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エージェント契約になるというタレントさんたちを勝手に心配する ~ ちゃんと勉強して、相談して、契約書読んで、頑張らないと!

一般人なのに色々なことが気になっていますが、この声はまだたぶんどこにも届けられない…でもアウトプットしないと、またぐるぐる頭の中で考えてしまうので、そっと置いてみます。

10月2日、ジャニーズの記者会見で、タレントは新会社とのエージェント契約になる、と説明がありました。過去に吉本興業などの件でも「エージェント契約」という言葉は出ていたと思います。日本のエージェント契約は一般的にどんな感じになっているのかは、正直よくわかりません。きっとこれからこの方面に詳しい弁護士さんや業界の方からいろいろな解説やら発信やらがあるのだろうなと思います。今までのようにジャニーズ事務所を通している限り、現状ではCMもテレビにも出演機会が減ってきている現状なので、きっとジャニーズ内はバタバタとエージェント契約に移行し、形式上は企業や広告代理店とタレントが直接契約、代理人はジャニーズ新会社、というパターンで進めていくのでしょう。もちろんタレントさんい良かれと思って頑張っての移行だと思っていますが、たぶん性急にならざるをえなそうなその感じに、勝手に気をもんでいます。

ジャニーズさんには立派な弁護士さんがついていて、「これにサインしてね」と定型の契約書を出されることでしょう。はーい、とサインすれば、とりあえず当面いろいろまたやってもらえる体制ができるかもしれません。でももうタレントさん側も自分で勉強して、契約書をきちんと読んで、自分の弁護士を立てて契約交渉するようにしないと、よくわからないうちに事務所に有利な契約を結ぶことになってしまうのではないでしょうか。エージェント契約よりもマネジメント契約がいいなぁ、と思う人はマネジメント会社に所属することを選ぶこともあるでしょう。

これまでのジャニーズさんとの契約は、要するに事務所に所属して、今日はあそこで仕事です、次はこんな仕事です、とこなしているとお金が入ってくるような、サラリーマン的な(違うと思うけれど)感じだったのだと思います。エージェント契約でも、もちろんブッキングや契約交渉は代わりに新会社がしてくれると思いますが、あくまでタレントのエージェント(代理人)として、やってもらう方式になります。P&Gさんが今日発表しているように、エージェントはタレントの代理はしますが、契約はタレント本人と、広告代理店なり企業なりとの直接の契約関係になります。今まではタレントが問題を起こせば、うちのタレントが~、と事務所が責任を負ってくれたと思いますが、今後はすべてタレントの責任です。そして、仕事のギャラは、そのうちの〇〇%をタレントがエージェントに支払う、という契約の仕方をするのが一般的です。では何パーセントが業界適正水準なんでしょう…?

エージェント契約は、一人のタレントの代理をすべて一つのエージェントで行なう専任の契約と、案件ごとにいろんなエージェントにお願いして代理してもらうやり方があると思います。おそらくジャニーズさんが考えているのは、専任契約なのだろうと思います。どの仕事にどのエージェントを選ぶか、は、やりたい仕事の種類によって人脈やブッキング、契約交渉にもエージェントそれぞれに得手不得手がある中から、タレントが考えて決めるというのが本来理想なのかなと思います。ジャニーズさんにはジャニーズさんのノウハウが、世界を目指したければまた別のエージェントがよりノウハウを持っているかもしれません。どこのエージェントに何を頼むのが今後の自分にとって一番いいのでしょう?新会社と何年も契約して大丈夫なのかな?解約は、好きな時にできるのかな?

そして今までジャニーズさんとの間でどういう契約になっていたのか知りませんが、仕事で発生する自分の権利、例えば広告に使われた自分の映像の肖像権、歌やダンスに関する実演家としての権利、それは自分に属することになるはずです。エージェント会社がすべて吸い上げて管理するということはまずないでしょう。なので、これも第三者と契約して代わりに管理してもらうのか自分の事務所を設立するなどして管理するのか、自分でどうしたいかを決めて、管理していかなくてはなりません。あのコマーシャルの時の映像、ちょっと使わせてもらいたいんですが、と問い合わせがあったら、さて、どうしましょう?

エージェント契約になるというのは、きっと今までよりも責任は重くなるけど自由度が増えて、エンタメ業界も色々変わるっていくのかもしれない、と希望が持てます。ちょっと前に退所したけどあれなんだったの?となるくらい、タレントさんたちが自由に動けるようになって、コラボなどもできるようになるのかもしれません。
が、今までガチガチに守られて、マネジメントされてきたジャニーズのタレントさんたち、ほんとによく勉強して、相談して、必要なら弁護士さん立ててちゃんとやらないと大変よ…と、業界のことを知っているわけではないのに、自分の息子のことのように気をもんでしまうのでした。事務所とタレントさん、あくまで対等に交渉しないといけないのですから。

あーもー…よくわからないけど、が、頑張って!



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