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自分という花の、咲かせ方。


咲いた花を根っこごと引き抜いた。裸足で逃げ出して、ボロボロになりながら、自分で咲きたい場所を見つけた。

生い立ちからくる呪いに気がついて、自分を変えようとコーチングを受けた、かつての私の話だ。


置かれた場所で咲きなさい、という言葉がある。

良い言葉だなとは思うのだけど、置かれたところから逃げ出し続けてきた私のような人間には、後ろめたくて胸が締め付けれられる言葉だ。


置かれたところで咲けなかった。

いや、前職で評価されていたこともあったのだから、咲いていたかもしれない。けれど、幸せではなかった。



今の自分が理想の大輪かというと、そうではないかもしれない。でも、ここで咲きたかった。

自分で仕事を生み出したかった、自分一つあれば稼げる自分になりたかった。

小さい花かもしれないけれど、選んだこの場所(コーチング)で食べていけているというのは、私にとってものすごく幸せなことだ。


そもそも、自分の花を咲かせるとはどういうことなのだろう。ちょっと考えてみたい。


まず、「自分」や「自分のビジネス」は、譲れない価値観であるコアと、多くの花びらで構成された一つの花なんだと思った。


私はコーチングをしているけれど、それはコアではない。


まだまだ言語化を深めていきたいから今後表現が変わるかもしれないけれど、今のところ私のコアは「真面目な頑張り屋さんが、息のしやすい世界を作るサポートをしたい」という強い想いだ。


(コアはその特性上、少し抽象的な言葉になると思う)



コーチングはそのコアに則った手段の一つなのだ。


コアの周りには、無数の花びらがある。

花びらは、経験や好きなもの、やりたいことや伝えたいことなんかの、「私を私たらしめるもの」だ。それらが集まったら、個性と言い換えられるかもしれない。



コアと違って、花びらの一枚いちまいは具体的だ。その分、増えたり減ったり、変化したりする。




花びらがどれだけ入れ替わり変化しても、コアがぶれなければ迷子になることはない。


自分にとってベストな価値観がコアなので、変化することはあるかもしれないけれど、今日と明日で変わるようなものではないはずだ。(しっくりくる表現が見つかるまではコロコロ変わっても良いと思う)


どれだけ納得したコアがあっても、疲れていたり、無理が祟ったりして、自分の自信がしおしおと縮むことがある。自分という花が枯れてしまう、そんな日もある。


けれど、大丈夫。


コアは種、ヒマワリの真ん中の部分だ。
だから、枯れても種が下に落ちるってだけ。

また元気になれば、落ちた種から同じDNAを受け継いだ芽が出る。


この特性を使って、私のように意図的に一度花を枯らして、違う土壌に植え直したりもできる。

いつも置かれた場所で咲かなくてもいい。咲く場所を選ぶことも、幸せになるために時には必要だ。



自分という花を咲かせるぞ!大きく咲くぞ!と思ったら、自分を自分たらしめる花びらを増やすのが良い。具体的に言うと、いろんな経験をして、好きなモノコトを増やして、伝えたいメッセージを増やすのだ。


花びらを増やしても増やしてもなんだか不幸に感じるのなら、その花が一番美しく咲く土壌はそこではないのかもしれない。

枯れるのを待つのは辛いから、自分で引っこ抜いて枯らして、落ちた種をもっと合う土壌に植えるのが良い。

芽はこれまでの努力を引き継いで出てくる。やってきたことがリセットになることはないから安心だ。



枯れてしまっても腐る必要はない。また咲けばオールオッケー。

花は色や香り、見た目で人を惹きつける。


合っている場所で咲けば自分の自信がつくし、それだけでなく、人も集まってくる。


人は一人では生きられない。仕事だけでなく、プライベートでも人との繋がりをゼロにすることは不可能だ。それでも人と関われば傷つくこともある。せめて、より安全に感じられる相手と関わっていたい。


だからコアだけを持っていても意味がないのだ。コアを発揮して輝くためには、合う人たちに見つけてもらわなければいけないから。


自分で仕事を生み出していくぞ!と思っているなら、コアを深掘りして大切にするだけでなく、人が集まるような花びらを揃えておくことも重要だ。


私のコーチングが売れたのは、子育ての発信がきっかけになったり、趣味の話がきっかけになったり、バズったツイートがきっかけになったりした。

来る日のために整えていた花びらが、私という花を「きれい!」と言ってくれる人を集めてくれたなと感じる。


きれいだと思って近くまできてくれた人が、私のコアに共鳴して、私からセッションを買いたいと指名してくれる。美しい流れだ。


この流れを意図的に作り上げてきたので、再現性がある。ノウハウがあるから、クライアントさんの花を咲かせる手伝いもできるというわけだ。


私の自慢のクライアントさんが、周りからもっともっと魅力的に見えるように。

クライアントさんのサービスが、合う人に見つかって売れちゃうように。

ずっとずっと考えている。


今、枯れてしまっている人。

今、咲いているけれど、そこはかとない不幸に飲み込まれている人。

あっちで咲きたいと心のどこかではわかってる人。


そういう人に伝えたいから、今日もこうして花びらの一枚になる記事を書いている。


どう咲くか?どこで咲こうか?ぴったりな土はなにか?誰に見せたいか?

そんな手伝いが仕事になること、とっても幸せです。


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