ワーママ部長あまね

都内在住の40代ワーキングマザー。 プライム企業で部長として働いています。 お受験をな…

ワーママ部長あまね

都内在住の40代ワーキングマザー。 プライム企業で部長として働いています。 お受験をなんとか乗り越え、子どもは私立の一年生。

最近の記事

悲願だった 『流転の海』読了

「今年は本を読むぞ」と決めてから、決めていたことがあった。 それは、宮本輝氏の『流転の海』シリーズを読み切ること。 流転の海 第五部 花の回廊 流転の海 第六部 慈雨の音 流転の海 第七部 満月の道 流転の海 第八部 長流の畔 流転の海 第九部 野の春 半年かかったが、宣言通り未読だった五部以降を読み終えた。 そして、しばし放心した。 待つ価値がある長さだった流転の海シリーズを初めて読んだのは10代後半だった。 人生とは何なのか?家族とは何なのか?なんて考えたこともない

    • いまふたたびの読書

      ここ15年ほど、読書から遠ざかっていた。厳密にいうとビジネス書や実用書、漫画は読んでいたけど、それ以外から遠ざかっていた。 戦場で本は読めない私の場合、ビジネス書(と漫画)以外を読まなくなった時期と管理職になった時期は相関している。管理職になったくらいから、文学やノンフィクションが怖くて読めなくなった。 戦場で本は読めない。真剣を突き付けられているときに、戦術書以外は読めない。心を動かす本は 特に。心という器の閾値を下げ 感情をあふれさせてしまったら、私は生き馬の目を抜く

      • 一年は、短い

        8月で転職して一年が経過した。 この一年で ある程度の成果をあげ、管掌範囲を倍に広げた。 環境がリセットされたなかで、まあまあ頑張ったと思う。 15年ぶりの新しい環境。 昨年まであまり触れることのなかった人種に触れた。 ジョブホッピングを『自由』と捉える人たち 前職でも自身の腕試しのためにある程度のスキルつけて退職したりする人は多く見てきたが、現職はさらに若い会社だからか、業種のせいなのか、それらを強めた人々に多く出会った。 「オリンピックを同じ会社で2度迎えたことが

        • ワーママ部長 出世のメリットデメリット_デメリット編

          出世にはメリットの方が多いけれど、もちろんデメリットもある。 嫌われる可能性出世したくない人と話すと「嫌われるかも」ということに臆しているように見える。まあわかる。上司というものは常に誰かに嫌われてる。「皆に慕われるリーダー」なんてものは幻想。 でも、安心してほしい。 出世しなかったとしても誰もが同じくらいの割合で嫌われてる。職位が上がったせいで多くの人に嫌われる、ということはない。 自分の感覚では、メンバーが何人になろうと上司に対する感情は、好き:1割 嫌い:2割 興

        悲願だった 『流転の海』読了

          ワーママ部長 出世のメリットデメリット_メリット編

          私は基本的に全ての部下に「出世しろ」と勧めている。それだけ出世にはメリットが多いと感じているからだ。ただ、けっこうな確率で「えー、管理職はちょっと・・」と躊躇される。なんでだろう。あらためて出世のメリットデメリットを考えてみる。 出世のメリット報酬が上がる 当たり前だが、給与のレンジがあがる。 べらぼうに高い報酬がもらえるわけではないので、暮らしている日常はさほど変わらないけど、5年・10年と積み重なると、確実に景色が変わる。 「とはいえ、責任に見合った報酬はもらえない

          ワーママ部長 出世のメリットデメリット_メリット編

          フルリモート・フルフレックスのジレンマ

          息子が私立小の1年生となり、3か月が過ぎようとしている。周囲のママと話す限り、半数くらいのママはお仕事をしているように見える。ただ、どのご家庭も父母のどちらかが在宅勤務可能なお仕事についている印象。 そうなんだよね。 学校のイベントが多い私立小親にとっては、「動ける状況」を誰がが担保しておく必要がある。そういう意味では、フルリモート・フルフレックスの会社に転職したことは「吉」と出ている。 1:家庭人にとってのフルリモート・フルフレックス子どもがいる家庭にとって、フルリモー

          フルリモート・フルフレックスのジレンマ

          ワーママ部長の心得 常に「逃げ道」を持っておく

          仕事関係の人に「ワーママとして何を大切にしているか?」を聞かれたので、あらためて考えてみた。大したものはないけれど、1点あるとしたら「いつでも『逃げ道』を持っておく」ということかもしれない。 必ず選択肢を作っておく。ワーママになって以来、常にリスクヘッジを考え、選択肢がある状態を選択してきた。「子どもを守る」ということは、「子どもを含むチームを全滅させない」ことだと思うからだ。 1:結婚生活を続け、共働きをする 色気のない話だが、私は結婚すら「リスクヘッジ」と捉えている

          ワーママ部長の心得 常に「逃げ道」を持っておく

          ワーママ部長 転職をふりかえる_5 「ワーママ」が足かせにならなかった理由

          採用面接は、私が思っていた以上にスムーズに進んだ。 「家族だいじ」カードは、意外とビハインドにはならなかった。私は無事、オファーをくれた中で最も魅力を感じた企業に転職した。 正直、拍子抜けした。ワーママ転職は大変だと聞いていたのに。 けれど、おそらく、ワーママが足かせにならなかったことには理由がある。 管理職としての転職だったよく考えたら当然のことなのだが、本部長経験のある私の面接官は、全員、少なくとも部長以上の立場のある人間だった。 ある程度の裁量がある「駒を動かす側」

          ワーママ部長 転職をふりかえる_5 「ワーママ」が足かせにならなかった理由

          ワーママ部長 転職をふりかえる_4 声かけられ待ち転職の心構え

          「声かけられ待ち」となった私の転職活動。 その意味するところは、時間を覚悟するということ。 「待ち」で勝負するときのご法度は『焦り』。 『焦り』はときに本末転倒の決断をさせる。 自分の積み上げてきたものを信じて、待つ市場には出る。 でも、良い会社がなければスルー。 焦って自分を安売りすることがないように。 なんかもう、恋愛と同じだな、と思った。 昔読んだ恋愛指南本「ザ・ルールズ」で言ってたやつ、そのまんま。 素敵なドレスをきてメイクをして、パーティやクラブにいく。 誰に

          ワーママ部長 転職をふりかえる_4 声かけられ待ち転職の心構え

          ワーママ部長 転職をふりかえる_3 家庭を大事にしたい転職で注意したこと

          職歴書を書くことは意外と難しかった。 今回の転職では2つの点に注意して進める必要があったからだ、 注意点1:成功の定義をすりかえないこと今回の転職のきっかけは「育児のステージが変わった」こと。 最優先すべきは、家庭を大事にすることができる新天地への移動。 転職活動を始めた途端、それらが 「新規事業立ち上げを任される」 「社長直下で右腕となって采配を振るう」 「全国を飛び回る」 といった転職用語的な成功とすり替わらないように。 そういった「爪痕のこしたる!」と息巻く世

          ワーママ部長 転職をふりかえる_3 家庭を大事にしたい転職で注意したこと

          ワーママ部長 転職をふりかえる_2 転職において『決めたこと』3つ

          初めての転職ではないけれど15年ぶり、アラフォー超えてからの転職活動。 多少の失敗はしてもいいけど、致命的なレベルの失敗は避けなくてはならない。私は、この転職で大切にする『3つのこと』を決めた。 1:仕事/会社選びの軸を決める当然だが、まずは「どんな仕事/会社を選ぶか?」の軸を決めた。 私が決めた軸は2つ。 ・ワークライフバランスがとれる 子どもと向き合う時間を作るために転職をするのだから、当然、ワークライフバランスが取れることを重要視した。「もっと稼ぎたい」わけでも「

          ワーママ部長 転職をふりかえる_2 転職において『決めたこと』3つ

          ワーママ部長 転職をふりかえる_1

          15年勤めた会社を退職した。 理由は色々あるけれど、大きくは2つ。 育児のステージが変わったこと、会社のステージが変わったこと、だ。 理由1:育児のステージが変わった 我が家の息子は今年6歳。来年度から小学生になる。 ここ1年くらいで、育児の内容が明らかに変わったと感じていた。 数年前までは、いわゆる「保育」がメインで、誰かが見守っていて(祖母でも可)お腹をすかせない、ということを守れば、まあ大体のことは乗り切れた。それが、年中以降、大人と同じく言葉を使って向き合うこと

          ワーママ部長 転職をふりかえる_1

          ワーママお受験 お受験というプロジェクト

          働きながらの「お受験」は、かなりしんどかった。 ワーママは自由につかえる時間が少ないのに加え、小学校受験自体が専業主婦のご家庭をベースに想定されており、想像していた倍以上しんどかった。 どうして乗り切れたんだろう?と考えたが、振り返ってみると、私はお受験を「プロジェクト」として仕事のように捉えていたように思う。 夫に「お受験」をプレゼン(資料付きで)当初、夫は中学校受験は視野に入れていても小学校受験については全く興味がなかった。 むしろ「スネ夫のママみたいな人がやるんでしょ

          ワーママお受験 お受験というプロジェクト

          ワーママお受験 ペーパーについて

          お受験を志したとき、まずはじめに驚愕したのが、ペーパー問題の難しさでした。過去問の内容を見て「・・これ未就学児が解くの?」と、ちょっと引きました。 でも、年中・年長と取り組んでいるうちに、「こんなの無理でしょ」と思っていたペーパーができるようになりました。 どの問題集がおすすめか?などは様々な方がブログなどに書いていると思うので、我が家がペーパーに「どういうスタンスで取り組んだか?」を書きたいと思います。 受験用教材にこだわらない。テンションを下げないことに注力年中の間は

          ワーママお受験 ペーパーについて

          ワーママお受験 やったこと まとめ

          息子の小学校受験が終わった。 我が家はいわゆる「難関校」狙いではなかったけど、働きながらの小学校受験、本当にしんどかった・・。 自分の振り返りのために、この数年やったことをまとめておきます。 1:0歳~2歳 できることだけやる期息子が1歳になる前に復職し、夫も忙しくワンオペだったため、毎日とにかく疲れていました。目標は「死なない・死なせない」。 やったこと ・ベビーパーク  平日が激務のため、放っておくと土日は家に引きこもりそうだったため、「土曜に強制的に外出する」ため

          ワーママお受験 やったこと まとめ

          ワーママお受験やっっとと終了

          息子の小学校受験が終わった。 大変だった・・。何とか納得のいく形に着地したが、終わった後ちょっと発熱した。 息子は最後までお受験界でいう「仕上がった子」のふるまいはできていなかったと思う。なんで合格を頂けたのだろう。謎。 ともあれ、終わったのでワーママお受験の総括を書いていこうと思う。 総括1:小学校受験に向けた取り組みはとても意味があった 小学校受験に向けた取り組みが、こんなに意味あるものだとは思っていなかった。よくお受験について「子どもの自由を奪う無意味な取り組み」

          ワーママお受験やっっとと終了