【詩】レクイエム
心の空洞に土を満たす
泣きべそかいてたあの子の叫び
そっぽ向いてたあんな子の孤独
それら全部が地層の一部となって
少しずつ濾過されるには
一体どれほどの年月が必要なのだろう
心の空洞に水を注ぐ
肩を震わせていた彼女の恐怖
指先を凍らせていた彼の諦念
それら全部が一つの泡となって
少しずつ光に照らされるには
一体どれほどの時間が必要なのだろう
ただ ただ やるせない思い
ただ ただ 迫って来る夜明け
ただ ただ 口をついて出る鎮魂歌
何度でも 繰り返す 奥底の氷が解けるまで
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