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死別の悲しみはどうやって乗り越える?

みなさん、大切な人との別れはどうやって乗り越えますか?
乗り越えてきましたか?

私は母が亡くなってすぐ、働いていた職場を退職しました。
もう新しい仕事は決まっていたけど、優しいお気遣いをいただき半月ほど期間を置いてから仕事を開始することになった。

仕事に行って家に帰ったら母の仏壇に手を合わせて涙がこぼれる。毎日その繰り返しだった。
でもこれまでとなんら変わらず、楽しんで仕事に行った。母が亡くなった直後だけど、あまりにも私が落ち込んでないから職場の方達は拍子抜けしていた。

悲しみを言葉に出せばいくらでも出てくる。
泣いて泣いて翌日目がパンパンに腫れて会社に行く日だってある。
でも頑張るしかないんだもん。
ママちゃんと見守っててよ、頑張るから。
沢山泣いてそれから母の写真を見返して、生きてた頃のやさしい笑顔に元気をもらう。
いくら泣いたっていいから、泣いてスッキリしたらまた立ち上がる。私にできることはそれだけだ。

会社に行くと毎日アイス、箱入りのクッキー、グミ、あめ沢山のお菓子を用意してくれる方がいた。一体毎日いくら金額をかけてくれているのか心配になってしまうくらいに。
のちのち知ったのは、その方は私が母を亡くしたばかりで、母を亡くすということがどれだけ悲しいことか、少しでも嬉しい気持ちになってほしい、元気になってほしいという思いで毎日お菓子を用意してくれたことを知った。
一人で元気になろうと頑張っているつもりでも、こうして誰かのやさしさのお陰で私は元気をもらっているし温かい気持ちなる。
その方とはお礼を兼ねて一緒に食事に行って楽しい時間を過ごした。
私はまた一つ人の優しさや親切心を知って、母を失った悲しみでいっぱいだった心が、じんわり温かくやさしい気持ちになるのを感じた。
辛いこと、悲しいことが起きると全てがマイナスにしか思えなくなる。でもこうして優しさに触れると、ほんの少し悪いことばかりじゃないんだって思う。この優しさを受け継いでいきたいと思う。

母が亡くなって、死とか病気についてぼんやりと考えることが増えた。
人はいつ死ぬかわからないんだよね。
だとしたら私このまま泣いて死んだらやだな。
もうすぐ死ぬとしたら私は何がしたいかな。 
ってそればかり考えるようになった。

一番に浮かんだのは
思いきり恋がしたい。
私は結婚しないで母のそばに居たかった。
けど母はもう亡くなってしまった。
そしたら思いきり恋がしてみたくなった。

会えるのが嬉しい。
生きてることがわくわくするような恋。

残念なことに恋って、したいと思っても中々できるものでもない…!
でもそんなとき仕事中「連絡先を教えてください」って声を掛けてくれる方がいた。

そうそう、笑顔でいればいいことは起きるし、誰かが見てくれてる。
やっぱり毎日色んなことがあるけれど、笑っていようって思った。

それから、甘いカクテルしか飲めないけど
行きつけのバーや居酒屋がほしい。
ビールが飲めるようになりたい。
ワインも飲めるようになりたい。


よし、まずは近所にあるフードーコードで練習だっ。

初めて頼むビール。
飲んだ感想はクラフトビール飲みやすい!
そしてと〜〜〜ってもいい気分になれた^^
これは楽しい!

それからすぐインスタや食べログで一人でも入りやすいバーを検索した。大人すぎないカジュアルなお店。でもちゃんとカウンターがあって料理も美味しい。目星はつけたからあとは金曜日を待つのみ。
そしていよいよひとり飲みデビュー当日、ドキドキしながらお店に入った。
金曜日だったけど店内は人も少なくてお好きな席へどうぞと言われ、カウンターに座る勇気がなく4人席に座った。

うん、でもやっぱり楽しい♪
ビール1杯でとっても良い気分♪
それからまた翌週の金曜日も同じお店に行った。
この日は店内も賑わっていて、いよいよカウンター席に通された!
店員さんと話しながらメニューを決めた。
カウンター席も賑わっていて一瞬寂しくなりかけたけど、お酒が入っているから結構平気なのだ。
時々店員さんが話しかけてくれて、またこれからも気兼ねなく一人で来てくださいねと言ってもらえた。大成功だっ^^

寂しくなったり孤独を感じてしまう日は沢山ある。だからこんなふうに〝行くと楽しい場所″がほしかった。こうして自分の居場所を沢山つくっていきたいと思った。
それからはカウンターがあるお店に一人で入っては金曜日の夜を楽しんでる。
それからずっとやってみたかったマシンピラティスにも入会した。
パン教室にも行った。
お笑いライブのチケットも買った。
オーケストラの演奏も聴きにいく。
友達とはしご酒にも行く。
ピザパーティーもする。
初めてのことだらけ。

母は人生をおもしろく楽しくユーモアたっぷり生きていくことを教えてくれたから、私もね。
えいやー!って何でもやってみる。
悲しくなったらまた泣いて、元気になればいい。
きっと母は、いいねいいねその調子!と見守ってくれてるから。

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