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ワーママ部長 出世のメリットデメリット_デメリット編

出世にはメリットの方が多いけれど、もちろんデメリットもある。

嫌われる可能性

出世したくない人と話すと「嫌われるかも」ということに臆しているように見える。まあわかる。上司というものは常に誰かに嫌われてる。「皆に慕われるリーダー」なんてものは幻想。

でも、安心してほしい。
出世しなかったとしても誰もが同じくらいの割合で嫌われてる。職位が上がったせいで多くの人に嫌われる、ということはない。

自分の感覚では、メンバーが何人になろうと上司に対する感情は、好き:1割 嫌い:2割 興味ない:7割 くらい。基本みんな「上司に興味ない」のだ。
評価されれば嬉しいし、されなければムカつく。それだけのこと。
誰にも嫌われたくない!と思っている人には向かないだろうけど、そもそもそんな目標自体が、どんな職位でも達成不可能。

情報量えぐい

管理職のメリットとして「情報が入ってくる」ことを挙げたけれど、それは同時に、処理できない量の些末な情報も入ってくることを意味している。
情報の量がえぐい。

部下側からみると上司は1人だけど、上司側から見ると「部下A」と「部下B」と「部下C」と「部下D」から玉石混淆の情報が入ってくる。
各々が自分を中心にして、「昨日の会議ですが」「例の進捗なんですけど」とか言ってくる。
昨日は会議が10個あったけど、どの会議のどのアジェンダだろう・・
例の件って、どの例の件だっけな。みたいなことになる。

でも、そこで「それなんだっけ」と言うと相手が萎えるので、議事録とかスケジュールとか見まくって、なんとか答える必要がある。
部下から寄せられる断片的な情報と自分の記憶をリンクさせて、回答を即引き出せるようにしておく仕組みが必要。

予定が狂いやすい。

部下を持つということは、じぶんではない誰かに何かを任せるわけなので、
とにかくコントロールが難しい。頼んだ仕事が思ったよりも進まない、なんてことは日常茶飯事。

そのバッファは自分自身。監督だけど自分が「控え」としてベンチ入りして、時には審判として試合を中断させる判断をすることもある。

そして一番予定を狂わせるのがこれ。
「大の大人のアップダウンにお付き合いさせられまくる」こと。
日々発生する部下の「俺はもっとやれるはず」というプライドや「私のがんばりを見て!」という承認欲求と、対峙し続けることが求められる。
これらは人間の感情なので、タイミングを逃すと対処不可能になってしまう。なので、いつでも「誰かが感情をぶつけてくる」可能性に備えておく余裕が必要。

でも、まあ「よしよし」するための語彙ストックがあれば何とでもなる。結局、仕事の評価は真摯にするしかないので、それ以上にくすぶった感情が部下側にあったとしても、なだめる以外ないし「なだめる」は有効。人は感情で動いている。

って、デメリット意外と多かったな。

デメリットはすべて対処可能

でも、デメリットはすべて対処可能なものだし、慣れれば息を吸って吐くようにできるようになる。
なので私は「メリットが多い」と思っているし、管理職になることを他人にも勧めている。

プレイングに徹するということは、相当努力し続けないと、自分から「使い捨て」になっていくことに等しい。

誰もが年を取り力が劣化していくなかで、「体力」を武器に戦うフィールドに居続けることも、それはそれで茨の道だと思う。そこは本来は若者の場所だ。先輩風を吹かせたところで、確実に価値は減っていく。

「スーパープレイヤー」「最終兵器」みたいな、局所的に活躍をする人のプライドをくすぐる言葉で、都合よく使い捨てされてしまう前に、しのごの言ってないで出世を目指してほしい。
機会が与えられようとしているなら、どうか出世することから逃げないでほしい。そう思っている。

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