会えない家族

私達には会えない家族がいる。会いたい家族がいる。

それは、年に一度会えるか会えないかの仲間の事です。会える日を思うだけで幸せに満たされる仲間。その仲間に会えない夏休みが今日で終わります。喪失感に気持ちがいくと、身体中に満たされた幸せなものが涙に変わりそうで、今日まで書けませんでした。

1月 2月 3月 4月 学校が休みになっても、緊急事態宣言が出ても、どれだけ神経を尖らせる毎日を送っていても、息子は幸せそうに夏の予定について語りました。楽しみな時間をいちにちでも長く過ごさせたくて、ギリギリまで言わない事に決めていました。(その後の落ち込みをフォローする自信が全くない)

5月 6月 7月のあたま、みんなに会いに関西に行った時に一緒に歌いたい映画Aladinの歌をずっと練習していました。

7月のおわり、その話を全くしなくなってしばらく経ちました。大好きなアイスを食べている時に「今年はないんだって」と言ってみました。

微動だにしない息子に、聞こえなかったかなと思ってもう一度同じ事を言ってみました。目線も動かさず微動だにしない息子。

親同士では、夏の集まりの他にも、9月と10月の別のイベントをみんなで予定を合わせて予約してありましたが、全てキャンセルになりました。

わずかな可能性にかけて、9月の連休に集まる予定をたてて、飛行機とホテルを予約していましたが、先日キャンセルしました。

英語教材の繋がりで、それぞれの家庭で英語を習得するのですが、たまに直接会う楽しい機会があるんです。一緒に過ごした人たちは特別な大切な仲間です。イベントでだけ会える先生方もいます。普段は会えないのに親も子も大好きになる、愛情溢れる素晴らしい先生方です。

毎年、夏のたった数日を過ごす為に飛行機で行きます。飛行機だなんて贅沢です。英語教材だなんて贅沢です。シングルとか言ってもお金あるんやん。親が出すのか、めっちゃいい稼ぎなのか。税金でやってんのか。

ないです。

親は出しません。

手を借りられたりしません。

いい稼ぎもありません。母子家庭の補助がどれも受けられないギリギリの収入で暮らすただの事務員です。

手当てとかありません。

この辺りで必須の車は持っていません。不便ですが、人と同じ事をしていたら、足りないところしか見えなくなります。テレビは近所の子がパソコンかと思ったと言うほど古くて小さいです。

離婚後半年で、3歳になりたての息子に英語を与えると決めました。6年前の事です。私がいつ死んでも生きていけるように。食べていけるように。どこかでお世話になるとしたら、少しでも可愛がられるために。

大切な仲間をつくるために。

ひとりぼっちにならないために。

風邪ひとつひけない世界になるとは思いもしませんでしたね。子供と2人きりのシングルです。遠くても仲間や繋がりを大切に走ってきました。世の中が変わりましたが、アロマとハーブを知って次々と思いもしなかった扉が開いています。健康を翼にして、必ず世界中の友達に会いに行きます。