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【レンズの向こう側】フォトグラファーの集い〜現代におけるアート思考とは?〜

※この記事はClubhouseでのトークルームでのお話を抜粋しています

株式会社aMi代表藤井(@yuka_fujii)がClubhouseというアプリでフォトグラファーの方のお話を聞かせてもらう番組を不定期に運営しています。

毎回様々なテーマで様々なスピーカーにお話を聞いて新しい発見や思考を深める機会にしていただくことを目的としています。

今回はモデレーターの藤井が本やpodcastなどで聞いたお話をベースに、「アート思考」が重要視されるようになってる時代背景についてひとり語りさせていただきました。

これまでの資本主義の世界

昨今では資本主義の限界がきている、というような主張を耳にすることが増えていますが、それはどういうことか、ということについてお話したいと思います。
まず、資本主義の世界では国や企業がそれぞれ何を目指しているかというと、GDPや売上規模です。それは、理想と現実のGAPを埋めるために課題解決することでGDPや売上を伸ばしてきた大量生産・大量消費の時代に当てはまるセオリーです。より安全、より便利を追求する時代では数字やロジカルを突き詰めていくことで結果が出ていたといえます。

昨今はデジタルの時代で数字やロジカルを突き詰めていったところでこれ以上便利になりようがないところまできています。
先進国における物質的な豊かさは限界を迎え、それ以上追求することによる格差や環境問題が浮き彫りになっています。

SDGsが注目されている理由

これまでのように経済的な成長を求めるのは、持続不可能であるということは世界の共通認識になりつつある、そういう潮流で出てきたのがSDGs(持続可能な開発目標)だといえます。

先進国では、もはや生活する上で物質的な課題を感じることがはほとんどなくなっている。そういった世界では、社会的な問題を解決し、「よりよく生きる」ということを求める人が増えているということです。
日々の生活や人生に意味づけすること、情緒的な価値こそが重要になってきています。

アート思考とは

情緒的な価値を生み出していく上で必要になってくるのが「アート思考」です。「アート思考」とは、これまでの常識にとらわれない考え方や表現、柔軟な発想で、限りない試行錯誤を経て自分の哲学を成し遂げようとする姿勢です。

人間にも備わっているパターン認識能力、これは過去の失敗を再び起こさないためには重要な能力なのですが、パターン認識に縛られるあまり、先行きの見通しができない未来は予測できないことがよくあります。ステレオタイプなものの見方に支配されるあまり、思考が停止してしまう。それを突破するための手がかりが、アート思考ということです。

リベラル・アーツを学びアート思考を深めよう

一般教養と訳されることの多いリベラル・アーツですが、もう少し平たく言うと、多様な価値観を取り入れるための教養だと考えています。

これまでの教育では正解することが評価される教育でした。
ただし、これからは正しい価値観や正解がない時代です。一人ひとり違う人生が存在している中、それぞれの人生に意味を見出すということに正解はありません。

そこで、歴史や文学、アート、哲学などを取り入れながらも、「どんなことに心が動くのか」ということに向き合い、自分自身の価値観を形成していくことが重要になってきています。

他人の言っていることを鵜呑みにせず、自分自身の価値観に基づき判断し、生きていくための力を身につけるために、自分を多様な世界へと解き放ち、より良い自分、より良い世界へと導いていくことがリベラル・アーツであり、アート思考であると言えます。

これからの時代は、歳をとっても学ぶ姿勢を持ち続け、感性を磨き続けることの重要性を改めて感じ、お話させていただきました。

最後に

とにかく横文字だらけになってしまいました。
これまで藤井がインプットしてきた文献など、結局はみんな同じようなことを言っているなあと感じることが多いのですが、それらを自分の中で昇華してわかりやすく説明するのはなかなか難しいのですが、こういった機会にアウトプットさせていただけてとてもありがたいです。

難しいことを議論するのは好きなので、もしこういったお話を聞きたい方がいらっしゃればぜひまたクラブハウスにお越し頂ければ嬉しいです。

【レンズの向こう側】フォトグラファーの集い JP
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@yuka_fujii



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