外国人局

【最新版】ドイツのビザ取得ってどれくらい大変なの?(前編)

こんばんは!ドイツ留学中のアミです😊最近は天気や気温の変化が大きくて疲れ気味です、、。10月に入るともっと気温が下がるみたいなので体調には気をつけていきたいと思います。

さて今回は、ドイツのビザ取得について書いていきたいと思います。有効なパスポートを所持している日本人は、90日間であればビザなしでドイツに滞在できますが、私のようにドイツで90日を超える長期滞在をする場合は、ドイツの外国人局でビザ発行手続きをする必要があります。

多くの国のビザが日本で発行できるのに対して、ドイツのビザは現地の外国人局で発行しなきゃいけないんです!これは大きな不安要素ですよね😢それに加えて、最近、ドイツでは移民の不法就労対策などでビザの取得が厳しくなっています。1ヵ月前に新たに変更されたルールもあるので、ビザ取得に関する一般的な情報と2日前にビザ取得を果たした私のレポを前編後編に分けてお届けします。


1.大前提

まず大前提として押さえてほしいことは、あたる職員によって全然対応が違うということです。各州・各都市の外国人局で対応が違うだけでなく、外国人局内でも職員の対応が違うんです。もちろん指定された書類を完璧に揃えていけば大丈夫なのですが、基準があいまいなところは職員の対応が異なることがあります。(これは実例があるので、後編で紹介したいと思います。)なので、これは一例なんだと理解した上で読んで頂ければと思います。

また、留学先の大学によって、ビザ取得に関してどこまでやってくれるのかが変わります。私の場合は、留学先の大学が、外国人局の予約・持ち物のお知らせ・当日の同伴をしてくれました。しかし友人の大学では、ビザ取得は全部大学がやってくれたと言っていました。はじめにビザ取得をどこまで自分がやったらいいのかを確認してみてください。


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2.必要なもの

以下は、私が大学から送られてきた必要なものリストです。

パスポート・ビザの申請書・パスポート用の証明写真・現在の登録証明書・健康保険の証明書・財政状況の証明書・ビザ発行費用最大110ユーロ(DAADかERASMUSから奨学金をもらってない場合のみ)

現在の登録証明書は、大学の在籍証明書のようなもので、留学先の大学で発行しました。学籍番号や学年、学部などが書いてあります。

健康保険と財政状況の証明書に関してはもっと詳細な説明が必要だと思うので次の見出し以降に書きたいと思います。


3.ドイツの健康保険

ドイツには法定健康保険と民間健康保険の2種類があります。ドイツに留学する日本人の学生は、基本的にはドイツの法定健康保険に入る必要があります。日本の会社の留学保険ではだめだということです。

私の場合は最初の1ヵ月は日本の留学保険に入り、その保険が切れる前にこちらの大学で紹介してもらったTKという法定健康保険に入りました。別の日本人の子は、日本にいるときにドイツの法定健康保険を3ヵ月分申し込み、こちらでその保険がビザの申請で通るかどうか確認してから1年間の延長手続きをしていました。

どちらでもよいとは思いますが、前述の通り外国人局によって対応は様々なので、自分の入りたい健康保険が、現地の外国人局でOKかどうかしっかり調べてから入ることが大切だと思います。ドイツに来てから法定健康保険に入ってもビザの発行には全然間に合ったので、心配な方は到着してから保険に入ることをお勧めします。日本にいるときは一人でネット申し込みをしなければいけませんが、こちらでは保険の会社の方や大学の職員の方と相談しながら申し込みできて安心でした。ちなみにTKの保険料は月々103ユーロです。(ちょっと高いかも)


4.財政状況の証明書

ドイツに留学する場合、滞在中の学費、生活費、帰国費用等が担保されていることを確認するための書類が必要になります。その条件が今年(2019年)の9月から厳しくなりました。以下、ドイツ大使館の説明から引用します。

ビザ申請には、滞在予定の全期間について月額853ユーロ以上の収入があることを証明する必要があります。以下のうちいずれかを現地で提示してください。
1.奨学金についての証明(大学、基金など発行のドイツ語又は英文のもの)
2.本人名義の口座の残高証明書で必要な金額があるもの
ただし、現地の外国人局ではこれを受け付けていない場合もあります。詳細については現地の外国人局でご確認ください。
3.滞在予定の全期間につき月額853以上を入金した閉鎖口座(Sperrkonto / blocked account)を開設したことの証明書。(例:1年の場合は10,236ユーロ入金が必要)

今年の9月1日から、必要な金額が月額720ユーロから853ユーロに増額されたんです😢日本円にすると月額85680円から101507円 への変更です。きつい!私はまだ奨学金があったから何とかなりましたが、奨学金がない人は、1年留学の場合、約121万円を閉鎖口座に一気に入金しないといけないんです。。。結構酷ですよね😢

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私の場合、奨学金を月80000円(672ユーロ)頂いているので、差額の21539円分(181ユーロ)は閉鎖口座を作って補填しました。そして外国人局には奨学金の証明書と閉鎖口座の証明書の2枚を提出しました。

閉鎖口座とは?という方多いと思うので簡単に説明すると、毎月一定の額しか引き出せないようになっている口座です。普通の銀行口座でも良くない?と思うと思いますが、この「閉鎖されている」というのがポイントです。例えば、閉鎖口座のみで1年滞在の資金証明をする場合、10236ユーロの入金が必要です。そして月々853ユーロまでを引き出すことができます。853ユーロはドイツで1ヵ月生活するのには十分な額ですし、引き出し額が制限されているので1年の間に生活資金が底をつきることはありません。つまり、「私はドイツで仕事をしなくても生活していく資金があります」と確実に証明することができるのです。これが閉鎖口座が必要な理由です。また、知人友人から金を工面して、一時的に閉鎖口座を作って不正にビザを取得し、取得後は全額引き下ろして解約するなんていう不正ビザ取得も同時に防ぐことができます。

5.まとめ

以上がドイツのビザ取得に関する一般的な情報でした。ドイツでビザを取得するにあたっては、「法定健康保険」や「閉鎖口座」など慣れないワードが多く、準備の段階から非常に大変でした。そんなとき、ドイツ留学していた方が書いたブログやサイトなどにすごく助けられました。このブログも、だれかの助けになったらいいなぁなんて思いながら書いています。

本当は私のビザ取得レポートまで一気に書こうとしたのですが、さすがに長くなってしまったので切ることにしました。次回の後編では私が実際に外国人局に行ってどのようにビザを取得したのかについてお話しします。

それでは今回はここまでです。読んでくれた方、ありがとうございました♡

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