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精神障害、オープンにしている私の場合

おはようございます、amiuです。

精神障害のかた同士でたまに議論になる『オープンにするかクローズにするか』問題…。

色々な状況や立場、考えによってどちらがいいかは本当に人それぞれなので、私の場合のお話です。

オープン→精神障害を周囲や就労先に伝える
クローズ→精神障害を周囲や就労先に伝えない



オープンとクローズはそれぞれメリットとデメリットがあるため、どちらにしたらいいか?という相談がたまにありますが私は「自分で選んで決めてー」と言ってます。


私の場合はずっとオープンで、クローズでいたことがないので私の経験談しか話せないからです。



※この記事に書くのはあくまで私の場合に限られた、私の周囲や前職の会社での反応の話です。この記事を見てオープンにしたらこうなった!などのクレームは一切受け付けません。 
 

あくまで、オープンにしている私の場合の話です。 

amiuの場合はこんな感じなんだ〜、くらいの感覚でお読みください☺︎


最初に。オープンにしているとどうなのか?

私はオープンにしていて特に問題はなくて、むしろオープンにしてよかったと思っています。


オープンにすることで周囲や就労先から障害者差別などの負の反応や、よくない感情を感じたことはないです。


これについてはもともと周囲が精神障害に対して知識や理解があったとかではなく、オープンにしたときに戸惑いつつもそれぞれが私のことを考えて受け入れてくれていった、という印象でした。


本当にいい人たちに恵まれていると思うし、実際に周りからもよく言われます。


オープンにしている理由


大きな理由としてはバカ正直だからです。


クローズという選択肢もありましたが選ばなかったのは、クローズにする→隠したり黙っていることが自分にとって大きなストレスだからです。


あとはオープンにしておいたほうが自分や相手にとってメリット(これも書きます)があると考えました。


このふたつがオープンにしている理由です。


オープンにしたタイミングと方法


障害と診断されてすぐは私はとくに障害について考えていなかったし、そのあと何年も病院に行かず治療もしていなかったのでオープン / クローズという発想自体がありませんでした。


たまに友人と精神疾患の話題がでると「そういえば私は双極性障害って診断されたー」と言ってたくらい。


はっきり周囲にオープンにしようと思ったタイミングは症状が悪化して本格的に治療を始めてからでした。


(このまま悪化し続けたらとても迷惑をかけることになる…!)と察知した瞬間に、とにかく一斉に告知しました。

仲が良く会える人には口頭で、仲が良いけどすぐに会えない人はLINEで、あとの友人知人にはSNS(FacebookやInstagram)で『私は双極性障害です』と投稿をしてなにかメッセージも書いたと思います。

あとはよかったら見てください、と「双極性障害の人とのふれあい方」みたいなサイトのリンクも載せた気がします←うろ覚え


当時の職場の上長には直接お話をして、他のメンバーには部署のグループLINEでお知らせしたと思います。


具合が悪く、ひとりひとりにていねいに説明ができる状況ではなかったためザツな部分もありましたがLINEやSNSという手段を使いました。



いきなりの障害オープンにびっくりさせたかたもいましたが、そのあと私自身が最悪な状態になってしまったのでこのタイミングでいちどにオープンにしておいたのはよかったと思っています。


オープンにした交友範囲


これは、オープンにしすぎていて把握できないです。

上記のようにSNSも使ったので知らない人を探すほうが大変そう。


オープンにするメリット


オープンにすると同時に口頭やSNSで「そのとき困っていること」や体調を投稿したり報告するようになったんですね。

しょっちゅう投稿してるわけではないですがオープンにしたっきりにするのではなくてオープンにした以上、経過報告はしようと思って投稿してます。

この報告をしていると自分にもメリットがあって「自分の困りごとが把握できる」→なんとなく困ってるという状況がなくなる、「文章化に慣れて自分の不調や心情を伝えやすくなる」→助けてほしいときに具体的な内容を伝えてヘルプをだしやすくなりました。


これから書いていくメリットも、上記の経過報告を見た友人知人が自発的にだったり、私からヘルプをだして助けてもらっていることが含まれています。


自分に必要な手助けをしてもらいやすい

例えば、私は薬の副作用で手が震えているので細かい作業や慎重さが求められる場面が苦手です。グラスに飲み物を注いでこぼさないように運ぶ、など私にとってハードル高いのを知っていることを周囲は代わりにやってくれます。

特に震えがひどいときは申込書などの記入が必要な欄に代わりに記入してくれたりもします。

あとは薬を飲みだしてからは車の運転を控えているので車の運転や、パニックが不安なときや疲れてしまったときの送り迎えなどを率先してくれる友人もいます。


自分の体調優先で過ごせる


オープンにする前は友人と遊んでいて疲れてきても自分からはお茶しようとか休憩しようとか言い出しづらく、帰ってからぐったり…が多かったです。

オープンにしてからは「疲れてきたからお茶して休みたい」とか「疲れる前にここで休憩しておく」と自分から言えるようになりました。


複数人で誰かの家などで遊んでいるときは私だけ「ちょっと休むね〜」と言ってソファやベッドに横になっているときもあります(もはや気にしない周囲)。

あとは「早めに帰りたいので◯時にここを出る」とかも言いやすくなりましたね。

それ以前にスケジュールの管理も、オープンにする前は直前で体調が悪化すると相手に悪いからと無理をしてしんどいまま予定をこなしたり、やっぱりダメだ〜と当日キャンセルをして迷惑をかけては申し訳なさでいっぱいでした。

今は私も相手もゆとりをもって、私の体調優先だったりキャンセルしても調整がきくようにスケジュールを組むことができているので、直前で体調を崩したらすぐに連絡してスケジュール調整したりすることで当日キャンセルはしなくなりました。  

ここまでが周囲にオープンにしてよかったと思っている大きな2つのメリットです。




【働くうえでのメリット】 

私はもともと働いていた会社に障害をオープンにして、そのまま5年以上働いていたのでその当時に感じたメリットです。


とてもホワイトな会社だったのでとても助かってましたが、こういう会社があたりまえの世の中になってほしいです。

通院日を確保してくれた

私は通院する曜日が決まっていたので、その曜日は必ず休みにしてもらっていました。
体調を崩しても臨時診察しやすいように、診察予定日以外の同じ曜日もすべて休みにしてくれてました。
あと、通院するだけでぐったりしてしまってたので診察予定日の翌日も休みにしてもらってました。

勤務内容の配慮があった

オープンにしてすぐに入院期間と療養期間があり、トータルで1年ほど休職していました。
復職する前に主治医に働くことに関しての診断書を書いてもらい、それを参考にしながら管理職・上長・私の3人で面談を行いました。

勤務形態・出勤日数・休憩の頻度について私の希望を聞いてくれたうえで、1年ブランクがあるので最初は週に2〜3回からの慣らし出勤にするなどの調整をしてもらえました。


オープンにするデメリット


今のところ感じてないです。


オープンとは関係ないですが車を運転してないのに免停になるとか障害自体のデメリットみたいなのはあるので、こんど記事にします。


オープンにして変化があったこと


私はメリットも多いしオープンにすることで自分も周囲も私という人間の「取り扱いかた」みたいなものがわかるようになったので良い変化ばかりだと思います。

あとはSNSで障害をオープンにしている投稿を見て、SNSでだけ繋がっていた昔の友人知人の何人かが「私も精神疾患なんだ」とこっそり連絡をして打ち明けてくれて、私の投稿内容に共感したり心配をしてくれたりしました。


当時は身のまわりに精神疾患の当事者がいなかったので(精神疾患で苦しんでるのは私だけじゃないんだ)と実感したし、その何人かが自分の体験した話やこういう制度もあるから使ってみたら?とアドバイスをくれたりして、とても助かりました。


オープンにして悪かったこと?


これは私は特に感じてないんですが、私はSNSによって対象を使い分けていて、

Facebook→すこしでも知ってる人ならどなたでもともだち可
Instagram→本当に仲の良い友人のみ。鍵アカウント

このFacebook経由で私の投稿を見て障害を知ったひとの何人かはともだちを解除してるかもしれないですね。

もともとFacebook自体ほとんど使ってないうえに(現在は使ってません)ネット上のともだちの人数なんて気にしてないので、何人いたか覚えていないし正確なところは分かりません。


人数を気にするにしても障害者オープンくらいでいなくなるようなお知り合いだったら、こちらからさよならしたいのでふるいにかける意味でも公開投稿しました。


もしかしたらこうしてオープンにしていることによって誰かが、私の家族や友人に障害者蔑視な発言などをしているかもしれません。


その可能性は無いとは言えないです。
今のところ誰からもそんなことがあったとは聞いてないですが、そもそもそんなことあってもよほど悪質でない限りは私に言ってこない人たちばかりなので、わかりません。

可能性の話を気にしてもしょうがないので、気にしてません。


以上、オープンにしている私の話でした。


クローズにしている人の話もよく聞きますが、就業上の問題でクローズにしているかたが多い印象ですね。


障害者雇用、いろいろありますもんね…。


あとはよく聞くのが「世間の目(差別)がこわい」「障害を知って人が離れていったらつらいので隠している」などなど…。


差別問題は大きすぎるので置いておいて、後者のタイプのかたの話を私は(めちゃくちゃ生きづらそうだな…)って思いながら聞いてます。


障害を知ったら離れていくかもしれないような人たちと付き合うって、相当ストレスだろうな…。


障害のあるなしに関わらず、生きづらさってけっこう手離せるものなので、今後は「生きやすさ」についての記事も書きたいと思っています!


読んでくださってありがとうございます♪




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