【詩】感情ポケット
あの時言われた決定的な一言を
ネチネチと根に持ってしまって
ほんのひとつまみと嫉妬と共に
反芻思考している
繰り返し再生ボタンを押している
溶けかけの不快な飴玉のように
あの時垣間見えた不機嫌さが
ベタベタと私の心に貼りついて
ほんのひと掬いの恨みと共に
反芻思考している
何度も同じページに逆戻りしている
腐りかけの苦い果実のように
こんな負の感情を押し込める
ポケットがあれば
叫びも 痛みも 傷も 苦しみも
少しくらい弛緩するのかな
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