マガジン

  • 🌼

    #週刊アミスマス 画像はすべて自作の消しゴムハンコです

最近の記事

映画館

映画館って何度行ってもわくわくする。 今、映画館で私の人生を大きく変えた映画が公開されている。 「ソウルフル・ワールド」 コロナ禍と配信ブームで映画館での公開がほぼできず、"隠れた"名作となってしまった作品。 私はこの作品にものすごく影響を受けた。 毎日ちょっとしたごきげんを楽しみにしているのも、晴れている空と日向ぼっこが好きなのも、美味しいものを大切に食べたいのも、ぜんぶこの映画のせいだと思う。 迷えるソウル「22番」を通して知ることができた「きらめき」をテーマに

    • ぐるぐる

      同じことを繰り返す、ことに人より抵抗がない。 ずっと同じ音楽を聴き続ける人は鬱になりやすい、と聞いたことがある。もしそれが本当なのであれば私は鬱まっしぐらだ。(こんなに元気なのに) 映画も、本も、気にいるとたまに見返したくなって、同じ作品を何度も繰り返しみる。 ミュージカルも何度も観て、何度も同じタイミングでぼろぼろ泣く。なにが起こるかもどこで歌い出すかも全部わかるのに幕が開く前から泣き出したりする。 本や映画、観劇、美術館など、記憶に残したいと思った体験は全部ノート

      • 4月1日

        きらいすぎる。 4月1日、きらい。 まず春がきらい。 だって花粉がたくさん飛んでる。 私の鼻は発作を起こし、 ものすごい量のティッシュが犠牲になる。 新生活ってのがきらい。 だってどうやってもがんばりすぎちゃう。 「がんばれ」なんて言われなくても 自然に力が入っちゃって、結局空回りになる。 新学期気合いを入れて綺麗に使っていた教科書は5月になればボロボロになるし、大学入学して最初の方の自分の服やメイクは似合ってなさすぎて見返せない。あの日手を挙げた学級委員にはなれなかった

        • しあわせバター

          朝8:00目覚ましが鳴る。 朝が弱いので、毎日2台のスマホが同時に最大音量で鳴るように設定されている。聞き慣れた曲のイントロが大音量でけたたましく流れる。 憂鬱な気分で2つのアラームを止める。 はあ、また朝が来てしまった。 また憂鬱な1日がはじまる。気が重い。 とりあえずスヌーズを信じて布団に戻る。 ん?ちょっと待てよ? 今日は土曜日ではなかったか? しかも、なにも予定もない。 さらにはめちゃくちゃ天気も良い。 時間に縛られず、好きにのんびりできる。 今日は、そんな

        映画館

        マガジン

        • 🌼
          18本

        記事

          うるうる年

          2024年2月29日、 2020年2月29日の私からメールが届いた。 「PRESENT4229」というプロジェクトを知って、バイト先の休憩室で文章を綴ったことをふと思い出す。 たしかあの日は、行くはずだった劇団四季も星野源のライブも中止になって、おとなしく倉庫でスマホ除菌機の梱包に追われていた日だった。 目の前が真っ白(黒というよりは白)になって、どうにか世の中についていくことしかできなくて、家の中でひたすら自分のことを守ることしかできなかった時期。 そうだよな、そん

          うるうる年

          ひとみしり

          観葉植物を育てはじめた。 栃木で買った大谷石の植木鉢に入った、小さな多肉植物だ。 大谷資料館に行ったら絶対買おうと決めていたので、念願叶って、ものすごく嬉しい。 ただ、なにかを「育てる」という行為に不慣れすぎるがあまり、植物との距離感がわからない。 植物に水をあげるのは小学生のアサガオ以来のような気がするし、人間以外の生き物を気にしながら生活するのはたまごっち以来だと思う。 しかも、サボテンや多肉植物は距離感が難しいと聞いたことがある。水をあげ過ぎてもいけないし、世話

          ひとみしり

          心づかい

          大阪駅のお土産屋さんでクッキーを買った。 「袋いらないです」って言ったら、レジのおばさんに「ミニオンの袋だけどいいんですか?!」って言われた。 まだまだ優しい世界だ。

          心づかい

          ひとりぼっちメガネ

          メガネ屋さんでメガネを買ってもらった。 小さい頃から有難いことに視力はずっと良くて、未だに裸眼で両眼1.0は確実にある。 (視力検査にはものすごい気合を入れて挑むので記録更新するといつも嬉しい) 妹や父親は目が悪いので、よく一緒にメガネ屋さんに行くことがあった。 そのたびに「私はこれらのメガネを買うことはないんだろうな」とずっとそう思っていた。 いろんな色や形のメガネがたくさんあって、選ぶだけでも凄く楽しいのに、私はきっとずっと買えないのだろうと。 さみしかった。そ

          ひとりぼっちメガネ

          おでんくん

          なんでも知ってるつもりでも ほんとうは知らないことがたくさんあるんだよ 小さい頃よく聞いたアニメ「おでんくん」のフレーズが、最近よく脳裏にひょこっと現れる。 「当たり前に知っていると思っていた」という前提で会話を進めて、よくよく振り返ると「相手はそもそもなにも知らなかったから会話が成り立っていなかった」となることがよくある。 最近SNSでよく見るフレーズとか、テレビドラマの俳優さんとか、オーディション番組の推しとか、そういう話が上手く噛み合わない。 小中高大とずっと、

          おでんくん

          「あ」のおまじない

          自分の機嫌を取るためのスイッチがいくつもある。 なにをしても上手くいかないとき、イライラして仕方ないとき、どうしても外に出たくない時、「こう対処しよう」というお約束がいくつもある。 それのひとつが「あ」だ。 もともと、「デザインあ」というテレビ番組が異様に好きだった。 日常の何気ない部分にある面白さを教えてくれるし、「あ!」という気づきを与えくれるから、大人になった今もたまに見る。本も持っている。 数年前、そんな「デザインあ」の企画展に訪れた時に買ったステッカーを、

          「あ」のおまじない

          推し活のススメ

          “推し“という概念にちょっと苦手意識を感じる。 いやいやあんなに“推し“で騒いでいるではないか! “オタク“な日々を送っているではないか! それはその通り、私は正真正銘推し活に勤しむオタクではあるのだが、“推し“という概念の押し付けがあまり好きじゃない。 「あなたの推しは誰ですか?」とか「推しが生きがい」みたいな言葉が世の中に溢れているが、世間の考え方と私の“推し”という考え方にギャップを感じることが多々ある。 私にとっての“推し“とは「生き方考え方や表現が尊敬できて

          推し活のススメ

          プリキュアになりたい

          2023年の1年間を振り返ると、ひたすらプリキュアになりたい日々だった。 小さい頃わざわざ日曜の朝に早起きして見ていた、「プリキュア」というアニメに、20年越しに再会して、春頃から毎日1話ずつ見るのが楽しみになった。 あの頃買えなかったおもちゃが欲しくてスーパーに駆け込んだり、ガチャガチャを血眼で探したり、15年前のグッズを引っ張り出して映画館にも行った。 誕生日プレゼントには、妹にプリキュアの衣装本を買ってもらった。 20周年イヤーだったこともあって、23歳の私の毎日

          プリキュアになりたい

          クリスマス生まれ

          12月25日に、また歳を重ねた。 毎年、世の中が1年でいちばんフワフワしている時期に誕生日がくる。 街がキラキラしだして、私の誕生日が来たら、忘年会で大騒ぎして、もうあっという間にお正月だ。 もちろん私がいちばんフワフワしているので、11月から部屋はクリスマスグッズだらけだし、ずっとクリスマスソングを口ずさんでいる。クリスマスイブには家族でご馳走を食べて、みんなでケーキを食べて、プレゼント交換をした。 世の中みーんなケーキを食べて、みーんなプレゼントを贈り合う。私の誕

          クリスマス生まれ

          カメムシのオーラ

          街で吠えあっている犬をみると、「彼らはなにを喋っているのだろうか?」とよく考える。 果たして彼ら同士が、言葉で対話をするのかどうかはわからない。 が、間違いなく言えることは、彼らと比べて、人間という動物は本当によく喋る。 街に出て広いカフェとかに行くと、「人間って本当に喋るのが好きだな」と思う。 みんな長時間、深刻な顔をしたり笑ったり、とにかくよく対話する。みーんななにかしら喋っている。よくもまあそんなに喋ることがあるよな、ってくらい喋る。 人間って、対話を止めたら死ん

          カメムシのオーラ

          ほんやくコンニャク

          推しに会った。 正確にいうと、愛してやまないアラジンとジャスミンに、ディズニーシーのグリーティングで会って話すことができた。誕生日まで祝ってもらった。 アニメーションからそのまま出てきたのでは?というくらい、彼らは表情から所作まで完璧に美しくて、全身ジャスミングッズを纏っていた私は感動が止まらなかった。本物だ...本物が私の目を見て話しかけてくれている...! けど、彼らが私に向かって何を話していたのか、理解ができない。 流暢な英語で明るく楽しくたくさん話しかけてくれ

          ほんやくコンニャク

          明太マヨおにぎり

          「〇〇なときにはこれを食べる」というルーティンが人より多い。 疲れのピークがきたらサラダブリトー 食欲のわかない昼休みは冷凍たらこパスタ 心が荒んだら無印のカレー 長く作業する時はアボカドホットドッグ 推しを本気で見るときは薄いピザ 夏に飽きたら月見バーガー全種 寒くなったらジンジャーブレッドラテ シチュエーションに合わせて食べるもののルールを決めておくことで、私の心は保たれる。なにがあっても「これを食べれば大丈夫」でリセットができる。 なかでも「小腹が空いたらファミマ

          明太マヨおにぎり