ワーママお受験 お受験というプロジェクト
働きながらの「お受験」は、かなりしんどかった。
ワーママは自由につかえる時間が少ないのに加え、小学校受験自体が専業主婦のご家庭をベースに想定されており、想像していた倍以上しんどかった。
どうして乗り切れたんだろう?と考えたが、振り返ってみると、私はお受験を「プロジェクト」として仕事のように捉えていたように思う。
夫に「お受験」をプレゼン(資料付きで)
当初、夫は中学校受験は視野に入れていても小学校受験については全く興味がなかった。
むしろ「スネ夫のママみたいな人がやるんでしょ」的な偏見を持っていた。(気持ちはわかる・・)
そんな夫に小学校受験の価値を腹落ちしてもらうためには、「良い環境で育ててあげたいの!」みたいな情緒的な説得は意味を成さないと思い、
私はパワポで資料を作って小学校受験の意義をプレゼンした。
合計12ページ。
目次としては
・なぜ小学校受験をするか?(世の動向・子の特性・地域性・ほか)
・小学校受験=お受験とは
・私立小学校とはどんなところか?
・一般的な受験準備
・出題内容
・志望校選びの基準
・費用
・受験のメリット・デメリット
・受験方針
・依頼事項
普段は真面目な議論を嫌う夫だが、資料が出てきて順序だてて説明されると、仕事スイッチが入った様子で真剣に聞いていた。
結果、「私立小学校を受験してみようか」という言葉を引き出すことができた。プレゼン成功だ。
その後は四半期ごとに途中経過もプレゼンした。
内容は「模試結果を受け、次四半期の課題とアクション」。まさに仕事。
幼児教室は委託先。効果の最大化と管理はこちらの仕事
幼児教室に通わずに受験をするという選択肢もあったが、我が家は幼児教室に通うことにした。
幼児教室に期待することは「家庭ではできないこと」のみ。
たとえば、受験を目指すライバルを目にすること。模試や面接など特殊な状況への慣れなど。教材と指導は添え物(付加サービス)として考えた。
良い講師との出会いがあればもうけもの。期待値を上げすぎないように気を付けた。
同時に、幼児教室にさせないことも決めていた。
幼児教室にさせないこと、それは「子どもへの価値観の押し付け」だった。
幼児教室(というか小学校受験全般)は、隙あらば「家庭での指導の不十分さ」「一人っ子なので弱い」「お母様が働いているから」などの謎理由で家庭と子どもをディスってくる。
指摘内容は真摯に受け止めるが、それらの言葉は子どもが聞いたら「僕ができないから周りが困っている」と思わせるのに十分。
それだけはさせないように努めた。幼児教室に、私が大切にしている「子どもの自己肯定感」を削がせることはさせない。
期間限定の委託先に自社サービスのコア部分に意見させないのと同じ。
でも、こちらが方針を固めたからといって、幼児教室の方針が変わるわけではない。
では具体的にはどうするか?
「注意させない」「褒めさせる」ような仕込みをした。
禁じ手だが、使えるツテを使い、該当の幼児教室の年長1年分の教材を入手。次回の授業で出る単元を毎回予習した。
案の定、予習して以降は
「本当にペーパーができるようになりましたね!」と言われるようになった。まあ、そりゃそうでしょうね。
日々の取り組みはルーチンでいい。日常に奇跡を求めない。
日常って、わりとつまらないものなので、毎日子どもの成長が見えるわけでもなく、「学びって素晴らしい」と思うわけでもない。
ペーパーを解く・クマ歩きの練習・ボール投げの練習・・すべてルーチン。
教えるこちらも、べつにぜんぜん楽しくない。
正直、惰性でペーパーをコピーして、ボール投げて、無になって読み聞かせしてた。
でも、大丈夫。
仕事も同じだから。
仕事の成果と「やりがいを感じたかどうか?」は直結しない。
同じことを繰り返すルーチンも、成果が上がれば正義。日常に奇跡を求めない。
そう思って、「楽しく教えられない」ことに罪悪感を持たないようにした。
振り返ると、かなりドライなスタンスで臨んでいたな。
でも、そのドライさがあったから自分自身を追い詰めずに済んだのかも。
ワーママで良かった。
(2023.03.05)
夫へのプレゼンに使った資料を追記しました。
ご参考になれば・・。
具体的な学校名・学費などは伏せていますが、身バレが怖いので有料とさせていただきます。。すみません。
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