか
「物質的豊かさ」はあっただろうけど「精神的豊かさ」はどうだっただろう
あっ、「精神的豊かさ」が欠乏して会社を辞めたんだった
「ない」ことに目を向ければ「ないない尽くし」になるが、「ある」ことに目を向けたら、どんなに自分は恵まれていてたくさんのものを「持っている」のだろうということを感じられる
などと思い巡らしていたら、いつの間にか寝入ってしまった
◆閉園1時間前
神代植物公園は午前9時半〜午後5時までの開園、入園は閉園の1時間前まで
とても広い植物公園で椿園・楓園・梅園・萩園・バラ園・山野草エリア、水生植物園・大温室など充実している これまでの私なら、一眼レフ持参で園内をくまなく撮り歩き、大温室までしっかりみていただろう
が、今回は本当にただただ自然に身を置きたくてやってきたので、うたた寝していたら閉園1時間前になっていた
せっかくなので正門まで歩きUターンしてせせらぎの小道を歩いて深大寺方面へ
流れる水音に癒される
木々の間を抜けて
大地から木々や草花からたくさんエネルギーをもらった時間となった
帰りもまた自転車でやく40分の道のり、適度な運動にもなってこの夜は早々に就寝となった
☆おまけの動画
今回の神代植物公園、動画にまとめたので自然の奏でる音に耳を傾けてみてほしい