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【観劇感想】ミュージカル ロミオ&ジュリエット21日マチネ

岡宮来夢くんが出演してる『ミュージカルロミオ&ジュリエット』を観劇してきました。
来夢くんは1人だいぶ遅れての初日
不安だったかもしれないけど、結果スタンディングオベーションで最高のスタートとなりました。


本日のキャストはこちら

かの有名な劇作家シェイクスピアが書いた『ロミオとジュリエット』
誰もが知るこの作品はもちろん結末もみんな知ってる訳でモヤモヤしながら2人を見守るわけですよね。

基本的に原作と同じような道を辿りながらも、どこか現代要素を入れてちょっとコミカルに演出されていて新鮮な感じがしました。
今回若手のキャストをキャスティングしたこともあり、新たなロミジュリを目指したのかなという印象。

来夢くんの低音と咲良ちゃんの高音が響き渡る舞台は、ロミオとジュリエットのようなまっすぐで若々しい感じが強く感じました。


今回観劇前にいろんなインタビューを見てきたんですけど、来夢くんのロミオの解釈が「幼い」「危うい」という風に書かれることが多くかったのを覚えていたんですが、
実際にヴェローナにいたロミオもしっかりそれを体現していてびっくりしました。

ロミジュリって一夜のあの一瞬でロミオとジュリエットが恋に落ちて、
互いにすれ違って死んでしまうまでたった1週間の出来事なんですよね。今までずっと「なんであの一瞬で死を追いかけるまで愛が生まれるんだ」っていう謎があって、
でもなかなかそれに答えてくれる作品ってなかったんです。

それが今回「幼さ」「危うさ」これで納得できてしまいました。
「幼さ」故に周りが見えなくなることもあるし、「幼さ」故に心で感じられはこともある
私たちは大人になるとどうしてそんなことも忘れてしまうのか。
今までいろんな人が演じてきて、同じような解釈はあったかもしれないけど、ようやく2人の愛を理解できた貴重な作品となりました。


くるロミオについて

何回も言うんですけど、来夢くんの育ちが良く優しい好青年的な姿はすごい武器だと思ってて、今回もそれを存分に生かした役になりそうだなとは思っていました。

だけどそんな簡単なことではなくて、
今まではもしかしたら自分の素材を活かした表現が多かったかもしれないけれど、俳優として5年の月日の中でいつの間にか「育ちが良くて好青年」っていうのを表現として利用できるようになってるんだなと感じました。

来夢くんって不思議なんですよ、
あんなニコニコでかわいいのにやる役は割と憎悪だったり罪悪感を抱えた役が多くて
どこにそんな引き出しがあるのかって思うんですよね。

これは自論なのですが、自分をそのまま表現するだけだったら演じる意味などなくて、その人と違う人を演じるからこそ出るギャップの部分がその人がその役を演じる旨みとなって出ると思っているので他の人の演じるロミオと違いがしっかりあるのがいいなと感じました。

作品を重なるごとにどこまで行くのか分からない急成長
ひと作品でも流すと来夢くんに置いて行かれてしまうような気さえしてます。
ほんと目が離せない俳優さんですね。


最後に今回来夢くんはロミオとして初日を迎えたわけですが、
まだまだ7月まで続くと考えるとこれからもっと違った顔を見せてくれるのかなと思います。
1人だいぶ遅れての初日は不安だったと思うし、来夢くんだけでなくカンパニー全員が不安だったと思いますが、それでも素晴らしい作品でした。
来夢くんが3年前に「ロミオになりたい」と思って、この舞台にロミオとして立ってる姿は最高にかっこよくて素敵でした。

最後までカンパニー全員で板の上で生きられますように。



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