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「北の大地に生きる人のたくましい力」ノースマンを食べて考える

ゴールデンウィークに母が北の風を連れてきた。
こちらに遊びに来て、地元北海道のお土産を買ってきてくれたのだ。

「ノースマン」に生クリームが加えられた「生ノースマン」
「ノースマン」とは、最近YUKIちゃんが「山親爺」CMを歌ったことでも話題になっている、札幌のお菓子屋さん「千秋庵」の代表銘菓の一つ。

ノースマンパッケージの箱
生ノースマン

小豆餡をパイで包んだ「パイ饅頭」で、それに生クリームが加えられたのが生ノースマンだ。とてもおいしい。
パイ生地のバターの香りが良く、生クリームはさわやかだ。そしてあっさりと頂けるあんこの味。
やはり素材が新鮮だからか。北海道は産地に恵まれている。

そして私が気になったのは、パッケージに書かれたこちらの文字。

北の大地に生きる人々の
たくましい力を表したい
との
思いから考案されたノースマンは
先人たちの開拓者精神の象徴である
”七光星”をシンボルとして受け継ぎ
北の人/北海道を
これからも表現し続けます

札幌千秋庵「生ノースマン」パッケージ

「北の大地に生きる人々のたくましい力」。そして「開拓者精神」
「北海道出身です」と伝えると、「北海道っていいよね」と言われることが多い。
嬉しいけど、いい部分しか見えていないような気がする。
北海道に生きていて避けられないのは、冬の厳しい寒さだ。それを忘れちゃいけない。

冬になると大量の雪が降る。だから雪かきをしないと生きていけない。
早朝から、ブルドーザーや除雪機で雪かきが行われる。雪で道が塞がれるから、車が通ることができないのだ。
雪で信号機が塞がれることもある。屋根にはつららができて、当然、危険だ。氷点下の気温で凍った地面はアイスバーンになる。とても滑りやすい。

冬は命懸けだ。

北海道の小学生は、皆「雪だるマン」が教えてくれる「冬の交通安全動画」を見る。(今の小学生も見るのかな)

めっちゃ寒いけど、女子中学生は生足で粘る。
雪は大体10月中旬~3月いっぱいまで続く。

「冬の厳しい寒さ」を耐え抜く何か(たくましい力)。それが北海道民にはある。当たり前のことじゃない。
ふるさとを思いながらそんなことを考えたのであった。

そんなこんなで、「北海道っていいところだよね」という声には、「良いところです!」と胸を張って答える。
だけど「良いところです!(北海道の長い冬を知らないでしょ)」と奥底で思ってしまう。

色々言いましたが、「生ノースマン」なまらうまいから食べてみて!

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